伊丹に、またも新名所〈乃が美〉 | 還暦を過ぎたトリトンのブログ

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団塊世代よりも年下で、
でも新人類より年上で…
昭和30年代生まれの価値観にこだはります

 

 昨年四月に、JR伊丹駅のほど近くに開業された「キツネイロ」といふどら焼き専門店をご紹介いたしました。

 その後、今年二月に生食パンの専門店「乃が美」が開店したのですが、この二つが何と向かひ合はせに位置するのです。おかげさまで、このお向かひ同士の二店舗が「門前市を成す」とばかり、連日行列ができる事態となりました。

 

 

 今年も昨年同様、同僚のバイク姐さんが川西市からナナハンをぶつ飛ばして、我が家の分まで買ひにきて下さいましたので、ここにご報告させて頂きます。

 

 「乃が美」には午前11時開店のほぼ1時間前からポツリポツリとお客様が並び始め、開店時には長蛇の列だつたさうです。商品は「食パン2斤」が有るのみ、800円プラス消費税ゆへ、普段わたしが食してゐる食パンの4~5倍の価格となります。それでも、瞬く間に売り切れてしまふのでした。開店準備には、地元伊丹北中学校2年生の生徒らが「トライやるウィーク」で来てくれてゐました。

 

 

 デニッシュタイプの食パンが以前人気を博したことがございましたが、どうしても菓子パンの印象を拭へません。この「乃が美」はあくまで普通の食パンであるにも拘はらづ、耳まで柔らかく、ほんのりと甘みがございます。どだい食パンなんて、かなりの部分が「耳」である訳です。その耳が1、2日で硬くなつてしまつたのでは、利用者が悔しい思ひをすることでせう。加へて、食パンは「朝食」が命。仕事前の朝一番に食するものは、やはり柔らかくて美味いものが欠かせません。

 

 その需要に応へてくれる「乃が美」は、食生活の静かなヒーローだと言へませう。

 

 この食パンの味覚に対応するは、ホワイトシチューが相応しいと思ひ、取り合はせてみました。とてもよく合ひました。

 

 

 もう一つ、嬉しいのは「乃が美」の阪上雄司社長が「大阪プロレス」の代表を務めてをられることです。大阪プロレスは老弱男女、誰にも愛される、庶民のレスリングを見せることであまねく知られをります。それゆへ、少々(多々?)おちゃらけな部分もございますが、メキシコのルチャリブレ系のアクロバチックな試合も得意にしてゐるやうです。さういふセオリーから、流血試合や残酷系を許さず、子どもらに夢を与ゑるものを試行錯誤されてゐるのは嬉しいことです。

 

 

 以前、私の小学校からの同級生で兵庫ヤクルトの社長をしてゐた人がおられます。氏はその昔「登竜門」のオーナーをしてをりましたが、彼もまたさういつた誰にも楽しめるプロレスを念頭に置いてゐたことを思ひ出します。

 この阪上社長の哲学と共通のものを覚ゑ、我が意を得たりと感ずるのでございます。

 

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