三月のブログ上で、姫路の激辛ラーメンのお話をしましたね。
市販のカップ麺でも最近は数多くの辛口麺が発売され、人気を集めてゐるやうです。
左様な折、この間の姫路「べんてん屋」において最辛口麺を私が苦もなく完食したのを見た息子。其れ以降「父さん、これ食へる?」といふ感じで、様々な辛口土産を買つて帰るやうになりました。
先のゴールデンウイークで東京ディズニーランドへ行つてきた息子が、横浜で「悪魔のカレー」といふ土産を私に買つてきてくれました。
アナタハ コノ超辛サニ 耐ヘレルカナ…?
斯様なキャッチフレーズで、激辛×5を謳ひ文句にしてをります。
そこでこの日曜日の昼食に、遂にこの「悪魔のカレー」に挑戦することとなりました。見た目はこのやうな感じです。
ひとサジ目は「辛いけれど、食へないことはない」といふ感じですが、三度、四度と口に運ぶごとに口内の「痛さ」が募つて参ります。嚥下すると喉が、食道がヒリヒリし始めます。さらに口に運ぶ前には、大量のレタスを頬張る必要が出て参ります。水ではとても辛さは収まらず、氷が必要になつて参ります。この頃には、胃袋もヒリつき始め、完食するにはしましたが、口から胃までの痛みが極限に達して参ります。胸焼けと申すのでせうか、食後の疲労感が大きく、暫くは氷を口に入れておく必要がございます。
午後一時から食しましたが、この胸焼けは午後4時頃まで続きました。ちなみに息子はふた口ほどで音を上げました。
これからの季節で欠かせないものはビールです。ビールは「のどごし」が大切です。
この「悪魔カレー」を好まれる方も「のどごし」を楽しまれるのでせうか。だとすれば首の長い御仁は、それだけ長い時間楽しむことが出来るでせう。このカレーをキリンやダチョウに食させてみてはどうだろう… およそ動物愛護の観点から許されない話ではございますが、余りの辛さに私の脳が変調を来したのやも知れません。
食後感と致しましては「味覚ではなく痛覚に過ぎない」といふ思ひを抱きました。
過日の「べんてん屋」激辛ラーメンは、味噌仕立てで、確かに辛いがしつかり味覚として確立してゐると、改めて見直した次第でございます。
今後、激辛を追ふのは賢明でない…、さう感じさせられた「悪魔カレー」でございました。