昨日11月25日は作家にして預言者、三島由紀夫氏のご命日でございました。
昨年拙ブログで、三島氏の本籍地、兵庫県加古川市志方町に建立されてゐる慰霊碑を、写真でご紹介致しましたところ、多くのコメントを頂きました。その節はかたじけなう存じ上げます。
私どもが毎年一度、ご命日近くの土日曜日を利用して、この慰霊碑清掃を始めましてより、四半世紀を経過致します。始めた当初は地元でも碑の存在を知る人は僅かでございましたが、4年前(平成26年11月)には地元自治会連合会の方々が大規模な法要を挙行されたことから新聞にも掲載され、今ではその存在も知られるやうになりました。
ところがなにぶん、有名神社に祀られてゐる訳でもなく、周囲に観光地が在る土地柄ではございません。今回は、神戸方面から車で向かつたその道程を写真でご紹介申し上げますゆへ、三島氏の業績や人となりを慕ふ方は機会を見つけて是非慰霊にお参りされては如何かと存じます。方向音痴の私ゆへ、判りにくい所はだうかご容赦くださいませ。
神戸方面から行く場合、阪神高速道から第二神明道、さらに加古川バイパスを行きます。加古川西ランプを降りて下さい。
▼出口の坂を降りたところが「西井ノ口」交差点。これを右折、
つまり高速道をくぐります。県道43号線になります。
▼すぐに「福だるま厨房」があります。ここで弁当を買ひました。
▼左右に池を見ながら10分ほど行くと、「投松(ねじまつ)」交差点。これを左折します。県道65号線になります。
▼3分ほど走ると、地図では「志方商店街入口」となつてゐますが、商店街が在つたのは昔の話。殆ど目印がありませんが、まず街の電気屋さんがあり、すぐに、3年ほど前に閉店した「金川酒店」がございます。この手前角を右折します。
▼志方小学校を右に見てすぐ、湾曲した交差点に出ます。右に回る形でそのカーブを道なりに進みます。県道515号線になります。
▼「西飯坂」の道路表示を過ぎると、次第に山道の様相を呈して参ります。乗馬倶楽部を左に見ながら進んでください。
▼間も無く、右に消防署志方分署が見えます。そのすぐ向かひに…
▼大きな「玉の緒地蔵」のアーチがございます。これをくぐります。
▼道は益々細くなり、車一台分の幅しかなく、左右は竹林の寂しい道になりますが、怖がる必要はありません。
▼着きました、玉の緒地蔵尊。この奥の奥に山を切り拓いた空き地があり、そこに三島烈士の立派な碑が建立されてをります。
▼既に、地元の方々の手により清掃は済ませてありました。
私どもは此処で、三島氏作による詩「英靈の聲」を唱和。黙祷を捧げ、故人を偲びつつ直会(なおらい)を行ひました。
ちなみに、玉の緒地蔵のアーチを左に見ながらその道なりに行きますと、紅葉で有名な「一乗寺」にお参りすることが出来ます。晩秋の紅葉は炎の如く幻想的な眺めですので、もみじ狩りと併せて行かれては如何でせうか。