こんな通告があったとき。
①保育園や幼稚園への所属
②健診や予防接種の受診
は、特に大切な情報です。
児相の初期対応は、家庭訪問、面接、が多いです。しかし、それは、とても断片的なごくごく一部の情報です。
①、②があれば、判断材料が増えます。
例えば、
衣服や持ち物の汚れがないか
保護者の説明が不自然な、怪我がないか
生活習慣が安定しているか
中には、
場面の切り替えが苦手で癇癪を起こす子
体幹が弱くて転倒しやすい子
発達が遅れている子
も、いて、「子どもが泣くことが多く、虐待の事実もなく、一生懸命な保護者が困り感を持った状態」の家庭が、通告されることもよくあります。
そんな保護者宅に行って、「虐待です」「保護です」と言っても、保護者を追いつめることがあります。
介入の仕方も、色々と考えます。
①②などの判断材料があれば、それを元に、介入の仕方や、今後の支援を考えられます。
また、今は保護を要しないけど、注視していくべき家庭の、見守りをお願いできます。
1番怖いのが、①②が無い家庭です。
社会の目に映らない子達です。
情報が少ない中で、児相は家庭訪問等します。
不在であれば、時間をずらして訪問します。
夜、自宅近くで、長時間、待機したこともあります。
翌日、訪問することもあります。
48時間以内に安全確認が必要です。
こういったことも含めた緊急事態を、毎日、時には同時に複数、少人数で対応しています。
難しいことに、①②は、義務ではありません。勧奨はしても、「①②が無いから保護」なんてことは、少なくとも今の法律ではできません。
①はきっちりした家庭でも十分あり得ます。悪いことでもないです。ただ、その中に、ハイリスクな子達がいて、しかも見過ごされることが心配です。
ちなみに私は、この仕事をするまで、「②が無いなんて子いるのだろうか」と思っていました。
しかし、現実には、一切受けていない子達は、何人もいました。
保健師さんが、何度訪問してくださっても不在だったり、勧奨しても指導に乗らなかったり、という家庭です。
住民票と居住地が違う子も相当いました。
そんな家庭でも、しっかり児扶手はもらっていたりします。
これが、日本の現実です。
乳幼児の虐待の発見が難しいという意見を見て、確かにその通りだと思いました。
ここからは、私の思いつきではありますが、
例えば、
①が無い子達用の、定期的な子育てサロン等の参加や、保健師さん等の家庭訪問等を、義務付ける。
②を義務付ける。
上記2つを、義務で無くても手当を受ける要件にする。
など、できないでしょうか。
こういった義務や要件があれば、関係機関もそこを理由に介入できるケース、関われるケースもあるかもしれません。
乳幼児は、社会的に見えにくいから仕方ないではなく、
乳幼児を社会的に見る状態を「作る」必要もあると思います。