社長退任 | 起業から、経営者へ、そして・・・

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親会社であるネクサスから、頻繁に電話や来訪が来るようになった。耕一は、一茶何も手がつかない状態であった。毎週のようにネクサスの役員が2~3人訪れては、会議である。内容は、さして意味の無い話し合いであり、早く売上をつくれとの話である。しかし、その本音は耕一に対しての怨嫉でもあった。もともと、エイペックスジャパンは、全員がネクサスの社員ではない。ましてや耕一はネクサスと一度も一緒に仕事をしたことが無い。どうにもこうにも、信頼関係などあるはずが無いのである。ましてや、耕一は「社長」の椅子に座っている。面白くないのは当然であった。

いわゆる、雇われ社長としての耕一は、責められるだけであった。



一方、株主構成を見直した結果、PEJの馬場氏と和田氏他数名の持ち株合わせて200株ほどを譲渡して再度整備する話が進んでいた。これは、対外的に資金調達をする際に、幾度かこの株主について指摘を受けていた。更なる展開をもくろむネクサスは、半ば強引に原価で引き取る話をまとめた。しかし、その株は誰が引き受けるか?

山木常務から、耕一に話が合った。

「中澤さん、やっぱり社長としてリスクをしょって、権限も持たんとやりにくいでしょ?」と・・・

しかし、耕一には、株を引き受けるほどの資金は持ち合わせていない。現金で2,000万円は必要であった。