1999年にパイオニアさんよりの登場でした。
この台は、標準的なAタイプとしての登場したのですが、特筆すべきはそのゲーム性というか制御にありました。
パチスロのリール制御は主に以下の2種が存在します。
■テーブル制御
「リールのここでストップボタンが押されたら、ここまで進んで停止」といった制御テーブルによって制御される方式。
この制御によって小役を揃えたりしています。ハナビの氷を引き込み範囲に押しても取りこぼしちゃうのは、この制御のイジワルによるものでした。
4号機までは、成立役ごとに複数の制御テーブルを用意することができたおかげで大量リーチ目マシンが乱立しました。
5号機以降は、1つの役に対して1つのテーブルしか作ることができなくなったせいで、出目が単純化したんですが、「1枚役」を利用することで多様な出目が実現されることになりました。
■コントロール制御
「成立した役が引き込み範囲にある場合、最大限引き込む」というもの。なので小役やボーナスが成立している場合、高確率で大きなスベリを伴ってテンパイ→揃うという流れになります。
引き込み範囲に対象図柄がない場合、ビタ止まりすることが多いですが機種によってはスベリを発生させることも。そのため「普段ビタビタと止まるのに、小役が揃うわけでもないのにズル滑りが発生」でチャンスと場合も。
で、ほとんどの機種はどちらかのリール制御を採用するわけですが、このダルマサンは、両方の制御を採用してるんですね。で、毎ゲーム1/64でどちらのリール制御にするかを抽選しているんです。
昔のパイオニアさんはリール窓の有効ライン上に光が走るようになってまして、その光が通常時に「赤ならテーブル制御」、「緑ならコントロール制御」という具合にお知らせしてくれていました。
なので、最初に座る段階でお好みの制御の方に・・・なんて選び方もできました。まぁ途中の抽選で変わるんですけどね。
今は、選べるカスタムとかでゲーム性を選んだりできますが、もしかしたらその先駆けと言えなくもない画期的なアイデアだったと思います。その後、同様のゲーム性は全然採用されなかったところを見ると、時代の先を行き過ぎたのかもしれませんけど。
この台は、バイト先の仲間と連れ立ってちょい旅打ちをした時に偶然見つけまして触ることができました。
制御変更抽選が1/64なので、割と制御が変わるので結構頭が混乱しましてね、そのゲーム性を100%楽しむには至らず、時間切れとなったところで今生の別れとなってしまったのが悔やまれます。
ちなみに同行していたバイト先の副主任に「どんな台なん?」と聞かれたので、制御変更抽選のこととかを説明して差し上げましたら「お前は業者か!?」というお褒めの言葉?をいただけた思い出に残る一台でございます。