ベトナム、特に都市部ではコロナピークを超え、徐々に経済が戻り始めている。
無論、ぶり返しはあるだろうがワクチンの進歩により、最悪期に戻ることはないだろう。
その上で、今後どのような経済になり、ビジネスを進めていけばよいか。
当然、コロナ前と同じではない。
まず、今後起こり得ることを3つ予想し、その上でどのように対策を立てていくべきか考えたい。
★今後起こり得ること★
①あらゆるモノの原価が上がる
これはベトナムに限らず全世界で間違いなく起こる。あらゆる原料・モノが
輸送費高騰、人材不足などの影響により、上がる。生活品からサービスまで
日常生活のインフレが起こるだろう。
②サービスの品質は平均して下がる
人材不足だったり、管理者の欠如(例えば日系企業で日本人マネージャーが一時帰国で不在など)
の影響で、アベレージの品質は落ちるだろう。個人的にはそれは感じている。
なぜなら、「コロナの影響ですいません」と言い訳ができるからだ。サービスの品質が上がることは
まあないと予想される
③大衆は低価格を求め、価格競争になる。結果企業側は利益創出ができず、苦しむだろう。
低品質のサービスを提供し、クレームが多発する事例が起こる。
以上、3つ。簡単にいうと、「原価は上がるがデフレマインドが強くなる」。
上記が予想される中で、自社としてどのような戦術をとるべきか。個人的には下記となる。
・サービスの品質は絶対に下げない。むしろ多少コストがかかっても磨き上げることに注力
→他社が品質を落とす中で、サービスレベルが上がれば抜きん出ることができる。自明だ。
・安売りはしない。必要なら価格を上げる。
→価格ではなく価値に重きをおいてくれる顧客に注力。
・より強固なブランドストーリーを構築する
Insta,手紙、FB、顧客との接点を多く作り、それが直接売上増に繋がらなくてもブランドの世界観を
→構築することに注力。今こそ他ではない、ブランドを創る。
・現地調達できるモノはする。
→輸入すること自体が価値になるもの以外は可能な限り現地調達し、コストを下げる。
原価はあがるので、生産効率、コストを下げる努力を続ける。
孫氏の兵法で言われる戦略は、守備を固め、他とは違うことをする、という点だ。
守備を固めるのは、コスト削減などだが、ここで重視したいのは他とは違うことをする
言い換えると、戦いをしない、ということ。他社と異なるポジションを築くことで競争に巻き込まれず
自己のブランド・ポジションを取ることができる。コロナの今こそ、差別化を図る大チャンス。
すでにwith コロナ、そしてコロナ後のレースは始まっている。生き残り、飛躍しよう。