学生時代から、非常にお世話になった、そして尊敬している方(Iさん)の
ご家族が亡くなられました。30代というこれからという時でした。
直接の接点はないのですが、とてつもない悲しみを抱きました。
Iさんは「イケテない日本」を変えようと、大企業勤めから一転起業されました。
東大をはじめとする優秀な人達が、レール上を歩くように大企業や公務員に
行ってしまうのは将来の日本にとって宜しくない、優秀な人ほど新しい産業を
創るためにベンチャーに行くべきだと非常にアツク語られていました。
私自身、学生時代は典型的な理系だったこともあり将来はなんとなく先輩達と同じように
メーカーに行って研究職に就くんだろうなと思っていましたがIさんと出会ってから
大きく人生が変わりました。大袈裟ではありません。人生が変わりました。
そして今、私はベンチャー企業で働いています。
苦しいときもありますが、もがきながらも充実しています。
私は決して「自分が優秀だからベンチャーに行った」とは思っていませんが
きっと大企業に進んでいたら、飽き性の私はダメになっていたかもしれません。
ご家族が大変なときでも、Iさんは大きな志を持って業務に励まれていました。
その姿をみて「なんてこの人は強いんだろう。自分なら泣き崩れ仕事どころではないな」
と思います。
少し話は変わりますが、最近死生観について考えるようになりました。
大震災の影響もありますが、本当に「人間なんていつ死ぬかわからない」と
死を以前より強く意識するようになりました。
ソフトバンクの孫さんが'12年新卒者向けの講演で語られていたこと、
究極の自己満足は、エゴのための満足じゃない。
そして、Jobsの言葉。
墓場で1番の金持ちになることは私には重要ではない。
夜眠るとき、我々は素晴らしいことをしたと言えること、それが重要だ。
少しずつですが、頭の中でリンクしていきました。
私は、Iさんをずっとずっと応援していきます。
そして日本の担い手として恥じないよう、全力で頑張ります。
最後になりますが、心よりご冥福をお祈り致します。