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久々の書評です。

ユニクロの柳井さんが著書の本は「一勝九敗」などが有名ですが
今回はこちらを拝読しました。

;”ベンチャースピリット”  ”商売人”

この2つのキーワードを本書から強く感じました。
ユニクロのような世界10ヶ国に展開する巨大な組織でも
マンネリ化を避けるためにPDCAを高速で回しており
常に変化に対応しようとする姿勢にベンチャースピリットを感じました。
また、ユニクロは「MADE FOR ALL」を掲げています。
「凡庸性のある服など無個性」などど批判される中、
ベーシックで良質な服をあらゆる人に提供するというコンセプトをひとつの
市場にまで昇華させるという気概を強く感じます。

新たな市場を、ベーシックな製品で創るという発想はかなり突き抜けていますが
それを巨大な組織であるユニクロが果敢に挑戦しているという事実を
日本の企業(大、小問わず)は見習うべきだと思います。

なぜここまでチャレンジグかと言うと、視点が世界市場に向けられているからです。
ライバルが世界の企業となるので常に革新していかないと勝負にならないのです。
柳井さんは強い危機感をもっていると本書で語っています。
「まだまだスピード感が足りない。サービス(商)面でも、人材面でも」


また、”現場が一番大事”と語る柳井さんには商売人としての哲学を感じます。
一刻も早く現場に出てお客さんと対峙してモノを売ることを学びなさい、と。
もちろん、簡単には売れないでしょう。でも、様々な試行錯誤をして苦しんで
でも、最後には結果をだす。このプロセスこそが人を成長させるんだなと痛切に
感じました。

モノを売るというスキルはビジネスをやる上で間違いなく不可欠な要素です。
どんなに優れた製品をつくっても売る人がいなければ売れません。
商売人とは奥が深いなと非常に勉強になりました。

あと、個人的に実践しようと思うことは
悩んでいることを紙に全て書き出して改善が必要なものについては考えて
寝るときは一切忘れる、というもの。
書き出すことで案外大したことがなかったり、自分だけでは解決できないことは
そこに無駄に悩んでもしょうがないので切り替えてできることに集中するなどは
「確かになー」と思いました。


ここまでの巨大組織でベンチャースピリットを持っている経営者は
ソフトバンクの孫さんと柳井さんぐらいじゃないかなと思います。
(他にもいるかもしれませんが思い浮かばず。。)

なんだが、柳井さんにビンタをくらったような気がして引き締まりました。
ベンチャーや商売人というキーワードにピンときた方はぜひご一読を。
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