私は3月末にアメリカサンディエゴで行われた243rd ACS National Meetingへ参加してきました。


ACS National Meetingは春、秋の年二回開催され、日本で言うと日本化学会や日本薬学会の年会みたいな感じでしょうか。


とにかくでかい学会です。


今回開催されたサンディエゴはアメリカ西海岸、ロサンゼルスから車で2時間程度の場所で、大変気候のよいリゾート地みたいなところです。



で、学会の方はどうだったかというと・・・・


自分の英語力不足を痛感。


まあそれはいいとして、正直なところそれほどレベルの高さは感じませんでした。


日本の学会の方がレベルは高いかもしれません。


しかしながら、アメリカのスケールの大きさ、独特な雰囲気に驚くばかり。


一番驚いたのは子連れで学会参加している人がいることでした。


日本では見たことありません。


あとは、話には聞いていましたが、ポスター会場に無料でビールが置いてあり、発表者も聴衆もビールを飲みながらといった感じ。


しかも、ポスター会場にロックバンドが来て演奏している!!


うるさくて仕方ないです。


本当にお祭りですね。


ちなみに、スーツを着ているのは日本人と一部の外人くらい。



有機化学分野の著名人の講演もありました。


David W. C. MacMillan、Larry E. Overman, Eric N. Jacobsenなど。


Gregory Fuもいたような。



まあとにかく大変良い経験をしました。


皆さんも機会があったら是非海外の学会へ行ってみてください。


あれは経験しないと分かりません。



そして、英語はやっぱり必要ですね。


今更ながら再認識しました・・。

自分の実験台の上にNMRがあったら便利だと思いませんか?


変なことを言っていると思ったかもしれませんが、これが実現できるんです。


それがpicoSpin-45。


http://www.picospin.com/products/


これは机の上に乗る小さなNMRです。


1H-NMRのみで45MHzです。


そんな分解能で使えるのかと思うかもしれませんが、実際にスペクトルを見たところまあまあってとこです。


なので反応追跡に威力を発揮すると思います。


反応液をLCMSやreactIRで見るのと同様に、この卓上NMRで見れば反応が進行しているかどうかわかるので、そういった使い方をするためには良い装置だと思います。


装置は実際に上記のHPで見ていただければわかると思いますが、本当に小さく、HPLCみたいな感じです。



ところで気になるのは金額ですね。


日本円で約200万。


高いか安いかは人それぞれ感じ方が違うと思いますが、私としては実験室に1つあったら便利かなーって思いますね。




みなさんご無沙汰しています。


最近はいろいろと忙しくなかなかアップできませんでしたが、そろそろ少しずつ再開しようかと思っています。


今後とも宜しくお願いします。



さて、今回はためになるレビューを紹介したいと思います。


以前、アミド形成に関するお役立ちレビューを紹介しました。


Tetradedron(2005)vol.61,P10827


上で示した以前紹介したレビューは反応メカニズムまで丁寧に書かれていて、非常に勉強になります。



今回もアミド形成に関するものですが、最新のものなので以前のものよりupdateされています。


Chem. Rev. (2011)vol.111, P6557


この論文も反応メカニズムまで書いてあり、以前のものよりボリュームもあります。


是非参考にしてみてください。