諸葛孔明先生を人生の師と仰いでいる諸葛丞相.comの玄子(げんし)です。
孔明先生著「便宜十六策」の冒頭(原文)だけを紹介して
触り(要点)をお伝えしています。
これまでの内容は
今日の文霊はこちら
察疑・第五
察疑の政とは
朱色と紫色、
宮と商を区別するようなものである。
朱色と紫色の違いは言わずもがな。
宮と商とはなんぞや?と言えば
宮殿と商店の違い・・・ではありません



宮仕している人と、商人の違い・・・でもありません



ここで出てくるのは
古琴は三国志ファンなら必須アイテムって話です。
宮、商とは五音と呼ばれる、古代中国の音階、音調のこと。
五音とは
宮,商,角(jue),徵(zhi),羽
この五つの音。
ちなみに古琴は最初作られた当時(伝説の時代)は五弦でしたが、
その後、周の時代になってから
文王が第六弦を
武王が第七弦を加え以来、そのまま今日に至り
古琴の弦は全部で七弦あります。
春秋戦国時代の古琴↑
ということで!
世の中には、本質は全く違うのに、
見た目は似ているものってよくあるので
しっかり自分の目と耳を使って考察し、
怪しいものはしっかりと
分析して疑問を解くことの大事さを説いています。
そのためには何をどうすればいいのか?
何に注意すべきなのか?などを
身近な比喩を用いながら述べています。
例えば、魚の目玉と真珠。
パッと見、似ているけど全然違う。
でも、そもそもその区別がつかなければ
魚の目を真珠だと思い込んで秘蔵物にしてしまうことも・・・
↑お菓子のタイに見えるけど、陶芸作品なので食べられません↑
こんな感じの例や、
本質を見抜けず命を落とした
春秋戦国時代の人たちの失敗談が
列挙されています。
本当に大事なことは
ネット情報や誰かの噂やレビューだけで決めつけずに
自分自身の目と耳でしっかりと確認して、判断して生きたいですね。
次回は
治人・第六の文霊をお届けします。
*文霊(あやだま)とは?
時代、時空、国境を越えて読む人の心を動かす力を持っている文字には霊(魂、精神)が宿っているという概念から生まれた玄子の造語です。