今日は琴曜日玄子(げんし)です。
雨が降って少しは涼しくなり、そこはかとなく元気になってきた今日この頃。
スーパーで「今日は寒いくらいね〜」って立ち話している方たちの会話を聞いて「涼しい」って日本語が消滅の危機に晒されているのでは!?と焦りました
さてさて。雨の日に古琴、ということで今日お届けするのはこちら!
2003年頃に公開された映画「英雄」の一場面。
古琴を聴きながら互いに空想の世界で剣を交え勝敗をつけるという面白い場面です。
が!今回注目して欲しいのは戦いではなく、古琴!
現代の古琴と形がちょっと違って春秋戦国時代の古琴の形状なのが珍しく、監督のこだわりが伝わってきます。
これが現代の古琴の形。
孔明先生を始めとする三国志の英雄たちが弾いていたのも、ほぼこの形です。
ちなみに映画の中で古琴を演奏されていたのは
徐匡華先生。
この徐先生、私の古琴の兄弟子でもあり、玄子(げんし)って字をくれた道士さんの古琴の先生でもありました。
で。2003年に「成都へ来るんだけど、玄子も会ってみないか?」と言われ
「良いんですかぁあ〜〜是非ぜひ!!!」と徐先生に会えるのを楽しみにしていたのですが・・・
2003年。私の人生が超絶に狂わされたこの年。
そう!!あいつが、、、SARSが流行ってしまったのです
なので先生の年齢や体調を配慮した結果、成都へ来る予定はキャンセルされてしまいました。
故に徐先生にお会いすることは出来ぬまま、私は数ヶ月後に日本へ帰国・・・。
先生は2007年に亡くなってしまいました。
直接、お目にかかることは出来ませんでしたが、今でもこうやって作品を拝聴できるって有り難いですね!
ってことで!三国志を書面だけで捉えていては、三国志の英雄たちが愛した文化を楽しめないまま人生を終えてしまうのです!
もったいないお化けがおはようから
おやすみまで
彷徨いてしまいます!!!
三国志を一通り読んで興味を抱いたら、中国文化の扉を開いてみるのもまた一興です!
琴曜日と三国志のご縁をありがとうございました。
玄子(げんし)