三国志作家の玄子(げんし)です。
三国演義原文のタイトルに沿ってとりあえず三国演義を楽しむ「とりあえず三国演義」
第5話【發矯詔諸鎮應曹公 破關兵三英戰呂布】の3回目。
反董卓軍の盟主になった袁紹坊ちゃん。
「不才ではありますが、皆様に推されて盟主になった袁紹です」
と始まりの挨拶をする坊ちゃん。
本当に不才と思ってはいません!
でも、ここで
「名門だしぃ、僕袁紹だしぃ、名門も権力も才能のうち!ボクちゃんが盟主になるのは当然です!」
って言わないのが名門の気品品格
どんなに心で思っていても、言葉はかなり謙虚に選ぶのが常識!
言葉選びはある意味、名門、盟主としての自覚の表れ。
盟主としてどういうべきか?言葉選びは袁紹でさえ慎重!!!
この辺は、現代でも人の上に立つ人は学んだ方がいいかもしれません。
ぉお〜あの袁紹に学ぶことがあろうとは!!!
さすが名門!
三国演義って読むたびに新たな学びや発見があって楽しいですね
坊ちゃんは、熱く語って士気を高めると盟主の特権で
「兵糧係には袁術を任命します」
袁術をお食事を管理する係に任命しました。
腹が減っては戦はできぬ、と言われるくらいどんなに強い部隊でも、馬も人も食事は大切!
食べなければ勝てる戦も負けてしまいます。
お腹が空くと集中力が途切れたり、イライラしたりロクな事はありません。
さて。兵糧係になった袁術。
袁紹と袁術、名字が同じ。
それもそのはず。従兄弟説と異母兄弟説があるのです。
早い話が親族、身内。こいつも袁家の坊ちゃんです。取り柄は名門ってやつです。
結構、紛らわしいですよねどっちが、どっちよ?って思います。
興味がないから毎回、「これってどっちだっけ?」って調べることも
三国演義の中では「我が弟、袁術をお食事係に任命します」と言っているので、異母弟ってことにしとく?
私はどっちでもいいです。従兄弟なら従兄弟で。
便宜上、弟にしておきますね。どっちでもいいんですが。
本当にどっちでもいいです。言い争う気も議論する気もございませぬ。
そんな暇があったら、寝ます
とりあえず、袁紹坊ちゃんの弟だからお食事係でも大丈夫、とみんな思いました。
いや、軍を率いて戦うタイプじゃないので、兵糧の管理くらいはしっかり頼むぜ、坊ちゃん弟!って感じかもしれません。
人間的には曹操閣下と悪友なだけあって、袁紹坊ちゃんの方がまだ大丈夫です。
何が大丈夫かって、、、、袁術の今後をお見逃しなく!
お食事係が袁術に決まったところで、早速、戦いになるのですが、その先鋒を務めたのは
虎!(の古字↑漢字が好きすぎて剪紙で古字を作ってます)
江東の虎、と恐れられている孫堅、字は文台さんだったのです!
袁術よりも、ずっとずっと、要チェック人物の登場です
何を隠そう、この孫堅さんこそが、魏、呉、蜀の三国のうち呉の精神的基盤を築いたお方だったのです!
そして噂では、あの、孫子の末裔だとか
この時代、DNA鑑定なんてないんだから言ったもん勝ちです!
言ったらあとは「さすがは孫子の末裔、違うわ〜」って人々に思わせたらこっちのもん!
あ
そうだ
「孫子の末裔じゃない」って感じの史実追求型の議論や実像云々論は一切受け付けていません!
あくまでも「三国演義を楽しむ!!」って主旨をご理解、ご協力のほど宜しくお願いします。
んで!「孫堅殿なら行ける!!!」
先鋒を務めるのが江東の虎、ということで反董卓軍の闘志はますます絶好調
その頃、董卓は何をしていたかといえば、好き放題していました。
毎日、大宴会!そんなに宴会ばかりって疲れないんでしょうか?
このままでは体が鈍ってしまうと呂布が思った矢先でした!
「反乱軍が攻めてきました!!!」
董卓は久々に慌て
ひ〜〜〜〜〜〜〜
緊急会議を開きました。
会議っぽいことをするのってかなり久々でしたが、待っていましたとばかりやって来たのは
久々に暴れてきます!
呂布が嬉々として出陣を願い出ました。
そうじゃった!と安心した董卓は
吾有奉先,高枕無憂!
(奉先がいるから、枕を高くして眠れる)と一安心。
枕を高くして寝るっていい方、昔からすでにあったんですね!
↑曹操閣下のお墓(と思われてるところ)で現代人に見つかってしまった枕。
よっしゃ!久々に戦場を駆け回ってくるぜ〜!
呂布は戦場で活躍してこそ開花するタイプなので、意気揚々と出陣しようとしましたがー
割雞焉用牛刀
鶏を割くのにどうして牛刀を用いることがあろうか?
→小事を処理するのに大掛かりな手段を用いる必要はない
呂布様のお手を煩わせるほどでもございませぬ。
私ごときで十分です、と呂布の意気込みに水を差す人物が現れたのです!
牛刀を用いる必要はない、とかカッコいいこと言っても、早い話が功績は呂布に渡さん!ってのが本心です。
呂布は久々の戦場、俺様の見せ場、邪魔すんな!と声の主を睨みましたが、、、
ぉおっとこれはすごい!
羅貫中さんの特技の一つ、比喩が半端なく「いっている」方が現れました。
その人物の描写とは!?
羅貫中さんの奇妙な世界への入り口は次回に開かれます!
今日も2100文字を超えるお付き合い、ありがとうございました!