とりあえず!三国演義☆第5話【發矯詔諸鎮應曹公 破關兵三英戰呂布】2 | 【諸葛孔明先生】って知ってる?

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孔明先生一筋34年★【武侯墓公認】孔明先生の回し者・玄子(げんし)が「古代漢字✖︎剪字」で現代に甦らせる!孔明先生の文魂(あやだま)

三国志作家の玄子(げんし)です。

三国演義原文のタイトルに沿ってとりあえず三国演義を楽しむ「とりあえず三国演義」

 

ここまでの目次

 

曹操閣下の偽の勅令は、諸侯たちの野心をも刺激しました。

そんなある日

「お〜い!孟徳ぅう!」

聞き覚えのある声が曹操閣下を呼びました。

振り返るとそこにいたのは

名門ってだけで何かと重宝される袁紹坊ちゃん!

 

「お〜!久しぶりだな」

曹操閣下は、やはり来たな、と幼馴染と再会。

 

そう!実はこの二人は幼馴染だったのです!

名門の坊ちゃんと、ちょい悪な曹操閣下。

昔はよく一緒に悪いことをしたものです。

 

特に有名なのが花嫁強奪事件。

ヤンチャ盛りだった昔。二人は花嫁を強奪することにしました。

 

で、花嫁の手を取って、逃げるぞ!!!ってなったその時です!

袁紹坊ちゃん、慣れないことをしたせいか、足がすくんだのでしょうか?

何と!!足を挫いちゃいました〜ガーンガーンガーン

 

あっちゃ〜!

 

「本初(袁紹の字)、前から薄々勘付いてはいたが、、、さては、おバカだろ?」

「孟徳ぅ〜」

坊ちゃんは涙目で何とかして!と訴えます。

 

すると何を思ったか孟徳くん。

デカイ声で言うではありませんか!

「大変だぁあ!花嫁泥棒だぁあ!!!ゲラゲラ

ゲッソリゲッソリゲッソリゲッソリゲッソリゲッソリゲッソリゲッソリゲッソリ孟徳!おバカはお前です!

袁紹坊ちゃんは生きた心地がせず、必死になって逃げました。

花嫁もしっかりと連れて。

 

やっと逃げ延びて落ち着いた袁紹は、詰(なじ)ります!

「孟徳!なんてことを!俺を売ろうとしたな!」

頭から湯気を立てて怒る坊ちゃんを見て、孟徳君は手を叩いて大笑い

「足が痛いのを忘れて無事に逃げられたんだから、感謝しろ!」

 

そう!これが曹操閣下のやり方なのです。

あ〜ステキニヤリラブラブ敵に回したくないですね!

 

、、、とまぁ、こんな感じの二人だったのです。

「孟徳、僕ちんは何と!三万の兵を引き連れて来た!凄いだろ!」

袁紹はどうよ!!!と名門の権力と兵力を見せつけると

「さすが、名門は違うなグッド!」曹操閣下は坊ちゃんを珍しく褒めました。

後々、しっかり名門を利用すべくラブラブ

 

坊ちゃんが来たからには大丈夫だ!

曹操閣下は各地の諸侯に、董卓を討って漢王朝と国民を助けようぜ!!と忠義の旗のもと檄文を飛ばしました。

 

その檄文に応じた各地の諸侯は一斉に呼応します。

 

それが第5話のタイトル【發矯詔諸鎮應曹公 破關兵三英戰呂布】の諸鎮應曹公部分です。

諸鎮は各地の諸侯。

曹公は曹操閣下のことです。

 

檄文を受け取った諸侯が次々と洛陽を目指して行軍。

今の北京周辺からは公孫瓚(こうそんさん)が参戦しましたが、途中懐かしい人に会いました。

「賢弟!!!だよな?」

公孫瓚が驚いて声をかけたのは、かつて学生時代を共に謳歌した

「玄徳!!!久しぶり!!!」

劉備、字は玄徳殿だったのです!

 

横暴な役人をお仕置きしてから身を潜めていた玄徳殿でしたが

「兄者が洛陽へ行くと聞き、力になりたいと思い義弟の関羽、張飛と共に馳せ参じました!」

豪傑二人を従えて公孫瓚軍に加わりました。

 

桃園三兄弟は官職を失ったからといって解散をするような義兄弟ではなく、志もあの日のまま!

何も変わってはいなかったのです。

 

こうして反董卓軍として集まった諸侯を前に、同盟軍を一つにまとめる儀式が執り行われ、盟主(同盟軍の中で中心となる人)を決めることになりました。

 

普通であれば諸侯に呼びかけた曹操閣下が盟主になりそうなものですが、その閣下は

「ここはひとつ、名門の誉れ高い袁紹坊ちゃんに盟主になってもらいたいが、如何か?」

名門の力を利用することにしました。

 

諸侯は「名門の袁紹坊ちゃん以外に適役はいないでしょう!」大賛成!

言うまでもなく坊ちゃんも快諾。

 

こうして董卓VS忠義の諸侯による戦い、

 

虎牢関の戦いが始まるのです!!!

 

戦いだけど人間の在り方や、生き方が如実になる三国志。

来週も是非、ご覧くだされ〜。

 

今週も「とりあえず、三国演義」にお付き合い頂き、ありがとうございます!