元直殿の企み〜葛を以て活を入れる!?〜 | 【諸葛孔明先生】って知ってる?

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孔明先生一筋34年★【武侯墓公認】孔明先生の回し者・玄子(げんし)が「古代漢字✖︎剪字」で現代に甦らせる!孔明先生の文魂(あやだま)

三顧の礼をベースに孔明先生の魅力をお届けしている

玄子(げんし)です。

 

*三顧の礼の始まりはここから

 

今日は訪問者は突然やってくる!?の続きからです。

 

***

 

「元直、始めるか」

玄德殿が拠点としている新野城では、地元の有識者が集まり会議を開いていました。

 

お題は

 

「兵力、何とかならない?」

 

でした。

 

というのも、新野城は荊州の要。

玄德殿の守る新野城が、荊州で一番頼れる気がします←私情たっぷり♪

 

荊州城は確かに豊かだけど、太守の劉表オジサン?おじいさん?がパッとしない。

 

若かりし時は良かったらしんだけど、最近は残念な君主の仲間入り。

 

特に、後妻の蔡夫人を迎えてからはダメっぷり全開!ですがこのおばさん、実は孔明殿の奥方のおばさん。

(岳父である黄 承彦の奥さんが蔡夫人のお姉さん)

 

蔡夫人と弟の蔡ぼ〜(漢字変換一部省略しました)が実質、荊州を牛耳っているようなものでした。

 

なので、玄德殿は肩身が狭く、何度となく蔡ぼ〜によって、嫌がらせを受けていました。

 

それでも、何か遭ったら真っ先に戦うのが玄德軍。

なので出来れば兵力を補強したいところ、、、ですが、、、

 

「劉表殿に迷惑をかけずに、兵力を増強したい。何か良い案はございませんか?」

 

元直殿の提案で、地元の有識者の知恵を借りて兵力を増やそう会議が開かれました。

 

 

 

で。結果、収穫なし。

 

「元直、特にこれといった名案は出なかったな」

玄德殿はため息を吐きながら、しゃがみ込むと

 

「、、、編み物、、、ですか?」

 

昔取った杵柄。

 

草鞋を編んで生計を立てていた玄德殿は、現代人がスマホをいじるように、贈られてきたヤクの尾を編み始めました。

 

「はぁ〜。将軍は志の高いお方と聴いておりましたが、いつ魏の軍が攻めてくるやも解らないこの非常時に編み物とは、、、」

 

ため息を背後で吐かれた玄德殿は

 

「志はあっても、我が不徳と致すところ。兵力がこうも少なくては領民をどこまで守れるのか、、、」

落ち込み続けました。

 

「そこまで領民ファーストとは、、、。

だったら簡単です。荊州にいる流民に戸籍を与えれば良いのです」

 

玄德殿はハッとすると、編み物を捨て、振り向こうとしましたが

 

「そのままで!続きを聴きたければ、私が退室するまで、そのままで」

声の主に振り向き禁止令を出されたので、

 

「解りました」

玄德殿は素直に座り直して話の続きを聴きました。

 

秘密秘策伝授中につき、カメラはここまでで〜すカメラ禁止

 

・・・で。秘密の話が終わると玄德殿は甚く感動していました。

 

このような方がいらっしゃったのか!

臥龍先生ではなく、この方をお迎えしたい!!!

 

この縁を逃してなるものかと思った玄德殿が

「先生、お名前をお聞かせ願えませんか?」

背中越しに、秘策を授けてくれた御仁の名前を伺うと

 

 

「姓は諸葛、名は亮、字を孔明と申します」

 

ド━━Σ(ll゚艸゚(ll゚艸゚ll)゚艸゚ll)━━ン!!!

 

玄德殿が心の声さえ失う衝撃を受けながら振り返ると

 

「殿〜。今、孔明が来ませんでしたか?」

そこにいたのは、元直殿だけ。

 

「元直、さてはお主、、、」

 

臥龍先生を諦めかけていた心に活を入れるべく、今回の企画を立てたのでは?と目で問うと

 

元直殿は微笑しながら視線を避け、春を告げる花を指さしました。

image

「殿、伏していた龍が空を駆け巡る時節到来ですな!」

 

次回、多分、三顧の礼の最終章です。

 

多分とはなんぞや?:いつも思いつきで書いているので予定は未定ってことで♪

 

今回もお付き合いいただきありがとうございました〜!