知音は突然やって来る!? | 【諸葛孔明先生】って知ってる?

【諸葛孔明先生】って知ってる?

孔明先生一筋34年★【武侯墓公認】孔明先生の回し者・玄子(げんし)が「古代漢字✖︎剪字」で現代に甦らせる!孔明先生の文魂(あやだま)

NO MUSIC,NO LIFEな伯牙殿の続きからです。

 

「今日は中秋節だというのに、

何てついていない日だ!」

伯牙は琴を背負ったまま城を出ると

 

「豪華な客舎よりも

ここにいる方がずっと、居心地がいい」

伯牙は月が見える小高い丘に登ると

楚王と墨子に疲れた心を

自らの琴で癒やすことにしましたが

 

これと言って弾きたい曲が浮かばなかったので

俗世間の煩わしさから解放されたかった伯牙は

仙人になって山を浮遊しているような気分になれる

曲を即興で演奏しました。

 

「嗚呼、なんと神々しい高山の景色だろうか」

突然、伯牙の視界と、

琴の世界に見知らぬ男が入ってきました。

「・・・この男が?、、、

まさか、、、気のせいだろう」

伯牙は戸惑いながらも今度は

流水の風景を即興で奏でると

 

「嗚呼、なんと麗しい、、、

飛沫さえも繊細な、

それでいて荘厳だる川の流れ、、、」

やっぱり、伯牙の耳と世界に入り込んでくるのです。

 

ここまで来ると、さすがに

「ただ者じゃない」と認めた伯牙。

 

ちなみに、この時に演奏された曲がこの

流水だったのです。

 

いつもは極力、

人と関わらないようにしている伯牙ですが

生涯で唯一、この時だけ、心の扉が開かれました。

 

「私は伯牙という通りすがりの琴弾きですがー」

演奏を終えた伯牙が名乗ると

それまで、うっとりと演奏に酔いしれていた男は

 

「私は子期、鍾子期と申します」

 

中秋の月が引き合わせてくれた

伯牙と子期。

その後も、伯牙が琴を奏でると

子期は、その心を一音も逃すことなく

理解してくれました。

 

子期、君こそ、我が知音

(ちいん:自分のことを理解してくれる親友)だ!!」

 

こうして、高山流水という琴の名曲と

知音という名言を生んだ伯牙と子期の友情。

 

ここから二人の知音物語は

数々の名曲を後世に遺してくれると

思われたのですがー

 

ガーン幸せは長くは続かなかったのです!!!

 

気になったら次回も宜しくです!

 

今日も最期までご覧頂き

ありがとうございました〜!

 

玄子(げんし)