の続きからです。
墨子は伯牙に詰問され
硬い声で非楽を主張する理由を述べました。
「民衆が苦しんでいる時に音楽を奏でることで
人々の声を遮り、行き場を失った声が
悲しみの音を奏でても領主は聞く耳を持たない。
また、一度楽器が演奏されれば
人々は田畑を耕す手を休め、
機を織るのを忘れ
政務を執るのを忘れて聞き入ってしまう
何の利益も生まない不合理なものです。
だからこそ、私は非楽を説いているのですがー」
墨子は、冷や汗と脂汗を同時に流しながら
魯班との戦いは、
自分自身を試す前哨戦だったとさえ感じていました。
、、、( ̄^ ̄)し〜ん、、、
伯牙は暫し黙った後
「墨子先生は音楽の本質を知らなすぎる!
人は心にも豊かさがなければ生きてゆけませぬ!」
伯牙は「非楽」を主張する墨子とは対照的に
NO MUSIC,NO LIFE!!!だったので
琴のこれまでの歴史や
それぞれの弦がもつ意味、
音楽が人の心に与える影響力など
熱く熱く語ると
墨子は
「伯牙殿は別です!別格です!
伯牙殿の奏でる高尚な音色は
聴く者の心を癒やしてくれます」
正直な感想を述べましたが
暗くて表情まで解らないけど、
伯牙の放つ不機嫌な空気が、、、重い
「非楽が正しいかどうか、
私にはよく分かりませんが
墨子先生も琴を弾かれては如何か?」
あ〜、かなり怒ってる
「それでは失礼致す」
伯牙は恭しく挨拶をすると、
琴を背負って、どこかに行ってしまいました。
「伯牙殿は、まさに琴仙、、、」
楚王と魯班相手に勝利を収めた墨子さえも
感服させた伯牙は、、、どこへ行く!?
次回から伯牙殿が主役です☆彡
今日も最後までご覧頂き
ありがとうございました〜!
玄子(げんし)