熱く物語る
浪漫派三国志諸葛武侯伝
前回は
●第二十五話~容赦なき舌戦~
にございました。
━─━─━26話─━─━─
張昭殿を論破した孔明先生。
動揺を見せる呉の文官陣営とは対照的に

面白くなってきた!
孔明先生の頭脳に
エンジンがかかり始めました。
そんな孔明先生に
次なる戦いを挑んだのは

虞翻(ぐほん)字は仲翔さん
生没年:164~233年 でした。
虞翻さんを取り上げる機会はあまりないと思うので
軽くご紹介♪
性格は言うべきことをはっきり言う、のは良いのですが
言い方が露骨すぎて生涯で何度も左遷や
一歩間違えれば斬首の憂き目に遭っています。
しかし、易学に通じており
時代の流れを確実に読める
先見の明の持ち主でもあった虞翻さんは
当初は王朗(後年、北伐に於いて
孔明先生の舌戦により
命を落としたことでも有名な人)に
仕えていましたが
孫権の兄、孫策殿が王朗を攻めた際
「ここは降伏するのが上策かと存じます」と
降伏を勧めたお方でもありました。
そんな虞翻さんは
大人なモノの言い方はしない主義なので
孔明先生に率直に一騎打ちを仕掛けました。

曹操軍は百万もの大軍を擁し
虎視眈々と好機を窺っているが
臥龍先生はどのような展望をおもちですか。
孔明先生は表情を変えずに答えます。

烏合の衆が百万いたところで
恐れるに足りませんな!
百万の大軍とは言えその内訳は
袁紹軍と劉表軍の兵士が大半を占めるので
大したことはない、と断言する孔明先生。
それを聴いた虞翻さんは
大笑いしながら孔明先生に口撃を仕掛けます。

ははははは!
曹操軍に大敗し
命辛々(からがら)逃げ延びて
我ら東呉に助けを求めに来ておきながら
恐れるに足りないとは!
恐いモノは怖いと素直に認めてはいかがですかな。
ははははははははは!
虞翻さんの大きな笑いが木霊すると
呉の文官は「よし

心の中でほくそ笑みましたが
やはり表情を変えない孔明先生は
「ぉお!」と虞翻さんの顔を確認すると

これはこれは!
誰かと思ったら
虞翻殿ではございませぬか!
孔明先生の頭の中で瞬時に
『虞翻』という言葉が検索され

反撃開始

孔明先生は虞翻さんを相手に
どのような舌戦を繰り広げるのか

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