2021年4月、中国ではフードロス問題への対策として「反食品浪費法」を可決し、テレビや動画配信などで大食い映像の発信を禁止しています。違反した場合、160万円以下の罰金刑が言い渡されることになっているのです。
ですが、実際には大食い系配信者はまだ数多く存在しており、今回死亡事故が発生する事態となっています。香港メディア・東網(7月18日)は、大食い系配信者として有名だった女性が配信中に亡くなっていたことを報じています。
この女性は日頃から、大食い動画を投稿したり視聴者とおしゃべりしながら大食い実況をするなど人気インフルエンサーとして知られていました。今回、女性は自身の限界に挑戦するとして28日連続で一回10キロ以上の食品を食べ尽くすという企画を行っていました。28日目の大食い実況中に女性は意識を失いそのまま病院で死亡が確認されたのです。女性の胃の内部からは消化されていない大量の食べ物が検出されたのです。
女性は大食い動画の配信で人気を集めファンからの投げ銭などで生活していたと伝えられています。女性は毎日10時間以上、食べ続ける様子を配信していました。大食い動画の配信が禁止となった一方、大食い系配信者たちは企業などとコラボし、特産品の紹介という名目で、大食い動画の配信を続けています。まさに、上に政策あれば下に対策ありという状況となっています。