今月1日、靖国神社では石碑にペンキが「toilet」と書かれる器物破損事件が発生し、犯人の中国人の男がこの模様を動画で配信していたことが報じられてきました。外交問題にまで発展している中、中国広東省東莞市内にある公園では、園内にあるトイレに「靖国神社」という看板が設置されていたことが分かりました。
中国メディア・網易(6月24日)は今月21日、東莞市内の公園にトイレの入り口に「靖国神社」と書かれた看板が設置され、ネットユーザーから当局に通報が寄せられていました。現場に駆けつけた当局者はすぐに公園の管理者に看板の撤去を命じ、現在看板はすでに撤去されています。
今回、事件が起こった公園は農業体験や動物園、バーベキューなどが楽しめるレジャー施設も併設されており、普段から子供連れの家族が楽しめるスポットとして知られていました。
このところ、中国では再起をかけた「ビジネス愛国」が蔓延しています。靖国神社にペンキを塗った男もかつては正義系配信者として活動していましたが、再生回数の低迷から迷惑系配信者となり、最終的には愛国系配信者として犯罪行為に手を染めていったのです。今回の公園についても、客足が遠のき、話題作りのためにこうした行為に至ったことが指摘されています。
子供も多く訪れる公園で起こった今回の事件。行き過ぎた愛国ビジネスはいずれ自らの首を絞めることになるでしょう。