中国でも被害が深刻化している特殊詐欺。中国の特殊詐欺のアジトとなっているのが、ミャンマーです。昨年には、特殊詐欺に関与したとして3万人の中国人が逮捕され中国に移送されていることが報じられています。
ミャンマーでは特殊詐欺だけでなく、事件に関与している組織内でリンチ行為も確認されており、臓器の摘出や性被害に遭う若者の存在も指摘されています。今回、中国では詐欺組織により夫婦仲が誘拐されミャンマーで発見されるという事件まで発生しています。
中国メディア・新浪新聞（5月24日）は、今年4月にビジネスの会合に参加するため、中国重慶市からタイに出国した夫婦が行方不明となり、ミャンマーで発見されていたことを報じています。夫婦は今年4月14日にタイに入国し、その後タイ国内で何者かに誘拐され、1週間後、家族に「ミャンマーで監禁され、特殊詐欺に加担させられている」とメッセージを送っていました。
家族はすぐに警察に相談し、すでに現地中国大使館や現地ミャンマー当局が現在救出活動に向け連携しているとメディアは伝えています。中国ではこれまでにも東南アジアを旅行中の若者が、誘拐されミャンマーで特殊詐欺に加担させられる事件が度々報じられています。