香港での親善試合欠場のメッシ 中国から誹謗中傷のコメント | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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中国でプロサッカーリーグが始まってから20年経ち、ドル箱産業へと変貌を遂げた中国サッカー・スーパーリーグ。サッカー人口も2000万人を超えています。こうした中、今月4日に香港で開催されたサッカーの親善試合「香港リーグ選抜-米MLSインテル・マイアミ戦」が中国や香港で大きな議論を巻き起こしています。

中国メディア・紅星新聞(2月6日)は、4日の試合で怪我の影響により欠場したメッシに対し、観客が怒り主催側に返金を要求する事態となっていることを報じています。試合当日、4万人の観客からはメッシの活躍を目にしようと何度もメッシコールが起こりましたが最後まで試合に出場することはなかったのです。





香港政府や香港政府トップの行政長官などは公式SNSなどに声明を発表。主催側やメッシに対する失望の言葉を投げかけたのです。

一方、メッシは7日の日本での親善試合のため日本入りし先程記者会見を行いました。メッシは来日した喜びを口にし、香港での一幕について、今後機会があれば再び香港に行きたいとしています。

中国や香港ではメッシの「日本に来られて嬉しい」という発言に対し、「なぜ香港では会見さえも開かなかったのか」「日本に来れて怪我も治ったか?」「日本の核汚染水でも飲んでろ。二度と中国に来るな」などの誹謗中傷のコメントが多数寄せられています。

スポーツの親善試合のはずが政府や高官までもが言論介入する事態となっています。今後、中国や香港との親善試合を懸念する流れも巻き起こっていくのかもしれません。