愛国心を煽りアクセス数稼ぎ 愛国系配信者に批判殺到 | 周来友 オフィシャルブログ

周来友 オフィシャルブログ

中国出身のジャーナリスト、タレント。
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最近、中国では「愛国流量」という言葉をよく目にします。これは、愛国心を煽ってネットのアクセス数稼ぎをする行為を指しており、最近の事例で言うと、「中国人入店禁止」を掲げる飲食店に在日中国人が突撃し、大声で叫び威嚇したり警察まで呼んで故意に大きな騒ぎを起こす者たちがいました。主に日本への批判を利用したこうした「愛国流量」ですが、単なる悪質なモンスタークレーマーとの指摘も寄せられています。


中国江蘇省南京市では今月21日、商業施設のドアに日の丸や旭日旗のようなデザインが掲示されているとして、ネットユーザーが指摘しSNS上で映像や写真が拡散されていったのです。





こうした指摘を行っていたネットユーザーたちはまさに「愛国流量」を狙っていたことが分かります。今回、ドアに掲示されていた「日の丸」とされるものは実際には赤い風船で、「旭日旗」とされるものは菊の花や花火を表現していただけでした。ネットユーザーの中には、実際に現地で実況配信を行い警察に通報する者までいたのです。


商業施設側は、掲示物の撤去に迫られ謝罪する事態となっていました。アクセス数稼ぎのため、虚偽の情報を発信し、さらに他者の経済活動までも妨害する行為に中国国内からも批判の声が殺到しています。