台湾立法議会 第三の政党・民衆党が鍵を握る | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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昨日、台湾では総統選挙及び立法議会の議員選挙が行われ、総統には民進党の頼清徳氏が当選、立法議会では国民党が52議席と最多の議席を獲得しています。政治的には中国と一定の距離を保ちたい一方、貿易や観光分野などの経済分野では中国と戦略的に付き合っていきたいという台湾の民意が反映された形となりました。


今後、台湾の将来はどうなるのでしょうか。今回の選挙で大きな躍進を見せた新政党・民衆党がその鍵を握っているでしょう。台湾立法議会は全議席が113議席で法案の可決などに必要となる過半数は57議席となっています。

今回の選挙で民進党は51議席、国民党は52議席を獲得、民衆党は8議席を獲得しています。民進党は今回の選挙で過半数の獲得に失敗しており、今後民進党は難しい舵取りを迫られることになります。


民進党としては、8議席を獲得した民衆党とどこまで価値観を共有し協力出来るかが、議会運営で重要な鍵となってくるのです。今回、総統選にも出馬した民衆党党首・柯文哲氏は前台北市長を務め、対中政策としては「政治的な話をするよりも、まずは文化面で交流を促進するべきである」と、民進党や国民党とは違う新たな選択肢を示し、若者を中心に支持を集めてきました。

これまで台湾は、民進党と国民党による事実上の二大政党制となっていましたが、ここに来て新政党が大躍進を見せています。民進党と民衆党、どこまで協力関係を築くことができるのでしょうか。