春節突入の中国でリベンジ消費到来 | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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多くの人々の生活を一変させた新型コロナウイルスによる経済的打撃。中国では昨年の今頃、多くの都市でロックダウンや外出禁止措置がとられ、昨年1月〜3月の経済成長率は−6.8%と過去最大の落ち込みを記録しました。

しかしその後、健康コードアプリや徹底的なマスク対策、ワクチン接種のおかげで、一日あたりの新規感染者数を一桁〜二桁台にまで引き下げることに成功。このため、今月12日から春節の大型連休では、これまで海外旅行など積極的な消費活動を行えなかった消費者がリベンジ消費に走り、各地の経済回復を後押ししているようです。





中国現地メディアによると、中国の映画館では春節初日の観客動員数が3403万人を突破し、過去最高観客動員数を記録。さらに中国の首都・北京の代表的繁華街・王府井には連休期間中、2月11日〜14日の3日間だけで53.3万人もの人々が訪れ、付近にあるショッピングモールなど12の商業施設の売り上げは合わせて17億円に達しました。

また、若者を中心に人気を集める杭州市湖浜歩行者天国では、一日あたりの来客数が昨年同期比620%増となる15.68万人を記録しました。北京市や杭州市のほか、広東省や上海市などの大都市の繁華街でもショッピングモールなどが軒並み前年比500%増の売上を記録しており、リベンジ消費が顕著となっていることが伺えます。





日本では中国人訪日客がいなくなったことで、各地の観光地や旅行産業全体が大きな経済的打撃を受けましたが、すでに多くの中国人ネットユーザーから、日本への旅行を切望する声があがっています。中国人のリベンジ消費の恩恵が日本にもやってくるのもそう遠くないかもしれません。