1億2000万人の国民が国内旅行すると言われる中国。各地で懸念されていた濃厚密接が散見されています。
中国山東省にある世界遺産・泰山にも今日、中国全土から多くの観光客が訪れました。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、泰山は登山制限を設けており、連休期間中の登山者数は一日あたり最大3.4万人に制限されています。
しかし現地メディアが報じている、登山者で溢れる泰山の様子を見る限り、大勢の観光客が密接している様子が確認できるほか、マスクを着用していない観光客が多数いる様子も伺えます。
中国交通当局によると、今回の大型連休中、1億1700万人が旅行に出かけるといい、上海市につながる高速道路では連休初日の5月1日、早速渋滞が発生、今日だけで前年比20% 増となる53万台の車が上海市に入ってきました。
そこで気になるのが無症状患者による感染拡大の懸念です。
中国各地の観光地では、AIロボットを投入したり、スマートグラスを装着した当局の担当者が観光客の体温を自動で検温したりして無症状患者の発見に力を注いでいます。
とは言え、1億2000万人もの人々が観光に出かけていることを考えれば、当然、無症状患者による感染拡大は避けられないでしょう。
中国政府は万全を期した対策を行い、大型連休を迎えたことをアピールしていますが、第二次感染爆発の懸念は国内外から寄せられています。
潜伏期間が2週間と言わる新型コロナウイルス。懸念の是非は、今月中にも現れてくるのではないでしょうか。