イギリス、5G通信機器にファーウェイを採用か | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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第5世代移動通信システム、通称5Gは高速大容量の通信を定コストで実現する次世代の通信システムとして、各国で今、実用化に向けた研究が進められています。


日本でも有名になった中国のスマホブランド、ファーウェイも、この5G通信機器の開発を進めており、中国通信大手はファーウェイ製の5G通信機器を採用していく方向で検討を進めています。


その一方でアメリカは、安全面の問題を指摘し、同盟国にファーウェイ製の5G機器を使用しないよう呼びかけています。


特に、UKUSA協定(ファイブアイ)と呼ばれるの締結国であるアメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの5ヶ国は、中国製通信機器の使用について、排除の方針で同意しました。


ただ、イギリスの通信大手3社は国内の5Gの通信機器にファーウェイ製の製品の導入がm濃厚になっていると中国メディアが報じています。


メディアの報道によると、イギリス情報当局(NCSC)の幹部、シアラン・マーティンが「イギリスは厳しい調査の結果、ファーウェイ製品の安全リスクはコントロール可能であり、5G通信機器にファーウェイ製品を使用しても問題ないと結論付けた」と発表しました。


世界でもトップレベルを誇るイギリスの情報機関がこうした判断を下したことで、これまでファーウェイ排除に傾いていたUKUSA協定締結国の足並みが大きく狂う結果となりました。イギリス情報部に信頼を置いている他のヨーロッパ諸国や北欧諸国も、今後今回のイギリス情報当局の判断を参考にすることが予想されています。


日本は今のところ、5G通信機器にファーウェイ製品を使用しない方向で検討を進めていますが、今回のイギリス当局の判断は、今後日本の判断にも影響を与えるかもしれません。