春節の爆竹禁止 | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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春節の風物詩と言えば、爆竹ではないでしょうか?中国では、春節に爆竹を鳴らし新年を祝います。ところが、近年この爆竹を巡り中国では行政が禁止令を出すなど、爆竹文化が都市部からなくなろうとしています。

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《春節の風物詩と言えば爆竹だ。こうした光景を見ると新年の訪れを感じる》

以前もご紹介しましたが、春節に爆竹を鳴らし新年を祝うのはこのような言い伝えがあります。かつて中国の農村では春節の時期に、怪物が村や村人を襲い人々を苦しめていたと言われていました。そこで村人が爆竹を鳴らしたところ、怪物が恐れをなし逃げていったことから魔除けの意味合いを込めて、春節の際に爆竹を鳴らすようになったと言われています。

こうした中、中国では春節時期に爆竹による事件事故が多発しています。腕を吹き飛ばされたり失明したりする事故や火災事件が毎年報じられるようになりました。また、こうした爆竹による煙が大気汚染を深刻化させている他、爆竹をならした後の大量の燃えカスがごみとなって道路に散乱し、深刻な社会問題になりつつあります。

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《使用済みの爆竹はこのように道路に散乱し行政もついに動き出した》

現在、都市部ではこうした問題に対処するために、春節期間中の爆竹使用を禁止する条例が作られるなど、改革を行っています。こうした爆竹禁止令に対して、中国では録音した爆竹の音を大音量で流したり、爆竹の代わりに風船を割ったりして春節の雰囲気を味わうようになってきています。最近では電子爆竹も販売されているようです。

時代と共に徐々に変化していく中国の春節、将来的には爆竹を鳴らし新年を祝う人々の姿は一切見られなくなるのでしょうか。中国人としてそれはそれで少し寂しい気持ちになります。

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