こんにちは、メイです。
シセルさんに晩御飯を御呼ばれした私たちは、シセルさんのお部屋に行くことになりました。
メイ「シセルさんのお部屋って、どの辺にあるんでしょう?」
シセル「地下ヨ~。 南塔の地下5階にあるの。」
メイ「南塔ですか。 あそこって確か・・・・」
シセル「そうヨ。 南塔は武道派の魔物さんたちが暮らしている塔ヨ~。 私って、よく強力な悪魔とかを召還しちゃうから、周りに強い方がたくさんいたら助かるの~。」
デル「普段から禄でもないものたくさん召還してるんですね・・・・。」
シセル「あら~、デルちゃん毒舌ヨ~。 そんなにひどいもんでもないのヨ、私の召還術~。」
デル「そうですか?」
メイ「デルはキュムに噛まれたから、結構心配してるみたいだね。」
デル「はい、それはあります。」
シセル「キュムちゃんだって可愛いじゃな~い?」
キュム「そうだっキー! ゴム人形にとやかく言われたくないっキ。」
デル「・・・・・・。馬鹿リス(ボソ)。」
まぁ、たわいのないことを言いつつ、ぼちぼち歩いていると、南塔に着きました。
私たちがお風呂に入っていたのは中央塔。 食堂やパーティー会場など、イコイの場としての施設がたくさんあるのが中央塔です。南塔はさっきも言ったとおり、魔物さんたちの宿舎、北、西、東塔と、魔王塔もありますが、今はまだ説明しなくてもいいでしょう。
とにかく、南塔に着きました。
メイ「南塔に来るのは3回目くらいです。 地下なんてあったんですね。」
シセル「あら、そうなの? 南塔は確かに対して面白いところではないかもしれないわネ。」
デル「強力な魔物がたくさんいるんでしょうね。 魔王塔に次ぐ魔力が放たれています。 それと同時にかなりの闘気も感じられます。 威圧感がものすごいです。」
シセル「そうネ。 怖そうな方たちがたくさん住んでいるわ。 でも、私には皆さん優しくしてくださるのヨ!」
メイ「へぇ~~~、私と同じですね。」
私も、魔王城に住む魔物さんたちからは、私が魔王様に目をかけてもらっているからかどうかは分かりませんが、優しくしてもらってます。シセルさんも魔王城に住む人間ということは、魔王様に目をかけてもらっているのでしょう。そういう意味で、魔物さんたちがシセルさんに優しいのだと考えていたのですが、シセルさんの本当の能力を目にしてからは、どうやらそれだけではないのだと言うことを理解することになりました。このときの私には知る由もなかった話ですが。
私たちは、地下へと続くレンガで出来た螺旋階段を下りていきました。
地上は魔物さんたちの宿舎ということでしたが、地下はどうも雰囲気が違います。
階段から地下の各階を少しばかり見ることが出来ましたが、どうも、誰かが住んでいるというような感じではありません。
何やらよく分からないものが散乱していました。
メイ「地下には誰か住んでいるわけじゃないみたいですね。」
シセル「そうネ~。 地下1階から地下4階までは私の召還の実験場なの。お供えのものとか、魔方陣がたくさん書いてあったでしょ~? 結構ああいうの準備するのって大変なのよね。 だから、一々作り直すのもめんどくさいから、そのままにしてほってあるの~。」
メイ「そうなんですか・・・・・。」
と、いうことは、魔王城の南塔の地下1階から地下5階までは全てシセルさんのものということになります。
魔物さんでもこんなに大量の敷地を使っている方はいないと思います。
それだけ、シセルさんの実力が評価されているということなんでしょうか・・・?
シセル「やっと着いたわヨ。 私のお部屋にようこそ~~~!!」
メイ「おじゃましま~す☆」
デル「失礼します。」
お風呂場からシセルさんの部屋までは結構な距離がありました。
40分くらい歩いたと思います。
私たちの歩く速度はそれなりに速いので、本当に遠いと思います。 シセルさんも良くあんな遠くのお風呂まで来たなぁ、と思いました。
メイ「あれ、意外と片付いていますね。」
シセル「あら、メイちゃん、意外とってどういう意味かしら~?」
メイ「あ、す、すいません☆」
シセルさんの部屋はもっとごちゃごちゃしているものかと思いましたが、本当に片付いていました。
10条くらいの部屋で本がたくさんあって、部屋の中央にはコタツがありました。
本もそんなに散らかっていません。
メイ「結構たくさん本がありますね。 この本で召還の勉強してるんですか?」
シセル「ウフフ。 この本はね~、実は全部私が書いたの!!」
メイ「え? 召還の本ですよね、この本、全部ってことは・・・・。」
シセル「ウフフ。私の召還は全て我流なのヨ~~。 私が召還実験した成果をまとめてあるの~~。」
メイ「す、すごいですね・・・・。」
デル「本当にすごいです。」
シセル「まぁまぁ、いいじゃない?本のことは。 それより、晩御飯にしましょう。」
そうです。晩御飯です。
正直、私はシセルさんが書いたという本の量を見て本当にすごい召還士なんだなぁと感心しました。
それと同時に、食料など何もない部屋で、一体何を出してくれるんだろうと、とても期待していたのですが・・・・。

