こんにちは、メイです。

 私は魔王城で働くメイドさん、ピチピチの15歳で、最近チョット悩みの多いお年頃です。

 前までの話で、チョット重い空気が流れてきだしたので、感じを変えていきましょう。

 そうです、このお話は、気楽なお話なんです。 魔王様が世界を闇に染め上げてはいるものの、その闇の真っ只中で生活する私、メイが適当にフラフラ生活すると言うなんとも、しまりの無いお話なんです。

 だから、ね☆

 楽しく行きましょうよ☆

 前までの展開をひきづっていちゃダメなんです。 私が言える立場じゃないですけどね☆




 私とデルとシセルさん、中庭でちょっとしたお話が始まりました。

 シセルさんはつい先日、二年ぶりに動けるようになったらしい、人間の召還士です。

 それで、シセルさんが動けるようになった代わりに魔王様が今大変なことになっているらしいのですが、それがどういうことなのかをお話してくれるらしいのです。


シセル「私ネ、この前デルちゃんと始めてあった日、それまで2年間動けない状態にあったって言ってたでしょう?」

メイ「そういえば、そうですね。 それが何故だか聞いてませんでした。」

シセル「それはネ。私が開けちゃいけない次元の扉を開けてしまいかけたからなの。」

デル「開けちゃいけない時限ですか?」



 シセルさんは次元を自由に操れるらしいです。

 この前は別次元の食べ物を食べさせてくれるとか言う話で、とんでもなくでかいドラゴンを召還されて本当にびっくりしました。

 そのドラゴンは今もネフルさんって言う、シセルさんのファンの強い魔物さんと遠くのほうで戦っています。たまにドカンと大きな音も聞こえてきますが。 なんか、このまま風物視の一つと化してしまいそうな勢いの気がしてきましたが、今はその話じゃありません。

 シセルさんほどの召還の実力があれば、呼び出す魔物の種類なんか関係ないくらいすごい感じだと思いますが、どういうことなのでしょう?


シセル「そうなのよ。 私ネ、冥府魔道系の召還ならあらかた出来ると思えてき出したのネ。 だから、違う部類の召還も出来るかな~、なんて思ってたのヨ。」

メイ「・・・・・また、余計なことを思ってますね・・・・・。」

シセル「それでね、神様って呼べるのかな~~、って思ったの~~~。」

デル「神様・・・・・。」

メイ「神様? いるんですか?」

シセル「ん~、いたらいいな~って思って~~。」

デル「かなり安易ですね。」

シセル「フフフ、そう? それでね、チョット説明くさくなるわヨ。」

メイ「は、はぁ。」

シセル「私の召還術、他の次元との空間のリンクを造る術はネ、私たちのいるこの空間から他次元空間の魔力の波動を感じることでつなげるの。そもそも、次元が違う世界って言うのは、5,6次元的に見てチョット軸がずれているだけだから、この次元にも多少なりとも影響があるの。いうなれば、相互関係って言うか、向こうの次元であることが起きたら、こっちの次元でも自然にあることが起こる~、みたいなネ。だから、魔力を感じようと思えば、ちょっとした違和感を感じることが出来るの。この次元だけでは自然に起こらないちょっとした魔力の揺らぎとかネ。 そこからリンクを作っていくの。」

デル「・・・・・・・。」

メイ「・・・・・・・。」

デル「よく分かりませんが。」

メイ「すいません、結論だけ言ってもらえると嬉しいです。」

シセル「あら、そ~お? じゃ、結論だけ言うわね。 2年前、奇跡的に神的な次元の波動を見つけることができたの~~~!」

メイ「神的な次元の波動・・・・・。」

デル「それは、シセルさんが神を見つけたと言うことになるのでは・・・・・?」

シセル「そうネ。 まさにそうだと思うワ~~~。」

メイ「すご・・・・・。」



 どうもシセルさんは2年前に神様のいる次元空間を発見してしまったらしいのです。

 普通に信じられません。

 でも、ここで言う神と言う単語は創造主と言うものとは異なり、神的魔道の魔力と言うことだと思います。

 神の魔力とか、結構矛盾してますね。 でも、私たちにとって、魔力とは単位のようなものなので、別にそんなに深く考えてもらわなくても良いです。

 とにかく、シセルさんは神の次元空間を見つけたらしいです。


シセル「それでネ。 神様を召還しようと思ったの~~。」

メイ「まぁ、それが目的でしたから・・・・・。」

デル「かなり危険なことを安易に決めていることは、黙認と言うことで。」

シセル「神様を召還しようと思って、私はがんばって召還しようと思ったんだけど・・・・・・」

メイ「・・・・・・・。」

デル「・・・・・・・。」

シセル「失敗しちゃったの~~~☆」

メイ「失敗ですか?」

シセル「そうなの~~。 神様の次元ってね、こういう多次元からの召還に対する防壁みたいな術が展開されていたの~~~。」

デル「ありそうですね。 神の魔道ならばそのような防御術が得意なような気がします。」 








 こんにちは、メイです。

 350年前の勇者、ユヒト。

 魔王城の東塔地下50階に封印されていた彼は、まんまと私を欺き、封印解除の手伝いをさせてしまったのです。

 

 ユヒトの催眠にかかっている私は体の言うことが聞きません。完全にユヒトの操り人形です。

 持っている剣を懇親の力を込めてユヒトが封印されている魔方陣に突き刺してしまいました。

 それと同時にユヒトが光の術式を展開し、魔方陣を消滅させます。

 

 かなり暗かった地下50階ですが、魔法陣が壊れる一瞬、目のくらむまばゆさの光で覆われました。

 私は魔法陣が破壊される衝撃で広間の端まで吹っ飛ばされました。


メイ「きゃっ!! イタ~~イ!!」


 ひどく体を打ちつけてしまいました。


メイ「・・・・・あれ??」


 どうやら私にかかっていた催眠は解けたみたいです。

 でも、もう遅い。

 ユヒトは封印から解放されていました。


ユヒト「・・・・・・・ふぅ。」


 ユヒトは今までの普通の人間に見えた姿とは異なり、光のオーラを発しています。

 暗かった地下ですが、ユヒトの放つ光のせいで、広間の全貌が分かりました。

 全貌が分かったといっても、広間には特に何もありませんでしたが。


 ユヒトは手に嵌められていた手錠を意図も簡単にポキリと壊してしまいました。強力そうな封印も施されていたのにまるで関係なしです。

 メインの封印が放たれた彼の力ならば、手にされている封印など微々たるものなのでしょう。


 封印から完全に解放された彼は、私に声をかけることもなく、塔を登っていきました。




 私は真っ暗な地下50階にひとり残されていました。


メイ「あ~あ・・・・・。 ユヒト、復活しちゃったよ。」


 私は絶望感でいっぱいでした。

 

メイ「私、魔王様に殺されちゃうのかな・・・・・?」


 そう、普通に考えれば、それは当たり前のこと。

 これほどの失態をしてしまった私は殺されるほかありません。


メイ「せっかく、デルと友達になって、毎日が楽しくなったのに・・・・・・。」


 涙がほほをすっと流れ落ちます。

 私はどうすることも出来ずに、ただ放心していました。




 15分後・・・・・・。




 いい加減地下の暗い中で一人放心しているのもどうかと思い、私は地上まで上がろうと思い、立ち上がりました。。


メイ「そうね。 前向きに行くわ。」


 何とかカラ元気で私は地上まで上がってきました。

 ユヒトのいなくなった地下はまったく光がなく、何も見えませんでしたが、広間から階段まで壁伝いに歩いていけば、あとは階段を上がっていくだけで地上に出られたので、問題はありません。



メイ「ふぅ、やっぱり外は良いわね。 いい天気☆」


 外は快晴でした。

 今まであんな暗いところにいたから気分も最悪になっていたのでしょう。 ユヒト復活の事実は変わらずありますが。


メイ「ユヒトは・・・・いないみたいね。」



 周りにユヒトはいませんでした。

 そもそも、今魔王城に魔王様はいないのです。

 それが分かったユヒトはもうどこかへ行ってしまったのかもしれません。



メイ「デルに会いに行こう・・・・。」


 無性にデルに会いたくなった私は、デルがいるであろう中央広場(デク人形が植木の世話をしているので)へ向かうことにしました。

 


メイ「デル~~~~☆」

デル「あ、メイさん。」


 予想通りデルは中央広場にいました。

 ついでに、シセルさんもいました。


シセル「あらあら、メイちゃんじゃない~~? こんにちは~~。」

メイ「あ、シセルさんもいたんですね、こんにちは。」

デル「結局メイさんも来たのですね。」

メイ「う、うん。 なんとなくね☆」


 デルは何事もなかったかのような感じです。

 そりゃあそうです。

 ユヒトは結局デルに何もしていなかったのですから。


シセル「あらあら~~? メイちゃん、元気ないじゃない~~~? どうかしたの?」

メイ「え? そ、そんなこと無いですよ☆ 私は元気がとりえなんですから☆」


 意外とシセルさんに鋭いところがあります。

 

シセル「そ~お? 最近、魔王様が魔王城にいないから、元気ないのかと思ったワ。」

メイ「あ、魔王様やっぱり魔王城にいないんですか?」

シセル「あらあら、言ってなかったかしら~~? 魔王様、今私のせいで大変なことになっているのヨ。」


メイ「・・・・・・・・・。」

デル「・・・・・・・・・・・・・。」

シセル「?」

メイ・デル「聞いてません!!


 相変わらずボケた人です。

 突込みをいれずにはいられませんでした。

 そもそも、魔王様は私のせいでまさに今大変なことになろうとしているのに、既にシセルさんのせいで大変なことに・・・?

 この人なら無いとも言い切れない、と言うかむしろ、かなりありそうな感じですが、一体どういうことなのでしょうか・・・・?



シセル「私ネ、この前デルちゃんと始めてあった日、それまで2年間動けない状態にあったって言ってたでしょう?」

メイ「そういえば、そうですね。 それが何故だか聞いてませんでした。」

シセル「それはネ・・・・・・・。」



 シセルさんを2年間動けなくしていた理由が分かるときが来たようです。

 う~ん、大体予想できてしまえそうな気もします・・・・・。


 


 


 

ユヒト「人質を、とらせてもらっている・・・・・。」

メイ「・・・・・・。」

ユヒト「君の友達、デルだ。」

メイ「まさ・・・か? そんな、嘘よ!!」

ユヒト「嘘じゃない。」

メイ「デルはあれでも、かなり強いのよ!! 封印されているあなたに人質にとられるわけ無いわ!! 大体、ここにいないじゃない!!」


 私は信じたくなくて強がりを言っています。

 もし、本当にデルが人質にとられているのなら、それはもうどうしようもなく恐ろしいことになるのです。

 

ユヒト「嘘じゃなない、彼女は元は人形だ。 とめることは、簡単だ。 特に光の魔法を操れる俺なら、造作も無い。」

メイ「嘘よ!! 信じないわ!!」

ユヒト「信じないか・・・・。 ならば、この塔から出て行ったときに、止まっているデルを見ることになる。」

メイ「・・・・・・・・。」



 私は正直ユヒトのことを信じてはいませんでした。

 彼は私に呼びかけるのがやっとのほどの魔力しか持っていないのです。

 そんな彼がデルに細工が出来るなんてとても思いませんでした。

 でも、信じられな委任しても、私の中で葛藤が出てきてしまいます。

 私がここから去ってしまって、本当にデルが止まってしまっていたとしたら・・・・・。

 今までの私なら、デルのような友達は居なかったので、失うものは何もありませんでした。でも、今は違うんです。初めて出来た最高の友達、その友達がいなくなってしまうかも知れないと言う恐怖は、私の中で新鮮でありつつも、かなりの強大さを秘めていました。


ユヒト「俺を解放してくれ・・・・。」

メイ「くっ・・・・。」


 それでも、ユヒトを解放すると言う大罪を犯すことは私には出来ません。

 魔王様の存在も私の中では絶対的なものでした。

 魔王様が350年も封印してきた彼です。

 魔王様にとって、相当な脅威であることは間違いありません。

 一体どうしたら良いのでしょう? 私は答えが出せずにいました。



ユヒト「時間が惜しい。 魔王帰還の可能性もある。」

メイ「あなた、卑怯者です。 魔族以上に!! 」

ユヒト「そうか? 君は魔族の本質を知らない。 魔は、もっとひどい。」

メイ「でも・・・・・。それでも・・・・・・・。」

ユヒト「俺は、俺の使命のために手段を選べる立場ではない。 存在するのはただ使命を果すべく行動する意思のみ。」

メイ「・・・・・・・・・・・・わからないわよ。 あなたのことなんか。」




 ユヒトがデルを人質にとっているといってから、すでに5時間が経過しました。

 私はどっちの選択もとれずにただ悩むしかありませんでした。


 そもそも、ユヒトの封印は強力なので私に解けるのかと言う質問もしました。

 でも、それは問題ないとかどうとか。 ユヒトが350年の間にアンチ魔方陣の術式の展開は行ってきたので、私はその術式発動のきっかけとなるべく魔方陣に剣をつきたてれば良いらしいんです。 一人では出来ないことで、最低でも二人で封印解除に望まないとうまく解くことは出来ないらしいです。

 封印の解除の仕方が簡単だと言うことも分かりましたが、結局どちらにするかの選択の答えは出せずにいました。




ユヒト「いい加減にしてくれ、世界を光の下へ帰還させてほしい。」

メイ「・・・・・・・。そうよね。 そうよ。私がここを動かなければ、あなたはデルに何も出来ないのよ。 そもそも、人質ってそういう役目よね。 殺しちゃ意味が無いわ。 」

ユヒト「・・・・・・そのとおりだ。 しかしこのままどっちつかずでは・・・・・。」

メイ「いえ、大丈夫よ。」



 私はここにきて、一つの決断をしていました。

 魔王様が来るまでここで動かなければいいのです。

 そうすれば、大丈夫なはずです。 1週間くらいはここで根競べする決意を決めたのですが・・・・・。


ユヒト「そうか。 その選択、俺には部が悪い。」

メイ「ふふふ、 勝ったわね。」

ユヒト「しかし、君は少々考えが甘い。」

メイ「ん、何が?」

ユヒト「5時間もかければ、人間くらい操れる。」

メイ「??????」



 ユヒトがそう言った瞬間、私の体の自由が利かなくなりました。

 それどころか、私の意思に関係なく足が歩き出します。


メイ「な、なに?これ???」

ユヒト「眼光催眠。 人はもろい。」

メイ「なによそれ~~~!!」



 私は馬鹿でした。

 初めに考えたとおり、ユヒトはデルに細工なんか出来ていなかったのです。

 いかにも何かしてるぞ的な発言で、私をこの場に居座らせ、5時間かけて眼光催眠なる催眠術にかけたのでした。

 うかつでした。ユヒトにそんな力があるなんてまったく考えもしませんでした。

 ユヒトは初めからこうするつもりだったんだと思います。

 だから自分が魔王様にとって脅威的な存在であると言う、いかにも解放されにくくなりそうなことを言ったのにも理解できます。

 つまり、デルの人質発言は、初めからの想定内のことであり、ユヒトの脅威を私に与えた上で、私に居座らす選択肢をとらせたと言うことです。

 私の弱いところに漬け込んだ相当嫌なやり方です。

 人質的発言とか、催眠とか、とにかくこいつは光のものなんかじゃないと思えました。

 そんなことを考えているうちに、私は塔の上の階から剣を持ってきて振りかざしていました。

 

 もう、止められません。

 私は自分の馬鹿さ加減を呪うしかありませんでした。



ユヒト「長かった。 さあ、解放してくれ。」

メイ「うっ・・・・。」



 ユヒトは私が振り下ろすのにあわせて術式を展開するのでしょう、なにやらぶつぶつ言ってます。

 

 催眠によって私の最高の力で振り下ろされた剣がユヒト封印の魔方陣に突き刺さりました・・・・・・・・・。

 



 

 

 こんにちは、メイです。

 魔王城、東塔、地下50階にて出会った勇者?ユヒトさん。

 どうも魔王様に封印されたみたいです。

 魔王様は依然話したとおり、自分のしたいように生きればいいなどを座右の名として、とことん自己中心的に生きよ見たいな事を言っています。だから、その魔王様が人を捕らえると言うことは結構以外でした。もっとも、魔王様が自分の作りたい世界のためにこの人を捉えていると言う見方をすれば、なんら矛盾は無いわけですが、私の感覚では魔王様はあまり個人的に行動しないみたいな意見を持っているのではないか、などと勝手に思っていたんです。 でも、よくよく考えたらそんなわけは無いんですけどね。


 はいはい、と言うことで、私はユヒトさんとお話していました。

 彼はかなり寡黙なヒト、と言うか、人の話を聞いているのかどうかよく分からない感じで、とにかく自分を開放してほしいの一点張りです。質問に答えるときにはいつも単語単語で答えるだけで、どうも私と相性が良くないみたいです。

 それで、しばらく話していると、ユヒトさんは私に良い条件を出してきました。


ユヒト「俺が世界を救った後、君に一国の女王の座をプレゼントしよう・・・・。」

メイ「へ? 女王様・・・・?」


 ふむ、ユヒトさんが世界を救う? とりあえず魔王様を倒して、355年以上前の世界と同じ、人間中心の世界に戻すと言うことでしょうか。

 それが出来たときには私を一国の女王様にしてくれると・・・・。

 なんとも胡散臭い話ですが、もし本当なら少し魅力的かもしれません。

 綺麗なドレスを未にまとって、国民たちは私を称えて「女王様万歳、メイ様万歳!!」と叫ぶ。

 なかなかよろしいんじゃなくて?ユヒトさん?


 ・・・・・・。

 

 そんな訳はありません。

 私はそこまで我を押し通したい人ではないのです。

 今の生活に満足しているし、最近にはデルと言う友達まで出来ました。

 自分の生活で何か不自由することは何も無いのです。

 だから、私はこれ以上別に望むものがあるわけではありませんでした。


メイ「う~~ん、少し魅力を感じちゃったけど、ごめんなさい、やっぱり無理です。 それに何より、私は魔王様に忠義を尽くしています。 そんな魔王様に背くような恐ろしいことは出来ません。」

ユヒト「・・・・・・君は、世界の人間が苦しんでいてもいいのか?」

メイ「世界の人々? 今の人々の暮らしはあまり知っているわけじゃないですけど、私は人間の立場に立って物事を考えたりはしないんです。 人間が幸せな世界って、魔物さんたちが苦しい世界だと思います。 だから、一概に今の世界と人間中心の世界と、どちらがいいとかは言おうと思いません。」

ユヒト「・・・・・・言っている。 君は魔物的考えなんだな。」

メイ「・・・・・・魔物的・・・・・。」



 言われてみればそうでした。

 私の考えはかなり魔物的です。

 魔物的な考えと言うのは、魔王様の世界の唯一のルールである、自分の欲望に忠実に生きよ。 と言う考えです。

 魔物さんたちは言われるまでもなくこの考えを持って生きています。

 人間の考えと言うのは、自らを抑えることがあったとしても周りに合わせる事を得て、全体的、平均的にある程度の欲求を満たせるようにしていこうと言う世界だと思います。

 私はどちらがいいとは言おうと思わないとか言ってましたが、完全に魔物的な思考を持っていたのです。

 なぜなら、私の今の生活さえよければ、別に他の人々の暮らしなどどうでもいいといっているのですから。



メイ「・・・・。 そうですね。 私は魔物的考えですね。」


 だからといって、別に同と言うわけはありません。

 私は魔物さんたちと一緒に生活しています。

 今更人間を否定されたところで、どうと思うわけでもありませんでした。


ユヒト「・・・・・・・・。」

メイ「ごめんなさい。 私はあなたを解放できません。 別の人に頼んでみたらいいんじゃないかな。 解放してくれるヒトは、魔王城にはいないと思いますけど☆」


 そういって、私はこの場から立ち去ろうとしました。

 正直、この人と話しても面白くないとも思えましたし、私にはこの地下50階の辛気臭さがどうも嫌でした。


メイ「では、さよ~なら☆ また会う機会が・・・」

ユヒト「待て・・・・。」



 私が立ち去ろうとしたとき、ユヒトさんは今までのゆるい顔とは全然違う表情をしていました。

 350年もこんな地下に閉じ込められているのです。 やっとのことで少しの希望をもてたのに、その希望は去ろうとしています。

 少々本気でとめにかかるのが普通では無いでしょうか。


ユヒト「君に去られては、困る。 魔王がほころびた魔法陣を戻してしまえば、次の機会は皆無になる・・・・。」

メイ「仕方ないわよ。 あなたはここで永遠に縛られてるの!!」



ユヒト「・・・・・・・・・・・・・。 ダメだ!!

メイ「・・・・・!!」


 なんとも気迫があります。

 すぐさま去ろうとしていた私ですが、気迫に押されて足が止まってしまっていました。


ユヒト「俺は、光の化身。 闇を打つ使命は何を差し置いてでも・・・・・・守る!!」  

メイ「ご、ご、ごめんなさい、私、帰りますね。 じゃあ!!」



 なにやらやばい気がしたので私は無理をして駆け出そうとします。

 しかし・・・・!!


ユヒト「これ手だけは使いたくなかったが・・・・・・。」

メイ「・・・・・・・。」


 私は聞く耳持たずに帰ろうとします。

 光の化身で勇者だとか言っていますが、その実、本当に恐ろしい人なのだと言うことをさっきの気迫で感じた私は、この場にいたら何か恐ろしいことになるのだろうと直感していたのです。

 なかなか、私の直感もすごいと思います。 当たりでした。 しかも、かなり深いところに・・・・。



ユヒト「人質を、とらせてもらっている・・・・・。」

メイ「・・・・・・。」

ユヒト「君の友達、デルだ。」



 背筋に悪寒が走ります。

 本当に、このヒト、勇者・・・・・?


 どもっす!!メイです。


 なんか変な声に誘われて東塔の地下50階にまで来ています。

 そこに閉じ込められていた一人の青年。

 どうやら私に助けを求めているらしいのですが・・・。


青年「俺は、ユヒト。 かつて勇者と呼ばれた。 開放してほしい。」

メイ「勇者さん? ユヒトってどこかで聞いたような気もするけど。」

ユヒト「俺は、滅亡暦2年に生まれた。 魔王に敗れたのが滅亡暦5年。 それからここに封印さた。」

メイ「え"、ユヒトさん何言ってるの? 滅亡暦5年って今は滅亡暦355年だよ?」

ユヒト「・・・・・・開放してほしい。」


 魔王様が世界を闇の世界として問うしつぃたからの年号は誰が呼び始めたのかは分からないのですが、滅亡暦と呼ばれるようになりました。そして、今は滅亡暦355年何です。滅亡暦5年からずっと封印されてるって・・・・。と言うか3歳で魔王様に敗れた?そして今は352歳?何を言っているのでしょう? 勇者は人間じゃないの?


メイ「あなた・・人間?」

ユヒト「違う。 光の者だ。」

メイ「光のもの? 何者なの?いったい?」

ユヒト「光の化身だ。」

メイ「・・・・・・だから、それは一体なんなのよ?」

ユヒト「世界のの光たる者だ。」

メイ「・・・・・・分けわかんないです。 じゃ次の質問いいかな? 何であなたは封印されてるの? 今でもたまに勇者とか名乗っているヒトが魔王城に来るらしいけど、そのことごとくは魔王様が手を下すまでもなく、魔王城直属の魔物さんたちが始末してくれれてるの。 封印されたヒト、なんていう話は始めて聞くんだけど・・・・・。」

ユヒト「魔王は、俺を脅威に思った。」

メイ「ふんふん、それで?」

ユヒト「だからだ。」

メイ「~~~~~~~~~。 あの、もうチョット喋ってくれません?」



 どうもこのヒト、言葉の数が少ないです。

 言いたいことの中心に絞って発言しているので、何とか理解することは出来るのですが、如何せんやりにくいったらありません。

 こんな喋れないくせに良く私を呼びつけれたものだと思いました。今更ながら。


ユヒト「・・・・・・。」

メイ「じゃあ、あなたは魔王様にとって脅威的な存在だから封印されてるのね。」

ユヒト「そう、言った。」

メイ「だったら、私があなたを解放することは出来ないわ。 だって私、魔王様の従順なるメイドなんだもの☆」

ユヒト「困る。 開放してほしい。」

メイ「や~よ☆ あなたはここで死ぬまで封印され続けるのよ☆」

ユヒト「俺は、死なない。」

メイ「・・・・あら、たまに悪魔さんとかにそう言う方がいるらしいけど、あなたもそうなの?それはつらいわね~~。永遠にこんな所にいないといけないなんて。」

ユヒト「俺は、フェニックスの化身。 死ぬ直前に蘇る。」

メイ「フェニックスの化身? 光の化身じゃなかったの?」

ユヒト「光の化身も何人かいる。 そのうちの一人だ。」

メイ「へぇ~~~。 じゃあ、ほかの光の化身さんたちも魔王様に封印されているの?」

ユヒト「いや、他の化身たちは魔王に殺された。」

メイ「他の化身さんとやらは死ぬのね。 ふむふむ、それでいかにも死ななそうなフェニックスの化身であるユヒトさんだけは死なずにいると、そう言うわけね。」

ユヒト「開放してほしい。」

メイ「だから、それは出来ません。 それにユヒトさん、馬鹿の一つ覚えみたいに解放解放って、私があなたを解放しても、メリット無いんじゃない?」

ユヒト「いや、ある。」

メイ「何?ていうか、ためないですぐに話してほしいんですけど?」

ユヒト「俺が世界を救った後、君に一国の女王の座をプレゼントしよう・・・・。」

メイ「へ? 女王様・・・・?」



 なんとユヒトは勇者であるにもかかわらず、竜王的な(ドラクエの)誘いを私に持ちかけてきました。

 思ったよりメリットあるもんですね。

 普通に考えれば、嘘だと思えてしまいますけど・・・。



 こんにちは、メイです。

 三日前から私になにやら呼びかけてくる声。

 昨日まではなぜか夜にしか呼びかけてこなかったので寝ぼけてただけだと勘違いしてしまってましたが、今日はちゃんと昼間に呼びかけてきました。

 さすがに昼間に声をかけられたら私も無視するわけにはいきません。


謎の声「オレハヒガシトウニイル、カイホウシテホシイ。」

メイ「へ?」

謎の声「俺は東塔にいる、開放してほしい・・・・。」

メイ「だれだ~~~!! 私に囁きかけてくるのは~~~!!」


 私は自分の部屋でペットのヨカゲと戯れていたのですが、何者かも分からない声に声をかけられて若干混乱気味でした。

 

謎の声「東塔に・・・・来てくれ・・・・。」

メイ「む~~~、まだ名乗らないとは・・・。」



 名乗らないことに少々不満を感じましたが、暇っちゃ暇だった私はとりあえず東塔に向かってみることにしました。

 ヨカゲは檻にしまっておきます。



 しばらく歩いた後、東塔に着きました。

 東塔は三日前にドラゴンが暴れたときに壊れたままでした。

 魔王様の魔力ならこんなものは一瞬で直ると思ったのですが、どういうことでしょうか。

 というか、三日前に私に散歩の許可が下りてから魔王様を見かけていません。 魔王城におられるのなら、ドラゴンが暴れる騒動が起こればすぐに分かりそうなものですが、まだ直していないと言うことは、どこかに出かけているのかもしれません。

 そう考えると、三日前はかなり色々なことがあったことになります。

 私に散歩の許可を出してくれて、シセルさんが2年ぶりに活動できるようになった日であり、魔王様はその3日前から魔王城にいないことになります。よくよく考えてみると、こんなにイベントのあった日は私が魔王城につとめてから一度もあったことがありません。私も完全に把握しているわけじゃないですが、魔王様が魔王城を3日以上あけられると言うこと自体かなり異例なことなのでは無いでしょうか。


 とまあ、東塔に着いて一人で悶々と考えていたら、また私に声が聞こえました。

謎の声「東塔の地下に来てほしい・・・・。」

メイ「・・・!! だ~か~ら~! 君は誰なんだっつ~~~の!!!」


 相変わらず私の質問は聞いてくれません。

 と言うよりも、地下??

 私は東塔に入ったことはなかったと思うので、地下もなにも知りません。

 とりあえず、瓦礫で埋もれているので、あまり行きたくもありませんでした。


メイ「地下へこいったって。 埋もれてるジャン。 どこから行けばいいって言うの・・・?」

謎の声「・・・・・・・・・・・・・・・・。」


 私がそう言うと、瓦礫の中から一筋の光が出てきました。

 どうやらこの光をたどって地下まで来いと言うことらしいです。

 

 この瓦礫の中から出てきた光は、かなり光属性の魔力を帯びており、魔王城にはそぐわない力を持っていることが分かりました。そうなってくると大体予想はつきます。 確か、魔王城のどこかには牢屋もあるとか言う話しを聞いたことがあるので、きっと光属性の何者かが幽閉されているのでしょう。

 それで、この前に東塔が崩れたので、外の世界とコンタクトを取れるようになったんだと思います。

 

メイ「なるほどなるほど。 君ってば、閉じ込められているんじゃない?」

謎の声「初めから・・・・・開放してほしいと言っている・・・・・。」

メイ「・・・・・・む、確かに。 で~も!!そんな言葉足らずじゃ全然伝わらないでしょ!!」

謎の声「・・・・・。」

メイ「またダンマリ・・・・? もう。」



 なんともやりにくい相手だと思いました。

 もうほっておいて帰ってしまっても良かったのですが、何となく気が向いてしまって光をたどって地下まで降りていくことにしました。

 光が出てくる道をたどると、瓦礫に埋もれてはいるものの、すんなりと通れる地下への階段が出てきました。

 光はずっと地下のほうから出てきている感じです。

 地下への階段は、明かりが何もありませんでした。 この光がなくなってしまった何も見えなくなってしまってとっても怖いことになってしまいそうです。別に暗いところが苦手なわけじゃありませんけど・・・・。



 地下20階くらいまで降りてきました。

 さすがに長いと思えてきました。


メイ「ねぇ、ま~だ~~?」

謎の声「・・・・・・もうすこし・・・・・・。」


 


 もう少しとか言いつつもまだまだ歩かされました。

 地下50階まで降りてきました。

 もう嫌です。


メイ「ねぇ、もう嫌なんだけど? もう戻っていい?」

謎の声「ついた・・・・。」

メイ「え、ほんと?」


 どうやら着いたみたいです。

 というよりも、地下50階が一番下みたいです。

 もう下へ続く階段はありませんでした。


 地下50階はどうやら大きな広間になっているようです。

 普通の体育館程度の広さがあり、暗くて周りは良く見えません。

 ただ、私がたどってきた光はこの広間の一番奥のほうから出てきているようでした。

 光の伸びているほうに歩いていくと、なにやら足元に巨大な魔方陣が描かれているのが分かりました。

 かなり複雑な術式で書かれているので、相当強力な決壊になっていると思います。

 この魔方陣は若干床にひびが入って効果が薄れていることがわかりました。 どうやら上の塔が崩れた影響がこんな地下にまで及んでいるようです。そのおかげで、ここにつかまっているヒトは私に知らせることが出来たのでしょう。


 壁際まで歩いていくと、一人の青年の姿がありました。

 どうやら壁に鎖でつながれていて、さらにその鎖にも魔力の封印が施されているようです。

 床の魔方陣と鎖と鎖の魔法の3重の結界。

 あまりそうは見えませんが、もしかして相当の大物なのでは・・・・・?



青年「俺は、ユヒト。 かつて勇者と呼ばれていた者だ。 俺をここから開放してほしい。」


 自ら勇者とか名乗っちゃいました。



yuhito_seinen
↑ 囚われの青年(勇者ユヒト?)




yokage

↑ ヨカゲ



 こんにちは、メイです。

 この前はシセルさんの召還したドラゴンがどうだー、とか言う話でしたね。

 第30話は一回書いたんですけど、うまく反映されないまま消えちゃったんです。

 だから、もう作者が同じ文章書く気はなくなっちゃったんで、その後~、みたいな感じで話しちゃいますよ。

 はい、一応丸く収まりましたよ☆

 シセルさんのファンのネフルさんって言う方がいて、このヒトがとっても強いのなんのって、そりゃあもう、ね。

 そう言うわけなんです☆


 どう言うわけだ~~って?

 フッフフ、ちなみにドラゴンは退治されていません。

 ドラゴンとネフルさんは魔王城が壊れないように律儀にかなり遠方で先頭を始めてくれたんです。と言うか、ネフルさんが挑発して誘導したんですね。怒りっぽいドラゴンさんだったんで結構簡単にうまくいったみたいです。

 それで、魔王城から30キロほど離れた場所で戦いを始めたんですが、まだ決着はついていません。

 ちなみに今日はその日、あの色々あった日からもう3日もたっています。

 いまだに魔王城の高いところから遠方を眺めてみると戦っている様子が分かります。

 二人の戦いのせいで周囲10キロくらいはもともと荒地で何もなかったのに、今はもう荒地のでこぼこすらなくなってしまいました。

 そりゃあもう激しいバトル過ぎるといった感じです。

 夜もうるさくて眠れたもんじゃありません。



 と、言うことで、最近私は不眠症気味なんです。

 でもこれ、実はネフルさんとドラゴンさんのバトルの音がうるさくて眠れないのが原因じゃなかったみたいなんです。 よくよく考えて見ますと、私ってそんなデリカシーのある乙女じゃなかったので☆



 3日前、ドラゴンさんとネフルさんは戦うぞーって感じでいきり立って遠方のほうに行ってしまいました。

 私とデルはもういい加減疲れてきていたので、寝ることにしました。

メイ「じゃあ、私たちはもう部屋に帰ることにします。。。」

シセル「あらあら~~。 残念ネ。 メインディッシュを食べさせてあげられなくて残念だったわ。」

メイ「はぁ、メインディッシュはあの二人の決着がついたら、と言うことで。」

シセル「そうネ。 わかったわ~~~。 じゃあネ~~~。」

デル「おやすみなさい。」

メイ「ではでは~、ご馳走様でした~~。」


 私とデルは自分たちの部屋に戻ります。

メイ「あ~あ、ドラゴンのせいで東塔半壊だよ・・・・。大丈夫かなぁ・・・。」

デル「魔王様の魔力があればすぐに直ると思いますが・・・・東塔にな何があったのでしょう?」

メイ「ん~、ただの倉庫だって聞いてたんだけどね。 大事なものがあったかもしれないし。」

デル「考えても仕方ないです。 疲れたので帰りましょう。」

メイ「そ~ね。 寝ましょ~~☆」

 消えてしまった元30話でドラゴンさんは盛大に東塔を破壊していたのでした。

 でも、私たちはもうどうすることも出来ないので部屋に戻ります。

 この日にはあまり気にしてもいませんでした。


 

 その日の夜・・・・・。

 真夜中になり、遠方からはなにやら戦っているような音もしますが、なにやら近くからも声が聞こえます。


謎の声「・・・・・・・・レ・・・・・・・・・・・ウ・・・・・・・・・サイ。」

メイ「う~~ん・・・・。」

謎の声「オ・・・・・・・・シ・・・・・・・・・・ル、・・・・・・・ウ・・・・・・。」

メイ「なに~~~?」

謎の声「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

メイ「むにゃむにゃ・・・・。」


 


 朝です・・・。

メイ「ふぁ~~~~~。 おはよ。」

デル「おはようございます、メイさん。」

メイ「デル~~~、昨日の夜私に何か言った~?」

デル「は?昨日の夜ですか? 記憶にありませんが・・・。」

メイ「おかしいなぁ、デルの寝言かなぁ?」

デル「私は寝言なんていいません。」

メイ「え~~~~?」


 どうやらデルが何かいってきていたようでは無いようです。

 確かに何かいわれたと思ったのですが、別にたいしたことでも無いと思い、すぐに忘れてました。

 でも、次の日の夜も同じような声が聞こえたのです・・・・。


謎の声「・・・・・・・・オレ・・・・カ・・・・・・ウ・・・・・・・・・サイ。」

メイ「ぐ~~~~・・・。」

謎の声「オ・・・・・・・・シト・・・・・・・・ル、カ・・・・・ウ・・・・・イ。」

メイ「くか~~~~・・・・。」

謎の声「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

メイ「すぴぴ~~~~・・・・。」


 でも、次の日の夜は私は良く眠っていたので、全然記憶にありませんでした。

 でも、なんか気分に引っかかり寝不足気味な感じになっていたのです。

 そう、それが今日でした。


 でも、気楽に考える私は相変わらず別にたいしたこと無いだろと思い、普段どおりに生活してます。

デル「今日も、デク人形の様子でも見に行きましょう。」

メイ「え~、また~~~? もういいよ~~~。 デルってばデク人形なんか見て何が面白いの?」


 デルはでく人形を見ることが好きでした。

 彼らは話しかけてもなにも喋れないので、ただ彼らの作業をしている姿をジーっト見ているしかないのですが、どうもデルはそれが好きみたいです。働いている姿を見て快感を感じる、サド?

 じゃないよね☆ 普通に自分の同類の動く姿がチョット気になるんだと思います。


デル「嫌ですか・・・・。 じゃ私一人で行ってきます。」

メイ「ほいほ~~い。」



 デルは羽をはばたかせて部屋の窓から外に飛んでいってしまいました。

 私は別にデク人形を見るのなんて好きでないので、部屋でゴロゴロしていることにしました。

 部屋にはペットのトカゲのヨカゲもいるのでベットでじゃれたりして遊んでます。

 ヨカゲは30センチほどの結構大きいトカゲです。シセルさんにもらったキュムも一応私のペットなんですけど、彼は自由奔放に魔王城内を散策しているみたいです。私はキュムなんかよりヨカゲのほうが大好きでした。


メイ「ね~、ヨカゲ~~、お前は可愛いね~~。」

ヨカゲ「クワッ」


 ヨカゲの尻尾を引っ張るとすぐに取れてしまいます。

 出もまたすぐに生えてくるから面白いんです。 かなり再生能力の高いと影です。


メイ「えいっ!」

ヨカゲ「クエ。」

謎の声「・・・・・・・レ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・イ。」

メイ「あれ? ヨカゲ、 何か言った?」

ヨカゲ「???」


 昼間に聞こえたらさすがの私でも気にします。

 確かに誰かの声が聞こえました。





謎の声「オレハヒガシトウニイル、カイホウシテホシイ。」

メイ「へ、何?」

謎の声「・・・・・・・・・・。」


 こんにちは、作者です。

 ひどいです。


 30分もかけて書いた第30話、保存のボタンを押したら保存されずに消えてしまいました。

 泣けます・・・。



 もういいです。。。

 あらすじだけ書きますよ。



 怒ったドラゴンがメイたちを丸呑みにしようとする。

 魔王が助ける。

 魔王だと思っていたら、実は変身能力のある竜人だった。

 その竜人はネフルと言う名前で、シセルに2年前に召還されたらしい。

 ネフルは熱血漢だった。

 ドラゴンとネフルの戦いが始まるのか???



 つづく。




 こんにちは、メイです。

 かなり意味不明な展開になってしまった第30話。

 そのツケはデータ消去と言う事態で収拾がついたみたいですね☆

 上のあらすじだけ見ても、かなり意味不明だなぁ、って私も思っちゃいます。

 

 と、言うことで、次回はネフルとドラゴンの戦いはお贈り致しません☆

 新たな話の展開に、レッツゴ~~~☆


 



doragon1

                         ↑ドラゴン(と驚くメイとシセル)

 こんにちは、メイです。

 私たちは晩御飯を食べていたはずなんです。

 そう、シセルさんっていう召還の実力者さんに今日あったものだから、晩御飯をご馳走になっているはずだったんです。

 シセルさんの作った魔法陣からは、おいしい材料が出てくるはずだったんです。

 でも、メインディッシュに出てきたドラゴンさん。

 とても食べ物には見えません。。。

 

 

メイ「あ、あの、ドラゴンさん、でかいんですけど・・・・。」

デル「というか、大きすぎて魔法陣からまだ体全体が出てこれていませんね・・・。」

シセル「あらあら? おかしいわネ。 思ったよりちょっと大きかったみたいヨ・・・・。」

メイ「シセルさん!!チョットじゃないです!! めちゃ大きいです!!」

シセル「あらあら、そうね~。 危ない感じネ~~。」

メイ「ああ~~~!! もうチョット焦って下さい!!」


 出てきたドラゴンは本当にでかすぎました。

 これはシセルさん、少し失敗したなんてものじゃないです。

 とてつもなく失敗です・・・・。


シセル「かなり高品質のドラゴンが出てくるように術式を作ったのがダメだったのかしらネ。 それと、大きさの指定もしてなかったし・・・・。」

メイ「ちょっと~~~!!シセルさん!?? ダメダメじゃないですか~~!!」


 慌てふためく私、危険な状況なのにボーっとしすぎていて、しかも自分の日は微塵も考えていないシセルさん。

 この場にいるのが私たち二人だけなら間違いなくドラゴンにつぶされていたと思います。


デル「本当に危険な状態ですね・・・・。 このままドラゴンが出てきてしまうとこの南塔もろとも破壊されてしまいます。 私のテレポートで、魔方陣ごとドラゴンを魔王城の中央広場に転送します!!」

メイ「おお、デル!! それだ!! お願い!!」

デル「・・・・・くっ!!」



 デルはテレポートを展開します。

 デルから放たれた魔力がドラゴンのでかかっている魔方陣を包み込み、テレポートは成功したみたいです。

 私たちも魔方陣を追って魔王城中央広場に走って向かいました。


デル「ハァ、ハァ・・・・。」

メイ「あれ、デル、テレポートでそんなに疲れたの?」

デル「はい、今日のホワイトの戦闘で魔力を消費したこともありますが、シセルさんの魔方陣が本当に強力で、魔力で包み込むのに苦労しました。」

シセル「そうヨ。 何といっても、召還士の最高峰の私の魔方陣なんだもの。 そう簡単なものじゃありませんヨ。」

メイ「シセルさん。 あなたのせいで大変危険な状況になっているって分かってます?」


 魔王城中央広場は東西南どの塔からでも出てすぐのところにあります。 

 当から駆け出して見上げた状況を見ると、私達(シセルさんはどうか知りませんが)は唖然とするしかありませんでした。



 ・・・・・でかい。


メイ「でかいよ。」

デル「大きいです。」

シセル「ほんとね~、食べ切れそうにないわ。」

メイ「シセルさん、まだ食べる気だったんですか!! ていうか、さっきまで焼いてた野菜食べてるし・・・。」

シセル「だって~、冷めるとおいしくないじゃない~~?」

メイ「もお、いいです・・・・。」

デル「シセルさん、何とかこのドラゴン送り返すことが出来ないんですか? このまま出てきてしまうと本当にやばいです。」

シセル「う~ん、どうかしら? 私、送り返す術は苦手だから出来ないと思うわ~~。」

メイ「・・・・・・・。」

デル「・・・・・・・。」



 シセルさんの無責任感にはどうすることも出来ません。

 そうこうしている間にも、ドラゴンは出てきてしまいました。

 その大きさは本当にでかいです。

 魔王城の頂上は2,300メートルあるのですが、 それよりもでかいです。

 ていうか、中央広場はこのドラゴンでいっぱいいっぱいな状況になっています。

 少しでも動かれたら、大損害になるのは間違いありません。


メイ「出て来た、出てきちゃったよ!!」

デル「でも、とりあえず暴れる雰囲気じゃないみたいですよ。」

メイ「そうか!! こんな大きなドラゴンだから、出てくるなり急に暴れるかと思ってたけど、ドラゴンはもともと高い知能を持っている生物だから、そんな低脳なことはしないんだ!!」


ドラゴン「われを呼び出したのは誰だ・・・・?」

メイ「ひえ~~、しゃべった、しゃべったよぉ・・・。」

デル「そりゃ喋りますよ。 メイさんさっきドラゴンは高い知能を持っているって自分で言ったじゃないですか。」

メイ「そ、そりゃそうだけど・・・。」


 ドラゴンの声はぴったり当てはまるというか、話しているように見えないけど空気は震えているというか、とにかく低い声でした。

 声を聞いた私は、その威圧力の強さに身震いしてしまいます。


シセル「私よ~。 シセル~~。 私があなたを呼び出したのヨ~~~。」

ドラゴン「ほほう、人間の娘、我を呼び出せるとはそなた、中々の才気を持っているようだな。 して、何を目的として呼び寄せたか・・・?」

シセル「晩御飯ヨ~~~~。」



メイ「・・・・・・。(馬鹿~~~~~~!!!)」

 言うと思いましたよ、シセルさん。

 でも、私はドラゴンの声で身がすくんでいたので、彼女をとめることが出来ませんでした。

 私は心の中で、思い切り「馬鹿~~~!!」と叫ぶことしか出来なかったのです。




ドラゴン「ほほう・・・・。 我をそのような目で見るか・・・・。」


 空気が変わりました。

 やばいです・・・・・・。

 

 こんにちは、メイです。

 シセルさんの部屋にやってきた私とデル。(キュムもいますが。)

 そろそろシセルさんが召還を使うみたいですよ。


シセル「晩御飯にしましょうね~~。」

メイ「シセルさんが召還を使うんですね!! 何を召還するんですか? 有名なコックさんとか!!?」

シセル「メイちゃ~ん、私の召還術は四次元ポケットじゃないのヨ。 そんな都合のいいものは出せないわ~~。」

メイ「はぁ、じゃあ材料でも出すんでしょうか?」

シセル「ピンポーン!!正解ヨ~。」

デル「ざ、材料ですか・・・・・嫌な予感がしますが・・・・。」

メイ「こらこら、デル? シセルさんはこの部屋を見ても分かるとおり、超実力のある召還士だよ? そんなヘマはする訳ないよ。」

デル「確かに、ヘマはしないと思いますが、この人の場合・・・・」


 私とデルが話している間に、シセルさんは召還を始めてました。

 シセルさんが両手を祈るよな形にして目を閉じた瞬間、部屋が暗くなり、シセルさんの足元から白い文字による魔方陣が表れます。シセルさんは白い光に包まれつつ、何やらぶつぶつ言っているようです。 

 見た感じ、明らかにキュムを召還したときよりも大掛かりな術式です。

 さすがに、この辺まで来ると、私も嫌な予感がしていました。


メイ「あ、そうか。 シセルさんの場合・・・・。」

デル「そうです。 ヘマはしなくても、素の考えで変なものを召還してしまうと思います。」


 思ったときにはもう、シセルさんの詠唱は終わっていました。

 シセルさんの足元に会った魔法陣が空中に球体となって浮かびます。

 その球体から何やらボトッと落ちてきました。


メイ「あ、あれ・・・?意外と小さいものが出てきた。」

デル「・・・・・。」

シセル「ふぅ・・・・。」



 シセルさんは召還を終え、目を開けました。

 なんとも達成感のある顔をしています。


シセル「終わったわヨ~~。 後は、食べ物があの魔王人から時間に応じて出てくるから、それを焼いて食べましょう!!」

メイ「焼いて食べるんですか?」

シセル「あら、言わなかったかしら? 晩御飯は焼肉ヨ。」

デル「焼肉・・・。」


 さっきボトッと落ちてきたものを見てみると、どうやら野菜っぽいです。

 何やら良く見たことない形状ですが、キャベツみたいな感じです。


メイ「焼肉ですか、いいですね☆」

デル「私は初めてです。」

シセル「私が一流の食材ばかりをちゃんとチョイスして出してあげるようにしといたわヨ。 新鮮だから、最高の味だと思うわ。」


 それで、晩御飯が始まりました。

 シセルさんの部屋にあったバーベキューセット(こんなものがあるということはシセルさんは自分でよくこの形式の晩御飯をしているということでしょう。)を出して、デク人形君を一人呼んできて切る役とし、私たちは、シセルさんが作った魔法陣から出てくるよく分からない野菜やら、肉やらを食べていくのでした。


メイ「なんだか、見たこともない食材ばかりですね。」

デル「私の記憶データにも入っていない食材です。」

シセル「フフフ、この野菜はね~、別次元の世界から取り寄せてるのヨ。 この鳥みたいな生き物も、別次元の世界のものなの。」

メイ「はぁ、別次元ですか?」

シセル「そうヨ。 別次元。 今まで味わったことのない味ばかりでしょう~?」


 確かに、食べる食べ物は全て今までに知っていた味とは違った味です。

 でも、珍味みたいに変な味というわけではなく、これはこれで毎日食べてもしっくり来るというか、飽きないと言うか、目から鱗と言うか、異文化交流みたいな気分に慣れました。

 でも、それ以上に気になるのが、別次元とかいう単語です。

 別次元の世界って何なんでしょう・・・・。


メイ「あの、シセルさん。」

シセル「何かしら?」

メイ「料理はとってもおいしくて、最高なんですが、別次元っていう言葉が気になっちゃうんですが。」

シセル「あらあら、別次元を知らないの? 困ったわネ~~。」

デル「あまり一般的には知れ渡ってないのではないかと思われますが。」

シセル「う~ん、ちょっと話すと長くなるんだけど良いかしら?」

メイ「はい、お願いします。」

シセル「えっと、まずね、私たちが生活している時間軸を合わせると4次元になる世界があるのは分かるわネ?」

メイ「はい。」

シセル「でも、世界はそんな4次元で収まるほど単純には出来ていないの。 私が認知しているだけでも、18次元くらいまでには時限が広がっていて、5次元的に見ただけでも、この世界の次元のちょっと横には全然違う世界が広がっているのネ。今、世界で俗にいう召還士っていうのは、同じ4次元の中で悪魔とかを召還する人たちのことを言うのだけれど、私の召還はちょっと違うの。」

メイ「・・・・。」



 シセルさんが、なんだか暴走気味にしゃべりだしました。

 私もある程度は分かりますが、如何せん急な話の展開になかなか頭が着いていかず、しかも本当かうそなのかも今一分からないなぁ、と思い始めていたその時です。


シセル「私の召還術は6次元的に世界を捉えて、その空間のひずみと・・・・・あ、あら、そろそろメインディッシュの登場ヨ!!」

デル「シセルのさんの召還の話も気になりますが、メインディッシュですか・・・・。」

メイ「わ~、メインディッシュは何だろう? 楽しみです☆」


 タイトルでお分かりでしょう。

 もちろん、メインディッシュはドラゴンでした。

 しかもこの世界に住んでいるドラゴンとはかなり違った感じがします。

 そうですね、魔力の質が違うからだと思いました。

 でも、ただのドラゴンだったなら、大して問題はありません。 出てきたのはかなり巨大なドラゴンでした。


メイ「あ、あの、ドラゴンさん、でかいんですけど・・・・。」

デル「というか、大きすぎて魔法陣からまだ体全体が出てこれていませんね・・・。」

シセル「あらあら? おかしいわネ。 思ったよりちょっと大きかったみたいヨ・・・・。」



 そのドラゴンは、瞳だけで3メーターはありました。

 私たちは冷静に話をしているようですが、本当は固まって頭が動いていません。

 そもそも、デルが体全体が出てこれていないとかいっていますが、実は顔すら出てこれていない状況でした・・・・。