こんにちは~☆メイです!!
いやぁ、参りましたねぇ。
前回の話ですよ。
なんというか、急な展開過ぎてだれも話についていけなかったのではないでしょうか?
そうですねぇ、そうなんです。
かくいう私も何がなにやらわからなかったのです。
とりあえず、私たちは研究所から逃げて、少し遠く目の場所で様子をうかがっていました。
爆発が起こってから3時間くらいたつと、どうやら研究所から発せられる魔力も落ち着いてきた感じがするので私達はデルとドニスさんのもとに急ぎました。
研究所のほうに向かっている途中で、すでに大きな気配を感じ取れていたので、おそらく二人は無事だと思っていたのですが。。。。
メイ 「はぁ、はぁ。。。。デルーーー、ドニスさ~ん!大丈夫ですか~~~?」
ファイオス 「はぁ、はぁ・・・・・。・・・・・・!!!」
人影が見えたので、そのほうに走っていく私とファイオスさん。
2人は無事なのかと思いつつ、駆け寄ってみると、そこにはデルの姿しかありません。
メイ 「はぁ、はぁ・・・・。デル。。。。無事だったんだね☆よかった!!ほんと、よかった!!」
ファイオス 「はぁ、はぁ・・・・。ドニス、無事だったようだな!!」
ファイオスさんはドニスさんに話しかけているようです。
あれ、ドニスさんはどこにいるのでしょうか???
まぁとにかく二人とも無事だったということで、よかったよかった☆
メイ 「はぁ~、ドニスさんも無事だったんですね、よかった! ところでファイオスさん、ドニスさんはどこにいるのですか?」
ファイオス 「ん?何を言っているんだい?そこにいるじゃないか。」
そう言ってファイオスさんはデルのほうを指差します。
メイ 「え?デルですよ?デルの奥にいるんですか?私にはよくわからないですけど・・・?」
ファイオス 「いや、メイさんこそデルが無事だと言っているが、どこにいるんだい?」
メイ 「い、いやだから、ファイオスさんが指さしている人がデルですよ???」
何やらよくわからない流れになっていますが。
つまり、私にはデルに見えている者がファイオスさんにはドニスさんに見えているようです。
私達はお互い何を言っているんだろう、この人は。。。みたいな感じになっていたのですが、次の瞬間に何が起こっているのかがわかりました。
デル・ドニス「私たち、融合しちゃったみたいです。」
2人の声が同時に聞こえました。
私にはデルに見えている者から発せられた声だということはわかりました。
メイ 「へ?融合??」
ファイオス 「・・・・!?ど、どういうことだ?」
私たちは完全に混乱しています。
それもそのはず、私たちにはそれぞれデルとドニスさんの姿にしか見えていないのですから。
デル・ドニス「ファイオス(さん)、私たちの魔力の共鳴、それは魔力がさらなる魔力を生みより強力になるものでした。最終的にどこまで大きくなるものか不安を覚えていましたが、かなりのレベルまで魔力が達したとき、共鳴から同調に代わって言った気がします。その時に私たちは融合してしまったみたいなのです。」
メイ 「は?な、何言ってるの???」
ほんと意味がわかりません。
何で魔力が同調したら融合しちゃうというのでしょうか?
私にはまったく理解できませんでした。
ファイオス 「・・・・。私も今一合点がいかないな。。。いくら元は一つの魔力元だった二人とは言え、近くにより寄っただけで2人が融合してしまうなど・・・・。」
メイ 「そうだよ!!そもそも、私にはあなたはデルにしか見えないんだけど!?」
ファイオス 「そうだな。私には君がドニスにしか見えないわけなのだが。。。」
デル・ドニス 「そ、そうなのですか・・・? 私にはその理由はさっぱりわかりませんが。。。」
メイ 「え~><じゃあデルは自分の姿はどういう風に見えてるのさ・・・?」
デル・ドニス 「自分の姿ですか・・?」
そう言うとデル(ドニス)は自分の姿を見ているようだった。
デル・ドニス 「認識できません。」
よくわからないことをまた言いだします。
メイ 「へ?どういうこと?」
デル・ドニス 「自分の姿を自分で知認できません。自分の姿を見た情報がフェードアウトされているというか、私にも初めての体験なのでよくわかりません。」
ファイオス 「・・・・・。完全に融合しきっているわけではないのかもしれないな。。。」
メイ 「?どういうことですか?」
ファイオス 「いや、まだ漠然とした考えでしかないが。。。。」
私たちはしばらくその場であーだこーだ言ってましたが、こんな荒れた場所でどうにかしようとしても結局どうにもならないという結論になりました。
ファイオスさんの研究所はかなり派手に吹っ飛んでしまっています。
研究資料もほとんど使えそうなものは残っていないようでした。
私は、ファイオスさんも魔王城に来るように勧めました。
私が勝手にこんなこと決めていいのかどうかとも思いましたが、広い魔王城なので魔王様も別に気にしないだろうと勝手に思ったのでした。
と、いう流れで話はまとまっていきました。
メイ 「と、いうことで、ファイオスさん、魔王城に行きましょう!!」
ファイオス 「ドニスも一緒に行くということだな。とはいっても、デルでもあるから彼が魔王城に行くことは何ら今までと変わりない・・・か。」
デル・ドニス 「そうですね。」
「申し訳ないです。」
デルとドニスさんが違うことを同時にいうような場合には2人分の声で別々に聞こえるようです。
何はともあれ、一件落着もせずに私たちは魔王城に戻ることになったのでした。
やぁ、ドニスだ。
魔道の力と人口知能を融合した魔道知能学。
その研究者であるファイオスと、魔王の魔力によって生み出された生命体、デルクァイナ(魔力によって動く人工生命体)の二体目であるのがわたし、ドニスだ。
私は、生まれながらにしてそれ相応の知識、魔力を持っていた。
ファイオスの研究所にて、彼女とともに研究をしていた私が、私自身に関して多少ならずともその存在理由に疑問を持つことがあった。
それは、私とファイオスの関係であった。
私の生みの親、マスターであるファイオスにもらった名前であるドニス。
この名は彼女の恋人だった人間の名前だ。
人間のドニスはすでに死んでいるが、彼女は私に何を望むべくしてこの名をつけたのか。
ファイオスは、私に対して研究所の仕事仲間として接してくれるが、それは決して恋人と呼べる間柄というものではなかった。
おそらくそれは私がデルクァイナであるということが大きく由来していると私は思っている。
本人に会ったことはないのだが、私の容姿、性格は元の人間であるドニスと同じものであるらしいからだ。
そして、私の中に有るひとつの思い。
生まれながらにして持っているファイオスへの好意が人間とそうでない者との壁をひどく感じられるのだった。
そう、私はファイオスを愛しているのだ。
恋人同士ではないものの、ファイオスとともに研究をすることは幸せであった。
私が生まれてきた理由など、打ち消してもいいかとも思えるものであった。
更なる幸せを求めたいと思わなかったといえばうそになる。
だがしかし、マスターであるファイオスに私から更なるアプローチをすることができなかった。
プログラム的なものなのか?いや違う。
私はロボットではない。生命体だ。
マスターの命令というのはコミュニケーションレベルの受諾をしているだけである。
私の行動は全て私の意志に基づいている。
私はいつでも、彼女の元を去ることができた。自分がしたいことがあれば何でもやろうと思える思考は備わっていたのだ。
彼女への行為をさらけ出すことができないのは私の中の葛藤がもたらしているものであった。
研究所には彼女と二人しかいなかった。
短い間の話ではあるが、私は生まれてから彼女という人間しか知らなかったことになる。
今日、メイさんという人間と、デルさんという私の姉が訪問してくるまでは。
ファイオス以外の人間、デルクァイナとの初めての出会いに私は戸惑いを隠せなかった。
何を話してよいものか分からないというのも当然あったのだが、それ以上に感じたのは姉、デルさんと会うことでできた奇妙な感じだった。
魔力の共鳴。
奇妙な感じがそれだとはっきりと認識できたときにはもうすでに収集できる状況ではなくなったいた。
魔力の暴走により肉体はもとより、精神内にまで犯されていくのが分かった。
私の記憶とデル酸の記憶が相互に脳内に入り乱れ、一固体としての思考は保てなくなっていた。
ファイオスとメイさんが研究所から脱出するまではまだ何とか現実世界に意識を持たせることは可能だったのだが、そこから先はもうどうなっていったのか、正直私には分からない。
私の中の魔力が増加していく。
濃密になり、更なる波長を産みそしてさらに生まれた波長がデルさんから生まれた魔力と絡まりあって更なる魔力を生んでいった。
そう、これが魔王の魔力の根源。
魔力の無限連鎖。
現世界最高の存在である魔王ならともかく、生まれて間もない、一人形に過ぎない私たちでは魔力の増加をどうすることもできなかった。
暴走した魔力はついに研究所を破壊した。
爆発に巻き込まれた私たちであったが、その魔力の障壁により肉体的なダメージは皆無に等しかった。
爆発後もしばらくの間魔力は増加して言っていた。
だが、私の精神的な乱れはある一定のレベルから上昇しなくなっていた。
そう、私とデルさんの記憶の交差によってもたらされていた記憶の混乱であるが、完全に交差が終わってしまうとそれ以上は何も起こらなかったということだ。
完全にデルさんと私の記憶は共有されてしまっていた。
これは恐らく魔王の魔力の性質に由来しているものだと思える。
魔王の魔力は、魔力同士を引き合い、融合して更なるひとつの魔力へと導くものらしいのだ。
それゆえ無限ともいえる魔力減を魔王が有していることになるのだが。
その性質を持つ我々二人が場を介してしまったっため二人は競合して魔力の増加をもたらしたのだった。
・・・・とまぁ、ここまでは後日ファイオスの研究にて明かされたものである。
魔力が増加し始めてから3時間後。
私は魔力の増加が収まり、やっと現実世界に目を向けられていた。
しかし、すぐ近くで常に力を感じられていたデルさんの姿がそこにはない。
それもそのはず、私たちは肉体までも一固体となっていたのであった・・・。
ドニスとデルの体のデル 「・・・・。ヒュージョンしちゃいましたね・・・・。」
私の体が私の意思とは関係なく言葉を発していた。
こんにちは~、メイです☆
実に一年ぶりの更新ですね~。
すごいですね~。
もう、前ふりはいいので、とりあえず本編の続きへGOGOですよ!
デルとドニスさんの魔力の共鳴、それは思っていたよりも深刻な事態でした。
溢れ出た魔力はさらに共鳴を続けて増大し、荒れ狂う台風のような感じで放出されています。
メイ「ちょ、ちょっとデル!!なんか危ないじゃない!!何とか止められないの!!?」
デル「・・・・。残念ながら無理そうです。魔力の共鳴は私の魔力コントロールとは別の次元で起こっている感じがします。と、同時にテレポートもうまくいかない感じがしますので。。。」
ドニス「・・・・そ、そうですね・・・。。。私にも制御できません。このままでは危険です、人間のメイさんとファイオスはここにいては危険です、研究所の外に逃げてください!!」
ファイオス「お前たちはどうするんだ!?」
デル「私たちもあとから外に出ます。動きのとれるお二人は急いで外へ!!」
デルとドニスさんはあふれ出る魔力によりまともに動くこともできそうにない感じでした。
かといって私たちには近づくこともできません。
そして、二人の言う通り、人間である私達のほうが危ないことは明白でした。
私はデルクァイナの二人なら何とかなるだろうと思い、先に脱出することにしました。
メイ「わ、わかったわ。先に逃げましょう、ファイオスさん!!」
ファイオス「・・・・・そ、そうだな。。。ドニス、デルさん、君たちも急ぐんだぞ!!」
デル「わ、わかりました。」
ドニス「ああ、わかってる。それより急いでくれ、さらに共鳴が激しくなってきているんだ。。。」
荒れ狂う魔力の中、私とドニスさんは風に吹き飛ばされるようになりながらもなんとか外に脱出してきました。
感じ取れる魔力の位置からして二人はまだあまり移動できていないようです。
メイ「はぁ・・・・はぁ。。。。」
ファイオス「ハァハァ・・・。」
私たちは研究所の近くにいては危ないということで、走って遠くに向かっています。
その間にも研究所から感じ取れる魔力は増大を続けていました。
私も魔王様の魔力を近くに立って感じたことがあるので、それなりに魔力の危険度はわかるつもりです。
魔力の増大の加速度が増していくにつれてその危険度はかなり高いとわかりました。
メイ「だ、大丈夫かな、あの二人・・・。。。」
ファイオス「・・・・今のところまだ魔力が物質破壊のレベルまで暴走していない。。。。あの二人ならまだ大丈夫な範疇であはあるはずだが。。。。」
メイ「・・・デル。。。。」
研究所から感じ取れる魔力の増大はとどまるところを知らない感じでした。
メイ「はぁ・・・・は;ぁ。。。魔王様の魔力を超えている・・・・?」
ファイオス「はぁ・・・・はぁ・・・・。」
魔王様の魔力は荒れ狂う感じというよりはドロっと濃密な空間を作り出すかのような感じなので、魔力の種別は違うと思いますが、そのレベルは魔王様のレベルを超えている気がしました。
走りながらファイオスさんが答えてくれます。
ファイオス「はぁ・・・・はぁ・・・・。それはないな。。。普段の座っているだけの魔王の魔力なら超えているだろうが、魔王の秘めている魔力はそれこそ無限に近いはずだ。・・・・魔王の魔力と人形を融合させて作ったデルクァイナだから、元の魔王の魔力を超えることはないと踏んでいる。。。」
メイ「・・・・・。」
ファイオス「この共鳴は恐らく・・・・・・っ!!!!!」
ファイオスさんの説明の途中で、研究所が爆発を起こしました。
私たち二人は走って逃げていたので、そこそこ遠くには来ていたのですが、それでも爆風により吹き飛ばされました。
メイ「キャーーー><」
ファイオス「くっ。。。。。」
爆発の衝撃はと共のここまで二人の魔力が広まってきました。
いったいどこまで増大したというのでしょうか。。。
ファイオス「はぁ、はぁ・・・・・ドニス・・・・。」
メイ「まだ、研究所のほうでは魔力が渦巻いているみたいですね。。。。。」
それはもうファイオスさんでもよく分かっていることでしょう。
さながら台風の中にいる感じで風が渦巻き始めました。。。
ファイオス「研究所には魔王に魔力を供給してもらった装置があった。。。おそらくそれは破壊されてしまっただろう。。。。二人の体であの装置の破壊に耐えられたのかどうか。。。。」
メイ「・・・・」
荒れ狂う魔力の風の中、私とファイオスさんはデルとドニスさんの安否を気遣うほかありませんでした。
中心に近付くことはできません。
もう爆発はないにしても、その魔力の障壁は私たち人間がかなうレベルを超えていました。。。
こんにちは~^^
メイです☆
正直完全に話は続かないものだと誰もが思っちゃってたんじゃないでしょうか?
いえいえ、作者が一番思ってたんですよ☆
なんというか、リアルの話で、このブログが先輩にばれちゃったらしいんですね。
あんまり知り合いには教えるつもりじゃなかったらしいので、そのことを言われたときはかなりショックだったみたいらしいですよ。
だからもう・・・もう辞めようかな、なんて思ってたらしいんですけど、この話を書いた日は何かそんなことは別に同でもええじゃないか、って気分になってたみたいですね☆
そういう日がたまにはあるみたいなので、そのタイミングで徐々に進めていくことになるのではないでしょうか?
それとも、もう今回のお話で終わりかな?^^
そんな寂しいことは言わせないように、今回の話は続けたく(読みたくなるではないので注意☆)ような流れで終わらせるつもりらしいですよ~。
さてさて~、前回までのお話は確か、私とデルが、デルの生みの親であるファイオスさんの研究所にお邪魔していたという話でしたねぇ。
それで、研究所を一通り見させてもらったので、お茶をおよばれしていました。
そんな折、ファイオスさんがデルの弟にあたるドニスさんを紹介するということになったのです。
ファイオスさんが呼ぶと、扉が開いて、ドニスさんが入ってきました。
ファイオス 「紹介しよう、デルの兄に当たるデルクァイナ、ドニスだ。 」
ドニス 「始めまして、ドニスです。 メイさん、 姉さん。」
メイ 「始めまして~!メイです☆ 」
デル 「始めまして、ドニス。」
メイ 「ドニスさんもデルと同じで、きれいな肌ですね☆」
ドニス 「恐れ入ります。われわれの肌は人の肌のそれとは違います。物質と魔力の融合による半生物とでも言うべき素材なので、もののように類似的でありつつも、生物的な作用を働いているのです。」
メイ 「へ、へ~・・・・(・_・)、知らなかった^^ デルは知ってたの?」
デル 「はい。」
メイ 「お、おいおい><知ってたの?何で言わないのさ~?」
デル 「メイさんに聞かれてなかったので。」
私は特に何か考えがあって話ししていたわけではなく、別に何の気兼ねもなく適当に話をしていまいた。
でも、どうもデルとドニスさんはぎこちない感じがしました。
初めて会った自分と同種の生物で、兄弟に当たるのだから、まぁそんなものなのかなぁなどと思ってましたけど、実際には違う理由があったのでした。
もうすぐ後になったら分かることなのですけど、このときの私には分かる余地もありません。
メイ 「ドニスさんはファイオスさんの研究の手伝いをしているのですか?」
ドニス 「はい、主に資料整理が仕事ですよ。でもたまに、ファイオスと論議をしたりもしてます。」
ファイオス 「・・・・・・・・・。」
メイ 「へ~^^ なかなか、知性的な感じですものねぇ~。 デルとは違って^^」
デル 「・・・。メイさんが私を知性的に見てくれないのは、メイさんと私との会話がくだらない話ばかりだからでは・・・?」
メイ 「おっと~>< 相変わらず、ピンポイント突込みだよ。 ね、ドニスさん?ドニスさんは突っ込みとかしなそうですよね☆」
ドニス 「そうかもしれないな。 あまりそのセンスは無いと思うよ。」
メイ 「あははははは、ポイです☆」
ドニス 「ハハハ」
小一時間ほど話をしていました。
けど、デルとドニスとの直接的なやり取りはありませんでした。
私はそれには気づいてはいたものの、別に気にすることもありませんでした。
だけど、これも別に特に考えがあってやったわけじゃないのですけど、二人で話するようにふってみました。
メイ 「ちょっと~、デルとドニスさん二人でお互いに気になることとかもっとあるんじゃないの~?><デルなんて魔王城ではデク人形ばっかり見てるから、てっきり兄弟のドニスさんと会ったらいっぱい話すると思ってたのに~。」
デル 「そ、そうですねぇ。」
メイ 「そうですねぇ、じゃ無いでしょう!もっと兄弟再開の感動を分かち合いなさい☆」
デル 「・・・・・・。」
ドニス 「・・・・・・・・・。」
二人は私が促した後、少しの間黙ってました。
それで、デルが話し始めました。
デル 「あ、あの、メイさん、私もドニスに興味はあるのですが、それ以上に彼と会った瞬間から、どうしても気になることがあって・・・・。」
メイ 「も~、なに? スパッと言えば良いじゃない。」
デル 「は、はい・・・・。あまり気は進まなかったのですが。」
ドニス 「やはり、姉さんも同じことが気になってたんですね。」
デル 「そう・・・。ドニス、あなたの魔力から流れ出ている波動・・・・。その力が私の魔力と共鳴しているわ・・・。」
ドニス 「そうですね、僕も、姉さんの魔力と共鳴しているのが分かります。」
メイ 「へ、なに?何かよく分からないんだけど?」
デル 「・・・・・。えと、つまりですね、メイさん。何かドニスとあった瞬間から私の中の魔力が増大し始めているような感じなんです。」
メイ 「ふ~ん? なんでだろ?よく分かんないけど、何でそんなこと言い出しにくかったの?」
デル 「?何ででしょう?私にもなぜかはよく分かりませんが、話し出しにくかったのです。」
ファイオス 「・・・・・なに!?」
私は兄弟に会ったからちょっと興奮して魔力が増えたのかなぁ、などと簡単な理屈をこねていましたが、実際はそんなものじゃなかったみたいです。
ファイオスさんが急にがたりとイスを押しのけて立ち上がりました。
何かが分かったみたいですね。
ファイオス 「・・・・・・わ、私としたことが・・・・うかつだった!!共鳴だと!? 魔王の魔力の共鳴について全然考えていなかっ・・・・!!!!」
ファイオスさんが、説明を始めたかなぁなどと思った瞬間、メイとドニスさんの魔力が急激にあふれ出してきました。
魔力の上昇率はすさまじく、このまま上昇してしまえばこの研究所は破壊・・・・いえ、それどころじゃすまないような気がします!!
メイ 「な、なに?? デル、ドニスさん、どううなってるの?やばげじゃない、ちょっと!!」
デル 「う・・・・あう・・・・!!」
やばげ!!やばげです!!
というか、やばいです!!!
やあ、ファイオスだ。
前回は私の回想だけで話が終わってしまったな。
今回は前のようなかタックルしい話ではないそうだ。
気軽に構えて読んでほしい。
魔王城にメイドとして住んでいたメイさんが私の研究所を訪問してきた。
私としては、魔王城に住んでいるとはいえただの一般人のメイさんに私の研究所に興味がわくとは思えないが、魔王に私の願いを聞いてもらった身だ、安易に断って悪い方向に話が転がっても渡しとしては本位ではないし、若干研究の方向性を決めかねていた時期でもある。
大して気構えることもなく受け入れることにした。
メイ「こんにちは~~~、メイで~~~っす☆」
メイさんは随分と気楽な肩のような印象を受けた。
こんなご時勢にこれほど朗らかにあまり知らない他人の家(研究所だが)に訪れる人もいまい。
本当に魔王城に住み込んでいるのかがうかがわし感じだ。
とにかく、研究室の前でニコニコと笑顔で待っているメイさんを(監視カメラで確認して)長いこと待たせておくわけにも行かない。私は研究室の入り口まで出向き、メイさん達を迎えた。
ファイオス 「やぁ、メイさん。 お久しぶり。 三ヶ月ぶりだね。それと・・・・。」
デル 「デルです。 お久しぶりです、ファイオスマスター」
ファイオス 「デル・・・という名前をもらったらしいね。 実にスムーズに稼働中みたいじゃないか。 」
メイ 「ファイオスさん、稼働中とか言っちゃ変ですよ? デルはロボットじゃないんですから。 」
ファイオス 「そうだな・・・。 」
確かにロボットとは完全に分離すべき魔道知能学の第一人者たる私がその作成物に対して稼働中などという不適切な単語を並べたのには私自身も驚いた。ドニスを作成したが、結局恋人として作成できなかった割った士の心がどこかでこの生物に対してロボットであるといっているのだろうか?
いや、考えすぎだ。
それに今は客人が着ているのだ、そのようなことは今は考えるべきではない。
研究所に訪れたメイさんとデル。
デルのそのあまりにも生物、いや人間に近い振る舞いは私の予想をはるかに超えるものであった。
私は研究成果のドニスと生活はしているものの、結局のところ彼には私の助手としてしか接していない。
いうなれば命令と従順、ドニス自体に何かを求められることはなかったし、ドニスに私の考えを何かとがめられたりすることはなかった。
それがどうだろう?
メイさんとデルの会話はまさに人間の友達のそれである。
メイさんが適当なことを言うとメイはきつい反撃を行うのだ。
私は研究所の案内をするとともに、自然な反応をするデルのことが気になって仕方なかった。
メイ 「やぁ、ある程度予想してましたけど、全然ちんぷんかんぷんですねぇ。」
デル 「そりゃあそうでしょう? ファイオスマスターは世界一の魔道知能学者なんですよ? 一般人のメイさんには分かるはずがあるわけないじゃないですか!」
メイ 「む~~。 じゃ、デルは分かるの?」
デル 「私は生まれながらにしてここの研究所のコンピュータのデータをすべてインプットされているのですよ。 ファイオスマスターのやや初心者向けの説明などすべて理解できるに決まってます。」
メイ 「あっそ。 どうせ私はここじゃ一番バカですよ~~~。 あ、ファイオスさん、この人形が詰まってるカプセルは何なんですか?」
ファイオス 「え、あ? ああ・・。」
デルの相手を否定できる会話は実に人間と同様だ。 2番目の成果のドニスとは違う。やはり私のような非人間的な生活を送っているものとの共同生活ではそのような結果は生み出すことが出来ないのであろうか?
若干考えすぎて解答するのに遅れたが、私は説明を続ける。
ファイオス 「その人形はいわばデルの前の状態だよ。 この人形に魔力を注入することで、デルが完成するんだ。」
メイ 「へ~~! すごいです☆ 見てみたいです!!」
ファイオス 「ははは、貴重な実験機材なんだ。 そう安易に使えないよ。 」
デル 「(実験機材・・・・・) メイさん、そんなわがまま言っちゃだめですよ。」
メイ 「あはは、そですよね☆ じゃ、次作るときは呼んでくださいね。」
ファイオス 「あ、ああ。 機密事項に差し支えない実験を行うことがあればお呼びするよ。 というか、メイさん、デルを作ったときにも見ましたよね?」
メイ 「あれ、そうですよね? ん~、でも何故だろ? あんまり覚えてないような ・・・?」
デル 「メイさん、それはいくらなんでも馬鹿すぎなのでは ?」
メイ 「む~~!! どうせ私はバカですよ~~だ! フン!」
軽く研究所の案内もしたので、来客室で(一応わが研究所にもそんなものがあったのだ)お茶を進めることにした。
メイ 「や~~☆ おいしそうなレモンティーとお菓子ですね☆ 」
デル 「メイさん、はしゃぎすぎです・・・。」
ファイオス 「ははは、この研究所じゃどうせ誰も甘いものなんか食べないんだ。 残らないように全部食べてくれれば良いよ。 」
メイ 「そうですか!! じゃ、いただきま~す☆ 」
デル 「いただきます。 」
ファイオス 「そうだ、紹介してなかったな。 お~い、ドニス!! 入ってきてくれ!! 」
ドニスに入ってきてもらった。
ドニスは研究所の案内はしていないので、メイさんとデルとは初対面ということになる。
扉が開いて、ドニスが入ってきた。
ファイオス 「紹介しよう、デルの兄に当たるデルクァイナ、ドニスだ。 」
ドニス 「始めまして、ドニスです。 メイさん、 姉さん。」
メイ 「始めまして~!メイです☆ ドニスさんも、デルと同じできれいな肌ですね☆ 」
デル 「始めまして、ドニス。」
感動の兄弟初顔合わせといったところか。
まぁ、彼らにそんな思い入れがあるのかどうかは私には分からなかったが。
やあ、ファイオスだ。
突然ファイオスだ、とか名乗られても誰もわかりはしまい。
説明しておこうか。私は説明するのは結構すきなのだ。
第9話から第18話くらいまでに出てきた魔道知能学の研究家、ファイオス(女)だ。
魔道知能学とは言うなれば魔力によって生命体を生み出しすことを目的とした学問だ。
私から言わせてもらえば、単純に条件をつけてそれに反応するロボットの研究などAIと呼ぶにはきわめて低俗な部類だ。科学の研究形は知能の何たるかがわかっていない。
生物に求めるもの、それは欲だ。
本能からくるものでも良いが、出来れば自我から来る欲がいい。
私は、一定の条件を埋め込んだ人形に共鳴する方式で魔力を埋め込んでやればその魔力に蓄えられている欲望と、思考条件の輪廻がおこり、完全に自己としての意識を持った生物が生まれるという過程に基づいてずっと研究をしてきた。
しかし、この研究を成功させるためには世界にありきたりな魔力では到底達成不可能だったのだ。
もっと多大なる力を求めた私は魔王城へと赴き、魔王の力を借りることでこの研究を達成しようとしたのだ。
魔王の試練を突破し、私は見事魔王の了解を得ることが出来た。
正直、魔王が私の研究に興味を持ってくれたのは非常に以外だった。
魔王のことは私を含め人類皆よく知っていないだろう。冷酷で、残忍で、自己満足だけの性格の持ち主かと思っていたが、以外とそうでもない。それどころか、他人に対してかなりの興味を持っている感じの会話をしたようなきがする。どういうことなのか・・・・。
魔王ほどの万能な存在ともなれば、他人に自分から何かしらのアクションを起こしてその様子を見るよりも、蚊帳の外から面白そうなことをするように促すほうが面白いのかもしれない。
まぁ、そんなことは私にはあまり興味のないことだ。
殺されることも覚悟して魔王城へ赴いた私だが、特に条件もなく魔王が協力してくれるというのだから感謝のきわみここにありといった感じだった。
後日、魔王に私の研究所に来てもらい、魔力装置を生み出してもらった。
この魔力装置は、完全無欠の強力さを持っていていた。
私は元来は人間型の知能を持つ生物を誕生させようとしていたのだが、この魔王が生み出した魔力装置の能力は私の求めていた魔力供給能力を数千億倍も上回ったものであったのだ。
正直ここまでランクの違う装置を私がうまく扱えるかという自信はなかったが、魔王が私の研究所に出向いているのだ。この装置を最大にして、私の研究成果が魔王に報告したもの以上であることを証明しないと私は殺されかねない。
それ以上に、私の研究意欲が研究の促進を一刻も早く行ってみたいという気持ちでいっぱいだったのだ。
私は人形に魂を吹き込むスイッチを入れた。
魔力供給装置から人形に膨大な魔力が組み込まれていく。
粗雑なつくりだった人形だったのだが、魔力に満ちてくるにつれて美しい体に変化していった。
完全に私の想像以上の結果だ。
思考の共鳴反応により体の状態をより生物的なものへと変化を促したのだ。
さらに、そこから先へ進んでいった。
人形からは悪魔のような翼が生えてきた。
こんな計算は私は微塵もしていなかった。
いうなれば、魔力が暴走した結果である。
この結果も、後から考えれば、理由は挙げられなくもない。
悪魔は空中での魔法操作が必要な術なども展開したりする。
魔法様式をかなり人形の計算式の中に加えていたので、魔力の多寡から発展してより魔法発動的なボディにチェンジしたのであろう。
そして、私の研究結果第一号は見事にデーモンとして誕生した。
デーモンは当然のごとく人間などとは比べ物にならないハイレベルの生物である。
人間を生み出そうとしていた私の想像を数ランク上回る結果だ。
私は研究のあまりの進展に頭がついていかなかった。
私の研究成果代位一号は魔王によってデーモン人形、デルクヮイナとして名づけられ、私の同意もなしに魔王上に連れて行かれていまった。
研究に少々影響をきたすが、魔王のおいていった魔力供給装置との見合いと比較をすると安いものだった。
私は次の日に、もう一度同じ生物を作成した。
今度は私の個人的な思いをかなりこめた成果物だ。
私の恋人・・・・ドニス。
数年前にモンスターによって殺されたドニスと同じ性格を移植させた人形に魂を吹き込んだのだ。
人間として誕生させるか、それてもデルクヮイナとして誕生させるか少し迷ったが、結局モンスターに殺されるドニスの姿が脳裏に浮かび、魔力を最大レベルにしてドニスを生み出すことにした。
当然のことながら、前回と同じように黒い翼を持ったドニスが誕生することになったのだが・・・。
私の研究は完全に成功した。
誕生したドニスは己の思考を持ち、私に従順であはありつつも、言われるままに仕事をこなすロボットではなかった。
いうなれば、ドニスと二人で研究結果のレポートをまとめているときのドニスの様子を見ていれば私が一番よくわかった。
このドニスは死んだドニスではない。
でも、それこそが私の、求めていた研究だったのだ。生物など、同じような思考論理を組み込ませたからといってまったく同じ考えを持つほうがおかしい。根底にある心。デルクヮイナなら魔力だが、そこは常に可変であるのだ。
だから、今のドニスが死んだドニスと違うものであることは私には喜ばしいことであり、それと同時にこのドニスとはやはり前のドニスのように恋人としては付き合っていけていない私がいた。
そんな感じで、ドニスと研究成果をまとめる日々が続いていたのだが、約3ヶ月が過ぎ、大体まとめ上げることが出来た。
私たちは次なる課題を何にするか二人で論議していたのだが、そんなおり、手紙が届いた。
ファイオス 「From MEI ・・・・・メイさん?」
確か魔王城で働いていたメイドだったはずだ。
そのメイさんが私の処女作であるデルクヮイナ(デルと名付けたらしい)と一緒に遊びに来るというのだ。
ドニス 「ん?ファイオスに研究関連以外の手紙かい?僕が生まれてから初めてのことだね。」
ファイオス 「そうだな・・・。ドニス、お前の姉さんが遊びに来るそうだよ。」
ドニス 「姉さん? 僕に姉さんがいるなんて話は始めて聞いたけど・・・・・。てっきりファイオスの初めての成功作は僕だと思っていたんだけど。」
ファイオス 「気になるのか?」
ドニス 「まぁ・・・・ね。どんな人なんだろう・・・?」
ファイオス 「・・・・・どんな奴なんだろうな? 私もよく知らないんだ・・・・・・。」
一週間後・・・・・。
今日が来る予定の日だったはずだ。
-ピンポーン-
メイ 「こんにちは~~~☆ メイで~~~っす!!」
■名前 ファイオス
■性格 思慮深い
■必殺 魔道知能学




