こんにちは、小悪魔シャルなの★
バイザー先輩に囁き方のコツを教えてもらった私はたまたま歩いていたメイさんとデルさんを見つけたの。
私は人間のメイさんなら簡単に囁きに引っかかるんじゃないかな、とか思ったので囁いてみることにしたの。
メイ「そういえば、最近私たちの4コマ漫画が描かれているみたいだけど、なんなの?あれ?」
デル「さ、さぁ・・・?私に聞かれても困るのですが。。。。たぶん作者が気まぐれで書いているだけだとは思いますが、とりあえずこの小説の世界の話とは別の次元で話は進んでいるみたいですね。」
メイ「そうなんだ。若干小説の私とキャラが違う気もするけど、その辺は無視していたらいいの?」
デル「そ・・・・そうでうすね。というか、その話題はあまり触れない方がいい気がします。。。」
メイ「そう?わかった。」
デル「ハイ。」
チャンスなの★
会話が途切れたこの瞬間、二人はお互い何も考えていないはずなの。
このタイミングで私が悪意を囁けば、きっと同じように言ってくれるはずなの。
シャル「デルのバカ!」
メイ「デルのバカ!」
やったの!!
やっぱりバイザー先輩が言っていたことは本当だったの!!
しょうもないことを言ってやればいいの!
あまり考えを必要としない感じでしょうもないことを言わせようと囁いてあげれば勝手に言ってくれるの!!
私達小悪魔のささやきのシステムはもう説明したと思うけど、もう一度説明しておくの!!
小悪魔は人や魔物さん達に悪意のあることを言わせることによってレベルを上げることができるの。
私たちの存在はいわば心の中にある悪のジレンマみたいなものなんだけど、それが個体として意思を持っている存在なの。
私たちの姿は普通は見えないの。
それで、適当に徘徊して、悪意を伝えれそうな人を見つけたらそっと耳元でささやくの。
囁かれた相手は実際には聞こえていないんだけど、あたかも自分で考えたようにそのことを言ってしまうことがあるの。
そうなれば見事成功!!
レベルを上げることができるの!!
さぁ!!
初めて囁きに成功したの!!
この後の展開が悪い方向に進めば進むほど、私のレベルが上がることになるの!!
デル「な、なんですか、急に!?」
メイ「あ、あれ・・・・なんだろう?勝手に口が滑ったみたい。。。ごめん。」
デル「そ、そうですか・・・。まぁいいですけど、誤ってくれるなら。」
メイ「うん・・・・・ごめん。」
・・・・・・。
だめなの。
これじゃあ初めて成功したとは言えほぼ私の成長にはつながらないの。
もっと喧嘩してくれないといけないの。
う~、もっと言ってやるの!!
シャル「デルなんか嫌いだ!」
メイ「デルなんか嫌いだ!」
デル「な!?」
やったの!
また成功したの!!
メイさんって人間は噂にたがわぬ何も考えていない人なの?
一回目はまぁいいとして、二回目もこんなに簡単にいくとは予想外なの。
メイ「あ・・・・あれ? ごめん、また。。。。」
デル「なんですか? メイさん、何か言いたいことあるんですか?」
メイ「い、いや、そんなことはないんだけど、なんか勝手に口が。。。。」
デル「か、勝手に・・・!? 私のことが嫌いだということが勝手に口から出てきてしまったということですか・・・?」
メイ「そ、そうなんだけど、ち、違うよ!デルのことは大好きだし!!」
デル「・・・・・。なんか、妙に焦っているように見えますね。。。本当は何か文句があるんじゃないですか!? じゃないと・・・・・・き、嫌いだ!!なんて勝手にしゃべるわけないです!!」
メイ「ほんと、違うの! 何か操られてるみたいな感じもしたし!」
デル「・・・・・・・・。」
パパラパ~ン、シャルはレベルが3上がった!!
やったの!!
今回は割とうまくいったの!!
デルさんは嫌いと言われることに結構動揺しているみたいなの★
自分でレベルが3上がったとか言ってみたけど、実際に力が前よりだいぶん強くなってる気がするの!!
レベルの上がった私の囁きなら、さらに悪意を伝えられるかもしれないの★
メイさんはいいかもなの!!
ここは一気に私のレベルアップ役になってもらうほかないの★
こんにちは、シャルなの★
バイザー先輩はさすがエリートだけあって、その実力を発揮したの。
ベア吉さんとリザリィさんは決闘を始めてしまったみたい。
私は先輩との実力の違いに愕然としてしまうばかりなの。
バイザー「まぁ、少しは言参考になったんじゃないかしら、シャル?」
シャル「はいなの。私も今度こそ成功してみますなの★」
バイザー「頑張って、成功回数を上げるのよ。小悪魔としてのレベルが上がれば、囁きの内容が大したことじゃなかっても、相手に言わしめることが可能になってくるわ。」
シャル「なるほどなの。成功者は成功し続けるという法則なの!」
バイザー「そういうことね。私もそれほど暇じゃないからそろそろ移動するわ。」
シャル「先輩、ありがとうございましたなの★」
バイザー「ええ、がんばるのよ。」
先輩はそう言ってどこかに行ってしまったの。
バイザー先輩のおかげで少しわかったことがあるの。
ようは、しょうもない感じで実績を積み上げていけばいいということなの。
やってみましょう。
私だって一度位は成功したいの。
私は次のターゲットを探すべく、決闘ロードのあたりを徘徊していたの。
丁度いい感じにたわいもない会話をしてそうな二人に出会ったの。
メイ「デルは、ドニスさんと一緒にいるっていう感覚は分からないんだっけ?じゃあ、男の人の感覚を味わえるっていうことじゃないんだよね?」
デル「そうですね。私もドニスも今はジムンの姿を認知できない状態ですし、相手の感覚を知るすべもわかりません。」
メイ「そっかー、じゃあ別にレアな体験ができてうらやましいなぁ~ってな感じにはならなそうだね。」
デル「メイさんは相変わらず楽天的な考えをしていますね・・・・。」
メイ「ん~、そお?私にしてみたら、生きるのに何ら支障は出てきていないわけなんだから、逆に融合している今の現状を楽しんだらいいんじゃないかなー、なんて思うんだけどね。」
デル「そうですか・・・・。そういうことならば、実際に融合する前よりは魔力が驚くほど上がっているのはわかりますので、その点で何かできなかったことができるかもしれませんね。」
メイ「あー、そうだね。魔力は強烈になってるよね。研究所で発生していた時の魔力と比べたらまぁ落ちついているけど、やっぱ前の魔力と比べても数倍にはなってるよね。」
デル「そうですね。しかも、抑えていてこういう感じなんです。」
メイ「あ、抑えてたんだ。・・・・・ジャー解放したらどれくらいになりそうなの?」
デル「ちょっと分からないですね。というか、解放したらまた前のように危険な状態になりそうな予感がします。」
メイ「う・・・・そうなんだ。じゃー、だめだね><」
デル「ハイ・・・。」
なんだかよくわからない話をしている二人組名の。
というか、この二人は魔王城じゃ有名人なの。
魔王城にいる2人の(実際に今はファイオスもいるので3人)人間のうちの一人、メイドのメイさん。
それと、人形から生まれたという謎のデーモン、デルさん。
魔王城じゃあまり誰が強いだの、だれが死んだのとかいう話以外は基本流れてこないから、こういうまれな人たちの話は頭に残りやすいの。
このメイさんという人のグループは何かと魔王城で変なことをしているからもっぱら噂の中心人物なの。
しかも、人間だから魔物さんたちに比べたら格下だと思うの!
決めたの!このメイさんに囁いて悪意を伝えてみせるの!
こんにちは、シャルなの。
前回は頑張って囁くことができたんだけど結局失敗してしまったの。
私立ち小悪魔の生存意義、「囁き」。
これが成功すればより高位の悪魔に近づくことがえきるのだけど、やはりそれはなかなか生優しいものじゃないみたいなの。
私の失敗を見かねて、先輩のバイザー先輩が声をかけてくれたの。
バイザー「ウフフ、相変わらず間抜けなことしてるのね、シャル!完全に考えがずれている、としか思えないわよ。」
シァル「あ、その声は小悪魔の先輩のバイザー先輩!!」
バイザー「前にあった時とは違って、今回は囁くことには成功したみたいね?」
シャル「はいなの。でも、結局は失敗しちゃいました。」
バイザー「ふふ、そうね。でもそれは仕方のないことよ。」
シャル「そうなの?」
バイザー「そうね。先頭における囁きなんてものは、私でもなかなか成功するものじゃないわ。銭湯とはその場その場で思考が揺れ動くもの。一瞬の本能的な考えで皆さん行動しているのよ。私たちがちょっと囁いたところで、あまり変化は起こらないわ。」
シャル「あ、そうなの・・・。知らなかったの!さすが先輩なの★」
さすが、先輩は3年も小悪魔をやっているだけあって中々囁きのことに詳しいの。
先輩ほどの実力があれば、普通は100年くらいかかって小悪魔から悪魔に昇格するところを、10年で行けるかもしれないなんて噂がそこはかとなく立っているくらいなの。
バイザー「ふふふ、でも、がんばって囁けたことはほめてあげるわ。」
シャル「ありがとうございますなの。」
バイザー「そうね、悪意ってのは不意を突くというか、何気ない時に囁いてあげる方が効果があるものよ。私がちょっと手本を見せてあげましょう。」
シャル「本当ですなの?お願いしますなの★」
先輩に小悪魔的囁きの見本を見せてもらえることになったの。
優秀な先輩の技を是非とも手に入れるの。
バイザー「そうね、あの人たちの会話がちょうどいいんじゃないかしら。」
バイザー先輩は、さっきの蛇ゾンビさん達の先頭を見ていた観客さんたちの会話に目をつけました。
バイザー「ふふ、成功させるコツその①、バカな魔物の方が効果は高いわ。」
馬鹿な魔物さん・・・・
私自身が馬鹿なのだけど、それ以上の馬鹿な魔物さんを探せということなの?
でも、確かに一理ありそうなの。
観客A(ベア吉)「それにしても、蛇ゾンビのあの魔法交わす動きはすごかったな!!」
観客B(リザリィ)「そうだな、だが、少々格好つけすぎじゃねーか?あそこまでためを作って失敗したらそれこそ笑い物だぜ。」
ベア吉「おいおい、そうは言うけどよ、実際うまく決まってるんだ、何よりこの決闘廊下で試合をやってるってことを考えたら魅せる試合ってことであれがベストだぜ。」
バイザー「今よ!!」
観客のベア吉さんとリザリィさんが軽く口論している隙を突いてバイザー先輩が割り込みます。
バイザー「うっさい、このクマデブ!!」
リザリィ「うっさい、このクマデブ!!」
ベア吉「な、なんだよ、やけに突っかかってくるじゃねぇか!!」
見事なの。
先輩は見事にリザリィさんに囁いて、その言葉を言わせたの。
でも、あれって只の文句なんじゃ。。。。
バイザー「ま、こんなものよ。」
シャル「流石なの!先輩!!でも、あれじゃあまりにも幼稚な感じなの。」
バイザー「ふふふ、わかってないわねシェル、私たちの役目はちょっとした囁きの積み重ねよ、あまり大きなことは言ったら私たちの悪意を囁いて伝えるという本義から離れてしまうわ。それにね、見て。」
シャル「!!」
リザリィ「なんだよ、やるのか!?」
ベア吉「やってやんよ、このトカゲ野郎!!ちょうどいいことにここは決闘ロードだ!!勝負にはもってこいだぜ!!」
すごいの。
バイザー先輩の囁きがきっかけでここまで悪意が大きくなったの。
ベア吉さんとリザリィさんは本当に決闘を始めてしまったの。。。
これがエリートの力。。。。
この、しょうもないことのように見えるのに凄いというのがやはり私とは違うところなの。。。
こんにちは、小悪魔のシャルよ。
前回は名前が出てきてなかったけど、作者が考えていなかったとかそういう理由じゃないの。
そう、決してないのよ。
ただタイミングを逃していただけなの。
さぁ、蛇ゾンビさんに何か囁いてあげるの。
私の声は直接耳から聞こえるわけじゃないの。
心に直接話しかけるから、当人にしてみたらさも自分が考えたことのように思ってしまうの。
そうね・・・・・
シャル「あんな馬鹿みたいに隙だらけで詠唱している魔法使いなんて、このすきに倒してしまって、俺の残虐さをを皆に知らしめてしまえばいいんだ!」
やった!!
やったの!!
ついに悪意を伝えることができたの!!
これで後は蛇ゾンビさんがその通りに行動してくれれば私は少し能力がっぷするの!!
蛇ゾンビ(うーん、残虐性にたけた方向に走るかシュル。何やらオレらしからぬ考えが出てきたなシュル。それはそれで面白そうではあるが、俺はこれでも誇りを持って戦っているシュル。皆から残虐な蛇ゾンビとして恐れられても仕方ない気がシュル。。。
ここはやはり、魔法使いタラスが詠唱を唱えるまで待って、唱えたすきを突くのが正当かつ、俺に会ったやり方かもシュれん。)
あ、あれー。。。。
私がせっかく頑張って悪意を伝えたのに蛇ゾンビさんは全然それに沿うような考えになってないじゃないの。。。
いったいどういうことなのよ~~><
タラス「いでよ、邪炎・炎炎ユニット!!」
結局タラスさんは詠唱をしてしまったの。
そして、強力な魔法、炎炎ユニットが発動したの。
蛇ゾンビさんの周りから強力な炎が湧き上がってきたの。
でもその刹那・・・・
蛇ゾンビ「魔法発動のこの一点のすきさえ狙っていれば、確実に隙ができるシュル!!」
蛇ゾンビさんは、ものすごい速さで魔法使いタラスさんまでの間合いを一気に詰めて、噛みついたの。
炎は蛇ゾンビさんまわり全体を囲んでいたみたいだけど、発動の瞬間にはやはりまだ多い切れていない穴があったみたい。
そこから体をくねくねとくねらせ、魔法を食らうことなく攻撃につなげることができたの。
まさに一流の魔物のなせる技ね。。。。
蛇ゾンビさんに噛みつかれた魔法使いタラスさんは動かなくなったわ。
当然ね、魔法使いは物理的な攻撃に極端に弱い上に蛇ゾンビさんの毒は相当なものだと思うし。。。
タラス「くっ!!!!ば、ばかな!!!?」
蛇ゾンビ「馬鹿はお前だシュル。確かに強力な魔法だが、あそこまで隙だらけの後にはなったところで、俺の速さではよけられるということも考えとくべきだったなシュル。」
確かに、そうなの。。。。
蛇ゾンビさんは自分の実力とタラスさんの魔法のレベルをよく理解していたみたいなの。
そうでもないとあそこまで思い切ったことをできないと思うの。
うーん、もしかしたら、一流の魔物としての本能的なところもあったかもしれないけど。。。
観衆A「ざわざわ・・・・・。さすが蛇ゾンビだったな。」
観衆B「そうだな、あの速さと魔法の見切り具合は相当なレベルたったぜ。」
観衆C「逆に魔法発動前にもし攻撃していても、あそこまでの致命傷になったかどうかは怪しいな、その点はいくらタラスだったとしても警戒していただろうし。」
観衆A「ありえるな、確かにカウンターの策の一つくらい持っていたかもしれんな。」
う~ん。
私、完全に失敗だったの?
結果を見ても、皆さんの様子を見ても、明らかにそんな感じなの。。。。
はぁ、私、悪魔の才能ないのかなぁ・・・・。。。
???「ウフフ、相変わらず間抜けなことしてるのね、シャル!完全に考えがずれている、としか思えないわよ。」
シェル「あ、その声は小悪魔の先輩のバイザー先輩!!」
私の失態をバイザー先輩が見ていたようなの。
先輩は過去に何度か私にアドバイスをしてくれた小悪魔のくせに面倒見のいい先輩なの。





