どうも、くろです。


今日は私の専門領域について書こうと思います。面接で聞かれたとき用にスクリプトとしてアウトプットしておこうと思いました。

タイトル通り、専門は経営学で、大学1年からそれなりに勉強してましたが、本格的に勉強し始めたのは大学3年、ゼミに入ってからなのでまだまだぺーぺーですけどね笑


経営学という学問、日吉時代勉強した限りでは全く面白くなく、マーケティングや経済学をやりたいと思っていましたが、勉強してみるとこれが意外と面白い。そして就職活動においても親和性が高いと思います。
経営学ではケーススタディとして1つの企業に密着してこの企業の経営はどうなっているかなどを勉強することが多々ありますが、そこで行っているのは高度な企業研究と呼んで差し支えないと思います。
また経営学で取り上げられるSWOT分析やPDCAサイクルなどはもう就活の定番ですよね。
なので、経営学を学ぶモチベーションとしてはかなり高い次元に今現在あります。

(余談ですが、就活に役立つ商学は今挙げたように経営学と、あとはマーケティング、経済学では産業組織論が挙げられると思います。)


という訳で、今回私が何を勉強してるのか簡単に説明し、その面白さを分かってもらえるような記事を目指します。

私は経営学の中でも特に企業の多角化が面白いと思っています。

企業の多角化とは狭義の意味ではある企業が複数の事業を経営している状況を指し、例えばソニーだったら保険・銀行・エレクトロニクス・エンタメなどなど多くの製品・サービスを提供しているような企業のことです。

ではなぜ企業は多角化するのでしょうか?

それには必ず合理性がなければなりません。

企業の多角化を正当化する一つの理由は儲かっている事業からこれから先儲かるかもしれない事業にお金を移せることだと思います。

専業企業(事業を一つしか持たない企業)の場合、黒字でなければ企業は倒産してしまいます。黒字であっても利益が少ししか出ていなければ次利益を生む製品の研究開発にかける投資資金に制限がかけられます。

一方、多角化した企業の場合、利益を出している事業から将来利益を出す可能性が高い事業に資金を投入することが可能となります。

将来利益を出す可能性が高い事業は最初は赤字です。しかし赤字事業がなければ企業の未来はありません。
すべて黒字事業ならその未来に待っているのは製品のライフサイクルが衰退し利益の減少に陥るのみだからです。

ここに面白さがあると私は感じました。
私たちは常日頃から借金(赤字)はダメだと教えこまれ、家計の収支は常にプラスが正しいことだと思っています。
しかし、企業の場合は違います。企業全体では黒字であるべきですが、事業すべてで黒字を出す必要はないのです。
赤字の事業というのは将来金のなる木となる事業を育てるために必要な事業であり、赤字なくして企業の持続的な存続はあり得ないところに家計と企業の違いがあり、とても面白いと感じました。


ところで、現在利益を上げている事業から次利益を上げるかもしれない事業にキャッシュを移す戦略を取るときに使われる分析手法がいわゆる製品ポートフォリオマネジメント(PPM)と呼ばれるものです。
これは製品を市場占有率と市場成長率で4つのマトリックスに分類します。
市場占有率は相対市場シェアとも呼ばれ、市場で自社がどれくらいシェアを有しているかを表しています。
市場成長率は簡単にいってしまえば、まだ製品を手にしていない人がどれくらいいるかという需要の余地だと思って下さい。
利益を上げるのは金のなる木と呼ばれる、市場成長率が低いが業界1位の製品事業です。ここから資金を問題児へと移します。問題児はまだその製品を手にしていない人が大量にいる一方、業界1位の地位を手にできていない製品です。つまり問題児はまだまだ稼げるのに現状ではくすぶっている、そんな製品です。これを金のなる木にすることで利益をあげ、そこで上げた利益をまた次の問題児の製品に投資することを繰り返し企業は永続的に存続していくことが可能となります。
問題児を金のなる木にするには多くの費用が必要になります。例えば、新作のモンエナがありましたよね?ピンク色の。あれもいわば問題児だと考えることができます。問題児を金のなる木にするには知名度を上げる必要があり、知名度を上げるにはみんなに飲んでもらわなければなりません。そのため日吉駅前では無料で新作のモンスターエナジーが配られていました。そういった販売促進費がここでいう費用の一つだと思います。



こんな感じですかね。
少しでも経営学に興味を持って頂けたら幸いです。今思うと日吉の経営学は本当につまらないものでしたね。まあ、自分で勉強するようになったから面白く感じるようになったのかもしれませんが。
こういった記事もゼミ選びの基準になって頂けると書いていて嬉しいものがあります。


では、お休み。