巨大黒ゾウカブ | zojurasのブログ

世界の昆虫展で見たゾウカブト類の最後の蔵出し。

 

毛が無い黒ゾウカブ類となります。

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アクティオンゾウカブトと、その下の小さいのは

パチェコヒメゾウカブトです。

それにマルスゾウカブト

ヤヌスゾウカブトになります。

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ヤヌスのオスとメス。

ヤヌスとエレファスゾウカブトのメス。

 

ゾウカブのメスは、ヘラのメスよりも、圧倒的なボリュームで、ヘラのメスだって、決して小さくはないのに、大きさが違い過ぎます。

こっちは、アクティオンのメス。

 

図体では、アクティオンはエレファスとタメを張るくらいです。

マルスゾウカブトのメス。

 

やっぱしデカイ。

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マルス(左)とアクティオンの違い。

 

アクティオンの方がボリューミーですね。

 

ゾウカブも、結構注目したりします。

ヤヌスゾウカブトムシ Megasoma janus

節足動物門 昆虫網 鞘翅目 コガネムシ科

名前の由来はローマ時代に伝わる二つの顔を持ち、入口と出口を守護する神ヤーヌス(ヤヌス Janus)から採られている大型のゾウカブトムシの一種。

ボリビア、パラグアイ、ブラジル、アルゼンチンのそれぞれの国境付近の山林にかけて生息する毛が無く黒光りし、全身に艶がある大型のゾウカブト類で、体長は65~125mm程となる。かつてはアクティオンゾウカブトムシに近い形態から亜種扱いにされていたが、現在は独立種に見られる場合があるものの、明確な答えは出てはいない。

他の近縁種、もしくは亜種にされている種として、ペルー~エクアドルの太平洋沿いの南米に生息するラミレスゾウカブト M j ramirezorum  ブラジル中央部に住むフジタゾウカブト Megasoma fujitai がいるが、これらの種も別種なのか、亜種なのか、あるいは本種よりアクティオンに近いのかについてははっきりした答えが出ず、未だに議論が分かれている。

生態的には、他の黒色大型ゾウカブト類とほぼ同じだが、幼虫の成長が遅く、成虫になるまで飼育下で3年近くかかるといわれる。小型個体では、赤っぽい体色も見られる。

巨体に似合わず、性質が大人しいエレファスゾウカブトムシに比べて、気性が荒く、好戦的であり、その巨体からくる突進力と、強靱な脚で体当たりして相手を押しのけるように戦い、その威力はヘラクレスオオカブトをも退かせる時がある。

マルスゾウカブトムシ Megasoma mars

節足動物門 昆虫網 鞘翅目 コガネムシ科

ギアナ、コロンビア、エクアドル、ブラジルにかけて生息する大型の黒色ゾウカブト類で、体長では最大で140mmにも達したとも云われ、黒色ゾウカブト類では最長の体長を誇る。名前の由来はローマの軍神で、火星を意味する「マーズ(マルス)」から。

ヤヌスゾウカブトムシと同様に体表に艶があり、小型個体では赤みを帯びる場合もある。ヤヌスとの明快な違いは頭角と胸角がやや長めで、細身ではあるが胸角は斜めに鋭角に拡がって伸び、頭角も黒色ゾウカブト類の中で最長になる。メスの体長は80mm内外になり、カブトムシのメスとしては、世界最重量になる。熱帯雨林の高木の樹液に集まると云われるが、採集は夜間の灯火によって得られる場合が殆どで、詳しい生態については不明な事が多い。

気性が荒い黒色ゾウカブト類の中では、最も好戦的な種とも云われ、戦闘態勢に入ると、長大な脚から発せられる強靱な脚力で樹にしがみついて微動だにせず、逆に体当たりと、角を相手に叩きつけて持ちあげるような具合で、同種、もしくは近似種や、ヘラクレスオオカブト類と戦い、軍神の名に恥じない力を持つ。

幼虫期間は、エレファスゾウカブトムシよりもやや長いが、アクティオンゾウカブトムシよりやや短く、2年程になる。成虫寿命は短く数ヶ月程度しか生きられない。

アクティオン(レックス)ゾウカブトムシ Megasoma (actaeon) Rex

節足動物門 昆虫網 鞘翅目 コガネムシ科

ペルー、ブラジル、エクアドル、コロンビア、エクアドルにかけて生息する黒色ゾウカブト類の中で最大の種で、角を含めた体長では最大130mmを超え、体長ではマルスゾウカブトムシに若干負けるものの、身体全体のボリュームや、角の太さではマルスを凌いでおり、身体の厚みでもゾウカブト類の中でもトップクラスになる。角の形状はヤヌスに似ているが、ヤヌスよりも頭角も胸角も長めであり、体表にはヤヌスやマルスに見られる様な艶が見られない。

その体の大きさや体重でもエレファスゾウカブトムシと同等か、ある意味それを凌ぐ程にもなり、性質ではヤヌスやマルスより若干大人しいとされるも、闘争本能に火が点くと、同様に気が荒くなり、いざとなるとヤヌスやマルス、更にはヘラクレスをも圧倒する程の実力を持ち、ヤヌスより長く、マルスよりも太くて丈夫な頭角で、相手を日本のカブトムシと同じ方法で投げ飛ばしたり、突進による体当たりで跳ね飛ばしたり、押し勝ったりするように、巨体に相応しいカブトムシ類の中でもトップクラスのものとなる。

大型ゾウカブト類では最も幼虫期間が長く、成虫になるまで約3年近くかかるとされ、ゾウカブト類特有の成虫寿命の短さから飼育者泣かせにはなってはいるが、エレファスやマルスよりも幼虫は環境変化の悪化に強いともいわれ、ゾウカブト類の中ではエレファスと並んで丈夫で飼育しやすい種類ともいわれる。

名の由来はギリシア神話の、月の女神アルテミスの水浴びを覗いた事でその怒りに触れ、鹿に変えられた狩人アクタエオンから採られ、「アクタエオンゾウカブト」、「アクテオンゾウカブト」とも呼ばれるが、現在では「レックスゾウカブト」の名で一括りにされる事が増えた。