太平洋を挟んだ北アメリカ大陸と、中央アメリカから来たカブトムシとクワガタの紹介。
この2種になりますが、どちらかというと、小さめな種類です。
まずは、パチェコヒメゾウカブト
中米メキシコ産です。
こちらはメス。
点刻があります。
ゾウカブトで、はじめて見られました。
雌雄対比
そして、もう一種として
北米産のエラフスミヤマクワガタ。
標本にしてみました。
結構立派そうに見えますが、小さい証として
去年採ったミヤマ最大個体と比較。
ミヤマ大物個体とはいえ、日本産ミヤマより小さいのがお判りかと。
もうちょっと、大きかったら・・・・・・。
パチェコヒメゾウカブトムシ Megasoma Pachecoi
節足動物門 昆虫網 鞘翅目 コガネムシ科
メキシコ北部ソノラ州とアメリカ南部アリゾナ州の国境付近に生息する中型のゾウカブトムシの一種で、体長は最大で60mm程となり、小型ゾウカブトムシ類の総称であるヒメゾウカブトと呼ばれる種類の中では最大種で、単に「ヒメゾウカブト」とも呼ばれる場合もある。
体型は巨大な南米産ゾウカブト類のギアスゾウカブトムシ Megasoma Gyas の角と体型と、マルスゾウカブトムシ Megasoma Mars の体色を混ぜ合わせたような姿をしており、頭部のやや長く伸びる角と、胸部中央から伸びる長い胸角に、左右に二本の短い胸角を持つのは、ギアスと一致しており、毛の無い黒光りする体色と、大人しい種類が多いゾウカブト類の中では比較的好戦的な性格という点では、マルスと共通している。
ヒメゾウカブト類の中では、日本のカブトムシよりも小さいにもかかわらず、大きさの割に立派な姿と最も人気が高いだけではなく、入門種ともなっているが、成虫は寿命が短く、幼虫は低温湿度で飼育しないと死んでしまう事から、温度管理をきちんとしないと、飼育は難しい。
エラフスミヤマクワガタ Lucanus Elaphus
節足動物門 昆虫網 鞘翅目 クワガタムシ科
北米大陸東南部のミズーリ・ペンシルベニア・ミネソタ・バージニア・ノースカロライナ・ケンタッキー等の各州の森林地帯に生息しているミヤマクワガタの一種。
外観はヨーロッパミヤマクワガタ Lucanus Cervus に似ているが、雌雄とも体色の赤みが強く、オスの大顎内の大きな内歯の他、鋸状の小さな内歯が、大きな内歯より後ろ向きに付くケルブス(ヨーロッパミヤマの学名)と異なり、大きな内歯の前の方に付く違いがある他、ケルブスはおろか、日本のミヤマクワガタ Lucanus Maclifemoratus よりも小さく、体長は最大でも6cmを越える程度だが、他の北米産ミヤマクワガタ類のプラキドスミヤマクワガタ Lucanus placidos 、マザマミヤマクワガタ L. mazama、カプレオルスミヤマクワガタ L. capreolus は身体も大顎も小さい為、北米生息のクワガタムシの中では最大種でかつ、唯一の大型種となる。
北アメリカ大陸唯一の大型種であり、その優美な姿から人気は高いものの、ミヤマクワガタ特有の高温の弱さと寿命の短さが相まって、輸入されることは少ない。