Osmoderma opicum Theodosia viridiaurata | zojurasのブログ

ちょいと、世界の昆虫で展示されていたレア虫ともいえそうな二種のハナムグリ紹介。

日本産コガネムシ類。

こうしたコガネムシ類は

きらびやかなカナブン類をはじめ、美麗な種が多いですが

そうしたカナブンやハナムグリの仲間で、レア種といえば

こちらの虫。

 

見かけがあんまし綺麗な虫とはいえませんが、日本最大のハナムグリといわれるオオチャイロハナムグリです。

外産カナブンや、ハナムグリの中には、右下にいる

カブトハナムグリのような、カブトムシまんまともいえそうな、面白いハナムグリもいるのですが、残念ながら、現在は輸入及び飼育禁止の模様・・・・。

オオチャイロハナムグリ Osmoderma opicum 

節足動物門 昆虫網 鞘翅目 コガネムシ科

北海道と沖縄を除く日本各地に生息するハナムグリで、体長28~32mmに達し、一部のカナブン類を除けば、日本産ハナムグリの中でも最大の種類となる。オスはメスに比べ、やや身体の幅が広く、麝香のような強い臭気を発っし、これでメスを誘引するともいわれる。

カエデや針葉樹のような大木や腐朽木の樹洞に潜み、その中に溜まった腐殖物を幼虫は餌にしており、成虫は他のハナムグリとは異なり、花にも樹液にも集まらず、灯火に僅かに飛来するのを見る程度となる。

日本固有種ではあるが、本種特有の特殊な生態と、生息環境である森林の開発によって激減し、全国的に環境省NT(準絶滅危惧種)指定。

キンイロカブトハナムグリ Theodosia viridiaurata.

節足動物門 昆虫網 鞘翅目 コガネムシ科

カブトムシのような胸角と頭角が発達するアジア特有のハナムグリのグループであるカブトハナムグリの一種で、オス成虫はカブトムシ類と同様に頭角と胸角が伸びるが、前脚部もテナガコガネ類のように長くなる特徴もある。メスもカブトムシのメスと同様に胸角も頭角も発達しない。体長は32~50mm程。

生態も他のハナムグリ類と同様に、広葉樹の葉や枝などの腐殖物を食べて成長するが、温度や環境変化に敏感で、比較的湿気が多く、やや低温でないと成長が難しいとされる。角や頭部、脚部で闘争を行うともいわれる。

飼育法も研究されたものの、現在、本種をはじめとする外国産ハナムグリ類は、輸入禁止となっていて、飼育する事が出来なくなっている。