運命(さだめ) | zojurasのブログ

装甲騎兵ボトムズ40周年記念第28話


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アストラギウス歴7213年7月3日、メルキア軍装甲騎兵曹長キリコ・キュービィーは、小惑星リド襲撃作戦に知らずに組み込まれ、同僚達の行動に不審を感じたその時、宇宙へと投げ出され、後にメルキア情報部将校であるジャン・ポール・ロッチナ大尉によって回収され、リド襲撃犯の一員という事から執拗な拷問責めに遭います。



 

7月9日、バララントとギルガメスによる百年戦争の終結の協定が結ばれた同日、キリコは見張りの隙を突いて、脱出しましたが、自身の体内に追跡用の衛星監視用ビーコンが埋め込まれている事までは知りませんでした・・・・・。

 

プログラム・ワンは現在西方面に逃走中!

繰り返す、プログラム・ワンは、現在西方面へ、時速360マイルで逃走中・・・・・・。
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軍を脱走した俺は、ウドの街のヂヂリウム採掘場に紛れ込んでいた。
地獄から逃がれたつもりだったが、ここもまた地獄だった・・・・・・・。

軍を脱走して半年後、退廃と暴力で彩られた地獄の街ウドで、キリコは街の支配者のブーンファミリーによって、ヂヂリウム採掘作業を強制されていましたが、人夫達の暴動に乗じてアジトを脱走しました。しかし、それでも、キリコの地獄は終わらず、ブーンファミリーに変わるウドの支配者が、治安警察に着任しました。

 

 

 


こんな所に居たのか!?探したぞ、イスクイ少佐!
退役艦テルタイン、そして、こいつらが俺の運命を狂わせたんだ・・・・・・。
この半年は長かった・・・・・・。


そしてキリコは治安警察に単身乗りこんで、イスクイに尋問します。
キリコ「さあ、答えて貰おうか。何故俺を狙う?どうやら俺が参加した、あの作戦が関係しているようだな。あの時、俺達はとある小惑星の軍事基地を襲撃したが、襲った所は味方の基地だった!そして謎の生命体とインゴッドを掠め取ったあの作戦は一体何だったのだ?貴様もあの作戦に関わりがある筈だ・・・・・・答えろ!!あの作戦では何人も死んだ!今更お前一人の命など、どうということはない!!
イスクイ「まっ、待てっ!全てが判る場所に案内する!!」

 


イスクイに連れられてきたヂヂリウム保管庫で、キリコは治安警察の攻撃を躱しながら、ある部屋に辿り着きました。
そこで見たものは、一人の美女が、ヂヂリウムを浴びる光景でした。



プログラム・ワン、素体に接近!繰り返す、プログラム・ワン、素体に接近!

間違いない・・・・・・!
あいつは、あの時の!



そして、キリコは「素体」と呼ばれたその女を追いますが・・・・・・。

 


緊急事態発生!プログラム・ワンは、素体と交戦状態に入った。
繰り返す!プログラム・ワンは、素体と交戦状態に入った。

ふと気がついた時、俺達は地下のスタジアムで、ATに乗って戦っていた・・・・・。

キリコはブルーティッシュドッグと戦いますが、その恐るべき能力に追い込まれています。

 

そして遂に、キリコは叩き伏せられました。




恐ろしい奴・・・・・そうだ、あの時の生命体。あれが彼女だったんだ!
軍を脱走した筈の俺だったが、俺は秘密組織を探る猟犬の役割を、知らずに負わされていた。
薄れ行く意識の中で、ロッチナ大尉の皮肉な笑いが、浮かんでは消えた・・・・・・。

やがて、ウドが最期の時を迎えました・・・・・・。

軍事機密を守る為に、街が炎の中に沈んでいく・・・・・・。
だが、この破壊と殺戮でさえも、俺に与えられた運命(さだめ)の、ほんのプレリュードに過ぎなかった・・・・・・・。


次回予告
宇宙の海を只行く。
巨大な鉄の箱が乗せているのは、夢か、地獄か。
男の愛が、女の希望が、巨大な鉄の箱の中で育まれる。
二人は委ねた、姿現さぬ支配者に、やがて破られるであろうしばしの安息を。
次回「二人」
スペースオデッセイの幕が開く。