初夏山野 | zojurasのブログ
春の終わり間近の山の渓流に行ったのですが、そこで触れた自然。
 
イメージ 6イメージ 7
川の本流から取り残された水たまりには、アメンボが交尾し、ガガンボも来ました。
イメージ 9イメージ 8
その水たまりの石の赤○で囲んだトコには、ヘビトンボの幼虫がいました。
 
木の枝からぶら下がっていたのは
イメージ 10イメージ 11
ガの幼虫。
 
渓流魚のヤマメやイワナは、こういう虫が水面に落ちてくるのを待ち構え、落ちたら食いつきます。
イメージ 12イメージ 13
糸でぶら下がっていましたが、よじ登れるか?
イメージ 14イメージ 15
カラスアゲハの春型が来ていました。
イメージ 16イメージ 17
吸水行動をしていたところを見れば、オスです。
 
アゲハチョウ類の場合、吸水してミネラル補給するのは殆どの場合オスです。
 
 
イメージ 18
コンロンソウ Cardamine leucantha
被子植物門 双子葉植物綱  アブラナ目 アブラナ科 
高さ30~70cm程になる多年草で、初夏になると白い十字型の花びらの花を複数咲かせるのが特徴。
日本全土の照葉樹林帯や湿地などに見られ、その白い花が中国の崑崙山に降り積もる雪をイメージして名付けられたともいわれる。葉の形はやや細く、先端が鋭角で、その表面には小さな毛が多く生えている。
普通に見られる野草の一種だが、比較的生命力が強いので、園芸用の野草として売られる場合もある。
 
野草があって
イメージ 19イメージ 20
イオウイロハシリグモとジョウカイボンもいました。
イメージ 21イメージ 22
ジョウカイボンは交尾もしていました。
イメージ 23イメージ 24
蝶々は他にも
 
イメージ 25
アカタテハ Vanessa indica
節足動物門 昆虫網 麟翅目 タテハチョウ科
もっとも身近にいるタテハチョウで、開長60mm程になる中型のチョウ。和名通り赤く目立つ前翅の模様が特徴となっている。
山野だけではなく、環境が良ければ都市部にも住み着き、幼虫はイラクサ科の植物を食し、赤い体色の上に棘状の突起を多く備え、時折地上を降りて食草に向かって移動する。
成虫越冬もし、暖かくなってくると他のタテハチョウ類や、越冬開けして羽化したシロチョウ類やアゲハチョウ類と共に花々を吸蜜するが、他のタテハチョウ類のような樹液や腐った果実にはそれ程多くは無く、もっぱら花の蜜を吸っている。
年数回発生し、越冬形態は幼虫、蛹、成虫と個体によって異なる場合がある。
 
 
このアカタテハは越冬した個体なのか、他の春型蝶が小さめなのに比べて大柄でした。
イメージ 26イメージ 27
アカタテハは日光浴をしているかのようでした。
イメージ 28イメージ 29
他にも春型ヤマキマダラヒカゲや
イメージ 31イメージ 30
こちらがいました。
 
イメージ 32
シータテハ  Polygonia c-album
節足動物門 昆虫網 麟翅目 タテハチョウ科
日本全土に生息するタテハチョウの一種で、キタテハ Polygonia c-aureum に似ているが、キタテハより翅の切れ込みが大きく、更に翅の渕の凹凸出っ張りが大きい事などで区別できる。キタテハよりはやや北方系で、北海道や東北で多く見られ、後翅の裏側に「C」字のような白い模様が入るのが特徴とであり、名前の由来ともなっている。開長は50~60mmほど。
年数回発生で、成虫越冬する個体もある。幼虫はニレ科などの植物を食べ、成虫は花や樹液の他、獣糞や腐った果実などにもよく集まり、地面からの吸水も行う。
 
シータテハは夏場によく見る蝶です。
イメージ 34
そしてこの花の木には虫が良く集まっていました。
 
花の木は・・・
 
イメージ 33
ウワミズザクラ Prunus grayana
バラ目 バラ科 サクラ属
北海道中部以南の日本全土に生える落葉広葉樹で、高さは大きいもので15m~20mほどになる。名前の由来は幹の材表面に溝を掘って、亀甲占いに用いたという話が由来になっているといわれる。
サクラの仲間では遅咲きで、開花期は4~5月になり、その時期には白い花をブラシのような形で咲かせ、夏と初秋に赤い実を付ける。
幹を色々な建材などに使う他、新潟では花のつぼみを塩漬けを「杏仁子」(あんにんご)と呼んで食用にする他、若い果実を果実酒に用いて利用している。また幹表面を傷つけると出てくるクマリンには抗菌作用があり、葉にも坑酸化作用があるので、様々な薬品に使われている。
 
というこのサクラに集まっていたのは、こちら。
イメージ 4イメージ 5
ハナムグリでした。
イメージ 1
アオハナムグリ Cetonia roelofsi
節足動物門 昆虫網 鞘翅目 コガネムシ科 ハナムグリ亜科
体長15~20mmになる小型から中型のコガネムシで、日本全土に生息する。近似種のコアオハナムグリに似ており、体中に金色の微毛が多く生えるところも同じだが、体がやや大きく、前翅の白い模様でコアオにはある^模様が無い事で区別できる。
5~9月に発生し、いろいろな野草の花に集まって吸蜜するが、夏には近縁種のカナブン類と同様に樹液に来ることもある。
他のコガネムシに比べて行動的で動きが速く、前翅を閉じて後翅を拡げて飛ぶハナムグリ類特有の飛翔行動を採って花から花へ飛んでいく。幼虫はクリやコナラなどの広葉樹林の腐植土の中に住み、そこの腐蝕物を食べる。また他のコガネムシ類が地上に出ると這って移動するのに対し、仰向けになって体を伸縮させて移動する特異な方法を用いる。
 
ハナムグリは何度か見ていて、近縁のカナブンに比べればあんまし注目していなかった訳ですが、カナブンやハナムグリ類は、コガネムシの中では一番あのカブトムシに近い種類なので、無視出来なかったのでした。
 
こちらの地域ではあまり菜の花に来ているのを見た事は無いのですが、ウワミズザクラの側を通りかかった時に落っこちてきたので、普通の野の花よりは、樹木のこういう花の方にハナムグリは来ているのかも?と思えました。
 
イメージ 2イメージ 3
上下
 
上のメタルグリーンの翅が目立ちますが、腹部はメタリックパープルという美しさです。
 
アオカナブンは腹部も大体似た色なので、派手さではこっちの方が上です。
 
夏のクワガタ獲りの下準備も兼ねてきたら、いろいろ見られました。