御所の神社の池で事件が起こった…ある朝、たくさんの鯉が水面に浮いて死んでいた。他の鯉や魚もアップアップの状態。
これは何だ?びっくり!誰かが毒を入れた!
原因をちゃんと調べてからi言わないと。
そういうふうに誰かが言ったことにすぐ飛びつくと、流言飛語がまかり通る。
巫女猫に変身したちいちゃんに、怒られた。
原因は…いろいろあるらしい。が、大量死の直接の原因は酸欠。
まずは、前夜、雨が降り、長年の退席された池の底の泥が拡販され、温度が上がり、二酸化炭素が急に増えた。またポンプがとまってしまっていた。
鯉を中心に、犠牲になった魚は300匹ぐらい…
つまり、それほど大きくない池に、大量の魚がいた。亀もいるしすっぽんもいる。
池のキャパシティを超えてしまい、酸素が足りなくなっていた。
やはり、数は大事なのだ。
それから神社に来る人や、橋の上から、多くの人が食パンなどを大量に毎日まく。
それらの残りかすも、底に堆積して泥や発酵物になる。
プランクトンが異常に発生していたそうだ。
というわけで、いろいろな原因が重なり、池はついに酸欠状態。大量の魚が犠牲になった。
原因が一つなら、それを取り除くか、改善すればいいけど、複数の原因が、これまた複雑に絡み合っていることが多いから、厄介なのだ。
戦争だって、一つの原因で起こったものは、ほとんどないはずだ。
今のテロも、内戦も、難民も、原因が一つならとっくに解決されている。
単純な人が、単純な原因を決めつけて、それですべてだと、相手を攻撃するから、物事はもっとややこしくなり、しかも本人は自分が正しいと信じている…これも、国際社会をややこしくしている。
イスラム教徒が原因、移民、難民を閉め出せ、ヘイトスピーチでやっつけろ! …こういう奴だね。
しかも、こういう思考は、内なる敵を作り出し、憎悪の連鎖をもたらすとか…
だから政権批判も、何でも安倍君が悪い!原因を一つしか見ないのはちょっとね。。
もっと冷静に、まわりを見て、複雑な多くの原因を知らないといけないね。
「移ろう中東、変わる日本」 酒井啓子・著
アラブの春からパリ同時多発テロ事件まで、中東研究の第一人者が東日本大震災の1年後につづり始めた時評集。
中東にとっても日本にとっても、一つの転機だったかもしれないこの4年間を問い直すことで、メディアの報道や解説書からは見えないことが、見えてくる。
アラブの春から「イスラーム国」へ。アラブ社会と中東の人々が転落していくさまを、著者は見つづけてきた。そして内に目を向ければ、排外主義のはびこる日本がある。情勢はどこへ向かうのか。第一線の研究者が、世界の動揺と矛盾を鋭くえぐった時評。
今の悲惨、混沌、暴力、内戦…原因は、たくさんの原因が互いに絡み合い、こんがらがっている。
一つの原因に帰結することは、大変危険な考えだ。
しかし、この複雑さ…どうしたらいんだろう?
それは誰にもわからない…いや、わかっている。
安定した、格差の少ない社会、国を作れば、どんな地域も落ち着く。しかし、複雑怪奇な地で、どうすれば、そんな国々を作れるのか、それが誰にもわからない…じゃないのかな。
まずは、その土地で何が起こっているのか、そこで暮らしている人がどんな思いをしているか…それを知ることだ…作者はそう言っていると思う。
そして、池の魚が大量死したら調べる前に、毒だ!毒を入れた!そんな早とちりの情報や、噂に飛びつかない、惑わされないことだ
!
いろいろな原因が絡み合って、こういう結果が出たんだろうね…さてこれから…どうなるのか?
短絡的にとらえないように、よく考えないとね…
しかし、相変わらずの投票率の低さ…
戦争になんてなるわけない…高をくくっている人と、自衛隊を格上げして、日本を守らせたらいい、自分の子どもは行かせないし…そういう勝手な人、これも原因の一つかな?
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次回更新は7 月 21日の予定です。






