68,アンバランス | 冷茶猫のカフェ

冷茶猫のカフェ

冷茶猫のカフェへようこそ。扉を開けると、そこはミステリアスな世界。
珈琲の芳しい香りの中で、気楽におしゃべりしたり、ちょっと真剣にものごとを考えたり、そんなカフェになったらいいなと思います。
                     (現代版・鳥獣戯画)

はじめて来られた方へ

冷茶猫のカフェは、ここに集まるぬいぐるみ動物たちが、いろいろなテーマ、時事問題からお洒落な話までを、語り合うカフェです。不思議な世界を、のぞいてみてください。





ハワイの夜空は素晴らしいよ、星が降ってくるんだ
ハワイのお土産に、大きなクッキーの箱をかかえてやってきたカワセミ。カワセミは天体研究所に勤めていて、趣味と実益を兼ねてハワイ島に星空を見に行ってきたとか。
そのきらきらする星を見ながらね、若林光一さん、宇宙にいるんだ、すごいなあって思ったよ」



「そう、宇宙と地上、アンバランスもいいところ」
はあ?シニカルな物言いが個性の青蛇だから…何がアンバランス?



カフェのスタッフ紹介

    



最近の科学の発達はすごい! 日本の科学力も超一流…日本は優れているからね…
IPS細胞に、なんか揉め始めた STAP幹細胞はおいといて。

宇宙ステーションにいる若田光一さんはコマンダー(船長)だよ。

ロシア人とアメリカ人のスタッフのチーフ。そういうのってすごいし、いいね。
それなのに、地上は争い続き…何でだろう?



IPS細胞の研究がすすめば、どんな病気も治るのかな、ひょっとして伝説の不老不死?の世界がくる?

そのとき、無益な争いが起こらないように、心の進歩はできているのかなあ?

クローンや遺伝子操作もあるんだから。


科学の発達はここまできている、なのに人の心のほうは太古からあまり変わっていない?

このアンバランスって?




ネットもそうだね。遠く離れた方や、顔を知らない方とも、文字で話せるし意見交換もできる。貴重な情報を共有し、連帯できる面も多々ある。
でも偽の情報や誇大化されたものもまかり通る。顔がわからないからこその、中傷、誹謗、扇動もアメーバのように社会に浸透していく。このアンバランスは何だろう?
リテラシーという言葉が追いつかない。
パソコン自体にもだよ。パソコンの機能が進歩するほど、ハッカーも巧妙になる。機械は進歩しても心の闇は消えないということか…パソコンが得意のオレンジフィッシュも当惑の様子。


科学の発達に見合うほど、精神が進歩していないわけだ。


太古の昔から戦争だけでなく、虐殺、拷問もなくならず続いているからね。
内戦やテロの向こう側にも報道されない惨いことが多々あると思う。


国連の北朝鮮人権調査委員会の報告書がでたね。「人道に対する罪」


BS「世界は今」でゲストが、脱北者の描いた拷問の絵を見て、中世の異端裁判のころも同じような絵が描かれている。人類はまだこのようなことをやっているのか?絶望的になるとコメントしていた。

報告書はナチスの強制収容所にも言及していたが、旧ソ連、中国、その他いろいろ…恐ろしい強制収容所が作られていた。

怖い!カフェ仲間の誰かがそんな目にあったら?

                                        



  

最近、世界のあちこちで揉めている。それも武力衝突がつきまとう。
シリア、エジプトだけでなく、タイ、南スーダン、南米のベネズエラ…反政府運動=民主化と限らないところが複雑怪奇で怖い。

ウクライナはどうなるんだろう?米ロ対立?新冷戦?内乱?

民主主義がうまく機能していないらしい…


科学の驚異的な発達、これだけ芸術や文化が花開いても、文明が進んでも、人類は進歩しないのか?このアンバランス!

このままアンバランスが大きくなっていくと…どんな未来が待っているのだろう?



歌うクジラ(村上龍 著)

冷茶猫のカフェ

ブックレビューから転用

格差社会の究極の世界、下層、中層、上層の重層構造、上層者にはsw遺伝子で不老不死、下層の者には薬剤を混ぜた棒食とsw遺伝子を悪用した急速な老化政策。
急速老化に苦しむ父からsw遺伝子の秘密を託してアキラが旅立っていく。

競争に敗れた屑は、排除してかまわない。ゴミであり、奴隷にしてもかまわない。この本は、一部の支配者層による人類総家畜化、奴隷化の未来を描いたものだ。アキラは奴隷化された人間を救うことが出来るのか。




(26,未来は…で、紹介したものです)



映画・ブレードランナー
地球環境の悪化により人類の大半は宇宙に移住、宇宙開拓の前線では遺伝子工学により開発された「レプリカント」と呼ばれる人造人間が、奴隷として過酷な作業に従事していた。

レプリカントは、外見上は本物の人間と全く見分けがつかないが、過去の人生経験が無いために「感情移入」する能力が欠如していた。ところが製造から数年経てば彼らにも感情が芽生え、人間に反旗を翻す事態にまで発展した。しばしば反乱を起こし人間社会に紛れ込む彼等を「処刑」するために結成されたのが、専任捜査官“ブレードランナー”である。(ウィキペディアより)




人の遺伝子には、凶暴な排他性が組み込まれているからだってというのが、ある本に載っていた。


ごめん、人だけでなく生物すべて。だから強い遺伝子を残して進化してきたそう。

ピエロは弱者にいつもやさしい視線を持つが、ときたま、鋭い刃物のような発言もする。うーん、仮面の下は謎!

…それで終わりでは、身も蓋もないけどね。


そうだよ、長い歴史を経て、人権や、よりベターな政治システム、寛容な精神、高い理想、芸術も創り出せるように進化してきていると思うよ。
まあ凶暴な排他性も残っているかも…だけど…


ほら、あのいけすかないライオンとか見ていると、残っていると思うな。ちゃんと心が進化しているライオンがルーキーライオン。





人類が制御できない核エネルギーを持ってしまったことも、怖い科学の発達だ。

原発処理物は結局、地下深く埋めても10万年かかるんだろう。

今や、制御できないものでエネルギーをまかなったり、世界を、すべての命を滅ぼすかもしれない核兵器がある時代。




科学の発達には、厳しい倫理観、深い懐疑心、そして自分たちを律する哲学的なものが必要だと思うんだけど、そういう精神は進歩しているのかな?




阿月猫の、今は?コーナー

東京で「アンネの日記」関連の本が大量に破られるということが続いていた。あれは何だろう?あれも人の精神のアンバランスを感じて、不気味だ。

少々のアンバランスは面白い個性にもなるが、あまりにもひどいアンバランスは、人を、人の心を歪め、狂気の時代を想像してしまう。


なにか闇の中に潜んでいた不気味なものが、その姿を現しつつあるような…取り越し苦労ならいいんだけど。




BS「世界は今」で、震災時に今は関係悪化の国も含めて、多くの国から救助隊が来てくれた。大国もとても貧しい国も多くの支援を贈ってくれた…そういうコーナーがあった。


国民もボランティアをはじめ、みんなで頑張った…はず。原発も真剣に考えた…はず。それが今は…。不夜城の大都会。食材の大量廃棄。デパート、銀行、地下鉄の強すぎる冷暖房。都知事選で原発も争点だったのに、投票率のあの低さ。

もう一度、あの頃を思い出す必要があるんじゃないかな。


被災地や福島を忘れ、近隣諸国と罵りあう現状は、恥ずかしいことではないのかな?




次回は、3月21日ごろ、アップ予定です。