67,バランス感覚 | 冷茶猫のカフェ

冷茶猫のカフェ

冷茶猫のカフェへようこそ。扉を開けると、そこはミステリアスな世界。
珈琲の芳しい香りの中で、気楽におしゃべりしたり、ちょっと真剣にものごとを考えたり、そんなカフェになったらいいなと思います。
                     (現代版・鳥獣戯画)

はじめて来られた方へ

冷茶猫のカフェは、ここに集まるぬいぐるみ動物たちが、いろいろなテーマ、時事問題からお洒落な話までを、語り合うカフェです。不思議な世界を、のぞいてみてください


    


投書欄には、いろいろな意見があるねえ…休日の朝、カウンターで珈琲片手に、新聞を読みながら…ドクター黒山羊。

政治に関しても多くの意見がある。これはいいことだが、難しいことでもある…



同じくカウンターで、キツネは紅茶を…

以前にも新聞の投書欄に、靖国問題で、賛成の意見、反対の意見がのっていた

両サイドを並列にのせるのって、バランスを取ることなのかな?

どうだろうね?




カフェのスタッフ紹介
冷茶猫のカフェ      冷茶猫のカフェ      冷茶猫のカフェ        冷茶猫のカフェ

カフェのオーナー・兼マスター  カフェの常連・ブログの作者   スウィーツ担当    バイトのウェイター

冷茶猫             阿月猫              甘茶猫        イコカ・カモノハシ






バランス感覚って、何だろうね?
いいな、必要だなと思うし、なんとなくわかるんだけど、じゃ具体的に何と問われると?



塩野七生さんは、その著書の中で、よくバランス感覚という言葉を使う。

それは常に真ん中を行くことではなく、ときには右へ、また左へと舵を取りながら、バランスを保つことだと言う。
なるほど…一理あるね。ネズミも塩野作品に詳しい。


…グレーカエルを思い出すねえ、彼は塩野さんのファンだから…(前回参照)





矛盾する面もある、複数の車輪で、進むことかも。
例えば自由と秩序。権利と義務。平和と力、力はもちろん軍備だけじゃないよ、それも含めて、経済、文化、科学、技術、民間交流、すべてひっくるめた総合力だよ。理性と感性。それから…
とにかく、一輪より複数の車輪の方が安定するからね。


冷茶猫のカフェ
あのね、こういうのを聞いたことがある。


物事を見るには、3つの目が…必要だと。




一つは全体をとらえる目、つまり上空から俯瞰して眺める鳥の目。

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二つ目は、時間の流れの中で見る目、流れを泳ぐ魚の目。

冷茶猫のカフェ

三つ目は大きな世界の中の、身近なものを見る目、昆虫の目。これは庶民の目というべきかも。
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完璧なベジタリアンで全く肉を食べないのも、切れやすいと何かで読んだわよ。なんとかという要素を全く取らないと、すぐかっとなるとか。

本当かな?とは思うんだけど、食べ物も、バランスが大事だということね。



総理が自分の著書で、まず日本人であるべきというようなことを書いていた。自己紹介の時、私は世界市民です…では、なんの情緒も、その人の顔もない。

私の国は…私の故郷は…と言われてはじめて、その人のアイデンティティー、故郷の風土、文化を思うとか。


確かにそうだと思うんだけど、何かひっかかった。

つまり日本人であることと、世界市民であること、両方あったらいいなと思うんだ、それもバランス感覚じゃないかな。


俳優の菅原文太さんが、一に日本人、二にアジア人、その視点で近隣諸国との共存を図るべきだと「カタログハウス」に書いていた。

個人と違って国は、近所が嫌いだからと引っ越すわけにはいかないからって。


自分のしていることは、正しいのか、間違っているのか、正しい…けれど、とかいろいろ自分に問いかけてみる姿勢もバランス感覚だと思うよ。


平和のリアリズム(藤原帰一 著)

藤原帰一さんは、BS「世界は今」で、ときどきコメンテイターをしている方。ネットで配信されるハーバード大学の講義もしている。


世界政治は権力闘争の場と認めた上で、それでもリアリズムから世界平和を考える。

えば、冷戦後の核問題。 

非核化というスローガンより前に、個々の地域における外交努力が大切…


だいぶ前に書かれたものだけど、こういうのもバランス感覚だと思う。今の情勢についての意見を聞きたい。


今の複雑な世界情勢で、スローガンと平和理想論を叫ぶだけでは、無力だから。

「今」の混沌を大局的に分析してほしいな。



定義するのが難しいバランス感覚の反対側に、確かにあるのが狂信。

他の視点をいっさい認めない不寛容、これは怖い。異端の名の下にどれだけの人が犠牲となり残虐に殺されたか。
中世ヨーロッパの異端裁判だけでなく、世界中で古今東西やまほどある。今も多々ある、大小いっぱいある。

だから、やっぱりバランス感覚を養う教育が必要なんだよ。難しくても。でもねえ、だんだん…反対の統制が厳しくなりそう。







阿月猫のマスコミのバランス感覚を考えるコーナー


新聞やマスコミは事実をそのまま報道する、国民のいろいろな意見をのせる、これがもちろん基本原則だと思う。

その上で、国家権力を常に批判するというか、厳しい目を持つというか、そういう視点が必要じゃないのかな。
国家権力は強大だ、そして権力は腐敗しやすい。だから新聞やNHKなどが政府御用達になれば、とても怖いことになる。


戦争中の大本営発表というやつだね。NHK大阪の「ごちそうさん」でやってた。

庶民が最初はマスコミの言うまま「お国のため」に頑張っていたが、やがて…うん?変?そんな?…って、なっていった。

ごくまとまなことを言って、憲兵隊に引っ張られていた。

しかしなんかきれい事すぎる画面、当時はこんなもんじゃないと思うけど。本当の戦時中を再現するのは、もう無理な時代なのかな。

NHKもどうなんだろう?現場は頑張っていると思うけど、上は変だしねえ。



マスコミが権力の批判側にたつことも、バランスを保つことだと思うんだけどねえ。


でも、いろいろな意見があるだろうね。








次回は3月12日を予定しています。またのご来店をお待ちしています。


カフェ仲間の紹介  (動画です)