ミッションの調子が悪いという友人のモンキーのエンジンを預かっているのでいよいよ開けてみることにしました。
症状としては、走れないことはないけど、たまにものすごい異音がするというものです。
実際、ニュートラルでエンジンを切ってある状態で車体を押し引きしているとニュートラルのままなのですが、そこから車体を傾けるとカリカリカリと音がして、ギヤが入ってしまうというものでした。

ゼロゼロソフテイル-作業台
作業台はモンキーファイル(有名ウェブサイト) に書いてあったビールケースならぬ日本酒ケースです。近所のお酒のディスカウントストアで相談したら無料でくれました。クランクケースからはシャフトなどが飛び出ているので穴だらけのケースは作業に都合が良いです。

ゼロゼロソフテイル-特殊工具
いくつかの専用工具がいります。
1. クラッチを外す爪の工具(デイトナのクラッチロックナットレンチ、30mmなど)
2. プーリーホルダー(写真の赤いの)
3. フライホイールプーラー(写真の真ん中の。フライホイール抜き工具)

あとはおしりを叩くと回るインパクトドライバーやプラスチックハンマー、スクレーパーぐらいがあれば一般工具で大丈夫でした。上記3つの工具はないと不可能だと思います。私は初めてだったのでこれらの専用工具を友人に借りましたが、これは自分で持っておきたくなりました。買ってしまいそうです。

ゼロゼロソフテイル-ボルトなんか
作業中に発生したボルトなどは忘れないように写真を取っておきます。目印になるステー付きのボルトから反時計回りに並べたりしておけば、後で役立ちます。

ゼロゼロソフテイル-いよいよ
いよいよ大詰めです。

ゼロゼロソフテイル-勝利宣言
最後にクランクケースを分離する作業は少し根気がいりました。ボルトを外した状態ではすぐに割れませんので、外に持っていって、プラスチックハンマーでクランクケースの無害なところをコツコツと5分ぐらい叩きました。すると途中で音が変わり、めでたく分離です。クランクがポロッと取れて感激です。

ゼロゼロソフテイル-ミッション
ミッションはこのままで動作確認ができます。シフトドラムとシフトアームによってギヤが順番に外れて次のギヤと嵌合する感じがよく分かりました。これだけ見ていても飽きません。とはいえ、ここに全く問題は見つかりませんでした。現象としてはシフトドラムがギヤの位置を保持できていなくて、ニュートラルでもギヤが動いてしまうという事だったようです。

実は、シフトドラムを動かしているシフトアームが外れていたことにこの作業の前に気づいていました。ギヤに異常がなかったということは、あのシフトアームの外れを直してやった時点で治っている可能性は大きいです。

ゼロゼロソフテイル-ガスケット外し
ということで、早速組み付けに戻ります。まずはスクレーパーでガスケットをマメに落とします。丁寧にすべきなのでしょうが、場所が多いのでかなり面倒です。

ゼロゼロソフテイル-ガスケット
社外品ですが新品のガスケットを使って組み立てます。

ミッショントラブルが完全に治ったかどうかはちょっと心配なのでエンジンを組み立てたら一度動作確認をしなければいけません。完成はもう少し先になりそうです。

何はともあれ、3種類の専用工具とモンキーファイルの説明文がこの作業の鍵だと思います。ウェブサイトで予習しておけば作業は意外とシンプルでした。
モンキーのマフラー探しは1ヶ月以上を費やしました。アップハンドルでチョッパーっぽくしている以上、スポーティーなダウンマフラーはいまいちなのです。しかも、腰にぶら下げたメディスンバッグが排気に干渉するのでノーマルマフラーも気に入らないと思っていました。とうとう見つけたのはやっぱりヤフオクでした。

ゼロゼロソフテイル-マフラー
Allegrettoアレグレットのギガショートマフラー。14800円+送料。ワンピースです。
Youtubeでマフラーの音を見つけましたが、マフラーの名前がギガショートじゃなくてメガショートになっちゃっています。これだと検索しても見つかりにくい。
マフラーの音

ゼロゼロソフテイル-フルステン
日本製らしく、仕上げは美しいです。すべての部品がステンレスのようです。

ゼロゼロソフテイル-バッフルつき
排気側にはバッフルつきです。ボルトの留め方も凝っていて、外側には飛び出していません。しかもテーパーで受けています。

ゼロゼロソフテイル-バッフルなし
バッフルを外したところ。マフラー内部のサイレンサー部に鉛筆が通るぐらいの穴が見えます。はっきり言ってあの穴が僕のこのマフラー購入動機と言っても過言ではありません。

ゼロゼロソフテイル-バッフル形状
取り外したバッフルです。テーパーで受けていて、やっぱり仕上げがきれいです。

ゼロゼロソフテイル-エンド
だいたいこんな寸法です。

ゼロゼロソフテイル-長さ
バッフルの寸法はこれぐらい。真ん中の穴はもう少し小さくてもよさそうです。

ゼロゼロソフテイル-バッフル
サイレンサーの長さ。

ゼロゼロソフテイル-テーパー部
テーパー部。こういう形がパワーがでるといううわさもあります。

ゼロゼロソフテイル-取り付け1
いよいよ取り付けです。簡単です。

ゼロゼロソフテイル-取り付け2
後ろ側は割りピンひとつで終了です。

ゼロゼロソフテイル-最低地上高
サスが250mmなのでもともと車高が低いですが、マフラーも地面に近づきます。

ゼロゼロソフテイル-ノーマル
ではノーマルの形から比較します。

ゼロゼロソフテイル-よこから
こうなりました。形としてはかなりシンプルでクールです。アップハンドルにマッチしたストリート系です。

ゼロゼロソフテイル-うしろから
後ろからの感じもいいです。ノーマルのキックアームが使えます。

走行したファーストインプレッションはバッフルつきでもかなり音がでかいということです。音量は83~84dbということですが大人としては恥ずかしい。ただ、音質は低くてかなりいい感じだと思います。ということでバッフルとサイレンサーの内側の空間に自分で追加バッフルを作って音量を抑えることにします。




出張と雨と宴会が続いたのでハーレーにすっかり2週間乗れませんでした。気温もぐっと下がってきたし、まさかバッテリーが?と想像していたら、案の定力不足だったのです。

ゼロゼロソフテイル-ハーレーの
テスターで測ると12Vを下回っています。これがそろそろやばいということらしいです。
このバイクは中古で買った時にこのバッテリーがついていたから、もう一年以上にはなります。

ゼロゼロソフテイル-ゴルフの
ちなみに車(ゴルフ4)のバッテリーを測ったら12.6Vもありました。さすが。

ゼロゼロソフテイル-エンジンがかかると
さらに、ゴルフ4にエンジンをかけると、端子には14.4Vもきています。なるほど。

ゼロゼロソフテイル-買いました
いつものネオファクトリーで買いました。通販は便利です。
XTREMEVOLTバッテリー、XTX20HL-BS、7455円。念のために高いほうですがそれでも安いです。

ゼロゼロソフテイル-内容
ちゃんと日本語の説明書と端子なんかもきっちり入っています。

ゼロゼロソフテイル-ソフテイル用
要項表というのが日本語っぽくなくてエキゾチックです。

ゼロゼロソフテイル-新品の電圧
おっと、箱の状態でゴルフを超える13.1Vが出ています。

ゼロゼロソフテイル-オイルとフィルター
ついでに買ったRevTechのオイル20W-50が一本500円、純正じゃないオイルフィルター黒1134円。

ゼロゼロソフテイル-カタログ
それとCustom Chromeのカタログ1000円、FXSTの英語版サービスマニュアル5000円も。

ゼロゼロソフテイル-クラッチケーブル
で、純正よりも短めの58インチクラッチケーブル黒、BT用、2478円

2009年11月15日よりこのバッテリーを使ってどうなるのかを追いかけます。とりあえずエンジンは一発始動で走りもバッチリでした。