ドの付くほど定番のエアクリーナー、S&SのCVキャブ用のを付けました。
ケイヒンのCVキャブに対応しているエアクリーナはたくさんありますが、性能が上がりそうで、雨も大丈夫そうで、難しい加工やセッティングが必要なさそうで、ブリーザー関係がきっちり処理できるのはやっぱりこれです。S&Sが付いていない「ティアドロップ型」のそっくりなのは安価ですがやはりここは本家S&Sをつけることにしました。

しかも、僕が以前につけたことのあるエアクリーナではなく、新型が2003年頃に出ているようです。ショップによってはまだ古いのを売っているところもあるようです。一番大きな違いはアルミダイキャストのベースプレートにミッキーマウスのような耳がついたことで、これがブリーザーボルトに直接固定されるようです。おかげでブリーザーのところも構造が変わってスッキリしました。

北川商会が一番安かったです。ただし、北川商会はメールで注文できず、限られた時間に電話で確認を取る必要があるのが面倒です。とは言え、ウェブで見た価格よりもさらに値下げされていました。

ゼロゼロソフテイル-ノーマルエアクリーナ
ノーマルのエアクリーナー。悪くはないですが、これを残すとバイク全体がノーマルっぽい雰囲気に包まれます。


ゼロゼロソフテイル-カバーをはずした
ノーマルは紙製のフィルターがついていて、周りはしっかりカバーされています。つまりエアクリーナボックスです。


ゼロゼロソフテイル-その奥
前後のシリンダーヘッドからブリーザーパイプがでて、紙製のエアクリーナの裏から入っていました。


ゼロゼロソフテイル-キャブがでた
取り外したところです。キャブレターが一つのバイクはそれだけで魅力です。


ゼロゼロソフテイル-取り付けます
これが取り付ける新型S&Sエアクリーナー。ちゃんとTC88ソフテイルに対応すべく小物もそろっています。英語の説明書も親切です。


ゼロゼロソフテイル-スペーサー
まずはキャブにスペーサーをつけ、シリンダヘッドにも穴の開いたボルトを取り付けます。このキャブスペーサーの両側にガスケットが必要ですが、片側しか付属していません。北川商会のWebにあるとおり、別売のを買っておくと便利です。ノーマルのを流用できそうですができませんでした。
ブリーザーホースをこのスペーサーの脇に連結します。これはすっきりです。


ゼロゼロソフテイル-ベースプレート
立体的になった新型ベースプレート。ヘッドとの隙間は説明書どおりでなかったのでちょっと調整しました。がっちり取り付きます。取り付けボルトの頭が今時マイナスなのが謎です。空気の流れを乱さないためかもしれません。


ゼロゼロソフテイル-フィルター
キャブの中心とエアクリーナの中心は実はずれていることがわかります。フィルターは紙です。スポンジタイプで付くのもたぶんあるような気がしますがとりあえずこれでいきます。


ゼロゼロソフテイル-カバーの裏
きれいにめっきがかけられたエアクリーナーカバーの裏には突起があります。これが空気の流れを整えているそうです。本当かどうかは重要ではありません。


ゼロゼロソフテイル-完成
おなじみのプラスねじ3本で取り付けて終了です。小さすぎず、大きすぎず、主張しすぎず、高級感もある、さすが定番とうならせる雰囲気が手に入りました。


ゼロゼロソフテイル-張り出し
張り出し加減はノーマルと大きく変わりません、と言いたいところですがノーマルの写真を撮り忘れたので厳密には分かりません。


ゼロゼロソフテイル-全体図
完成。特に困ることもなく、所要時間は30分ぐらいでした。

インプレッション
吸気音は増えます。さすがに全周でエアを吸えるだけあります。ただし、近所迷惑なほどではなく、走っていてもアクセルを開けたときに聞こえて嬉しくなる程度です。

フィーリングとしては特にアクセルを開け始めでちょっと薄くなっている気がします。乗れないほどではないので徐々に煮詰めていくつもりです。



ハンドルをドラッグバーに変えても、アクセルワイヤーやクラッチワイヤーは取り回しを工夫すればなんとかなります。ところが、ブレーキホースだけはどうにもなりません。というのも、ノーマルのフロントブレーキホースはゴムホースとスチールホースが組み合わさっていたりするからです。

そこで、広島の45ディグリー(45degree)でRUSSELのカラーブレーキホースというのを買いました。2000年式のFXST用のフィッティング付です。色も選べますが、ここは一番地味な黒を選びます。
そういえば広島に45ディグリーというのがあり、埼玉には45ディグリーズというのがありますが、関係なさそうですがどちらもWebサイトはおもしろいです。

brakehose
ブレーキレバー側。ホースが樹脂製なのでカッターで切れるので自由に長さを設定できます。接続は二つの部品の間にオリーブを挟んでホースを挿した上体で締め込み、オリーブをつぶしながらシールしているようです。オリーブを逆さまに入れるとつぶせないのでシールできません。要注意です。フィッティングを組み立てたら、レバー本体にワッシャをはさんで取り付けます。

brakehose2
キャリパー側も同様です。ただし、キャリパーとレバーのねじサイズが違います。注文したキットには正しく入っていました。

brakehose3
見にくいですが、スッキリした取り回しになりました。純正ブレーキフルードDOT5を充填し、エア抜きも無事に完了、ブレーキのタッチも効きも良好です。ノーマルより劇的に良くなるというわけではありませんが、同等かちょっと良くなった気がします。

実はマウンテンバイクの油圧ディスクブレーキもほぼ同じ構造です。あちらはレバーやキャリパーとの間でオリーブをつぶすので部品がひとつ少ないようです。
ノーマルのハンドルは幅広で手前に来ていて楽ちんですが、気に入らないのでまず最初に手をつけます。

normalhandlebar
スイッチ、アクセル類を外したところです。4.5インチのプルバックライザーにノーマルハンドルだとこういうシルエットにでした。

normalhandlebar2
ためしに角度を持ち上げてみました。やっぱり変です。しかもブレーキレバーやミラーの角度もおかしくなりそうな気がします。


rizer
6インチのクロームグライドライザー(ストレート、アルミ製)をネオファクトリーで購入しました。他の部品もまとめて買っています。本当は4インチがいいのですが、ドラッグバーをつけるとハンドルを切ったときにタンクと干渉するのを知っているからです。たぶんギリギリは4.5インチぐらいでしょう。ライザーボルトのめねじに余裕があれば切りたいものです。


rizerbolt
取り付けに使用したボルトはクロームライザーボルトセット1/2-20です。つまりねじ径が0.5インチぐらい、ねじ山が1インチに20山(細目、FINE)で、ノーマルとはピッチが違うので使えません。とは言え、ライザーとねじは手で入らないぐらいにきついところがアメリカンです。(パーツはたぶん台湾か中国製)

rizerbolt

ライザーの根元はそのままだとノーマルのこういうアルミのブッシュが見えたままになります。いやな人はブッシュ類も新調しましょう。

boltwithoutcap
ハンドルバーを取り付けるとこうなります。ライザーボルトとトップクランプボルトはハンドルをまっすぐにしてから均等に締めないと左右対称にならないので注意が必要です。

boltcap
さらにトップクランプボルトには5/16インチのクロームのキャップをしておきます。見た目はそれなりですがそれより雨がたまったり、さびが目立つことがないので安心です。

dragbar
ドラッグバーを組んで、グリップも変えてみたところです。ドラッグバーはベント部分が水平になるぐらいが一番かっこいいことがわかりました。上げすぎると品がなくなります。この時点でミラーとウィンカーがノーマルのままなのが許せません。シルエット的にはナイトトレインとほぼ同じということになってしまいます。

アクセルワイヤーは前に出してライトの右脇を通るようにしました。クラッチワイヤーも余るのでライトの上を通しています。ブレーキホースはゴム部分と鉄パイプ部分が混在しているノーマルでは使えません。
その辺はまた詳しく書きます。