出産が終わり ご対面です。
挿絵ゼロの記事です。
相方の事も気になりましたが、やっぱり1番は
赤ちゃんです。
私は赤ちゃんが産まれて姿が見えた時
第一声は
『本当に?本当に?』でした。
10ヶ月間赤ちゃんはお腹の中にいましたが
自分の意思で大きくしたわけではなく
日々変わる体の変化に、戸惑いがあった日もありました。
自分がお母さんになるなんて…
お母さんになったなんて…
目の前の事がドラマのように思えました。
でも、そこにはずっとお腹の中にいた
赤ちゃんがいました。
しばらくして、看護婦さんが赤ちゃんを私の側に
連れてきてくれました。
赤ちゃんを私の腕の中に置いて
「おめでとうございます」と言ってくれました。
相方が隣に来て「頑張ったね」と言ってくれました。
相方に言いたい事が山ほどあって
うまく言葉にできませんでした。
小さな小さな赤ちゃんは
真っ黒な瞳をあけて、小さい手をにぎにぎしてました。
私の腕の中で、赤ちゃんは暖かくて
ちゃんと動いてて…
それを見たら、未までの痛みが飛んで
変わりに涙が出ました。
私の体はヘロヘロで赤ちゃんをそっと触る事しか
できませんでした。
震える指で赤ちゃんの手を触って
赤ちゃんがアクビをするのを見て
なんとも言えない切なさと嬉しさがこみ上げました。

続く