格差社会とは他人との格差ではない、昔の自分(が思い浮かべた生活)と比べたときの格差だ。byおーじ
フリーターとは、厚生労働省定義で200万人を超える、定職でないアルバイトで生計をたてるもの

~内閣府定義のフリーターは派遣社員(正規雇用を望んでいる)なども含むので倍以上になる。(個人的には別だと思うが。)
ワーキングプアとは、約700万世帯あるといわれる、働いているが生活保護水準以下の生活をしいられる働く貧困層

~よく最低賃金(時給)などの話に出てくるが、正社員並みに働いても非正規雇用のために給与が抑えられていると言われる。
非正規雇用とは、アルバイト・パート・契約社員・派遣社員など一定の決められた期間だけの契約した雇用。
~会社としては人件費の抑制、調整がききやすい。正規雇用になりたくてもなれない人もいるようだ。
ワンコールワーカーとは、派遣会社から電話があったときだけ仕事ができる人。現代の日雇いと言えるだろう。
ニートとは「Not in Education, Employment or Training」の略で、学生ではなく雇用者でもなく、職業訓練も行っていない人のこと。正直贅沢な層だと思う。ある意味桃源郷。
さて、話は今家でメールをチェックしながら見ていたスーパーモーニング(今日で最終回らしいが)で、格差社会に関する話をやっていた

その内容は10年間サラリーマンをしていて→家を買うものの(おそらくローン?)→直後にリストラ→その後8年間ワンコールワーカーとして暮らす40代のおじさん(食費を削るために野草を食べる。)
印象的だった言葉は、「簡単な仕事は誰でもできるからみんな応募するんだよ。」「食べていければ幸せ。」
2人目、47歳で教職員免許を取得、が仕事がなく、臨時採用職員(いわゆる臨採)で1年間更新で小学校の職を探す女の人。収入が70万円台で生活保護をもらっている。
印象的だった言葉は「好きな仕事をできるので幸せ。」
最近多いが、いかにも視聴者の同情を買うような作りの番組で、こんなに働きたいのに、こんなにがんばって職を探して、働いているのに、生活が苦しいです。みたいな放送だった

テレビは視聴率が収益の元になるので、視聴者好みの(視聴者を流しやすい)放送になるのはしょうがない。が偏り過ぎではないかなぁ。民放は先の理由でありとしても、NHKでさえ取り扱うし。
NHKスペシャル ワーキングプア~働いても働いても豊かになれない~
http://www.nhk.or.jp/special/onair/060723.html
こうなると何かしらの政治の意図があるのかなぁと勘ぐりたくなる。参院選も近いしね。
その中で橋本弁護士が他の出演者と色が違う発言をしていて、若干やり玉にあがっている形だった。
強くいいたい、この発言での橋本さんは至極真っ当なことをいっていた。
「うちの母は保護も受けずにしっかりと自分を育ててくれた。」と言った発言があり、(障害者などを除けば)努力をすれば保護など必要ないと言った感じだった(気がする。)。
他の出演者はこれに対し、「時代が違う。」「橋本さんが生まれた頃にブルーシートはいっぱいあった?」(ホームレス今みたいにいた?の意図)「改善したくてもできない事情がある」といった発言が。
なんだか20世紀を一生懸命生きた人たちの価値観がなぁと思ってしまった
(仮に違う意図を持っていたとしてもそう感じ取れた
)たしかに平均(たいらひとし)の時代(先日亡くなられた植木等さん主演の映画)はそれでよかった。時代がそうさせた。だけどあれが普通だと思う方がおかしい。それに戻りたいという人たちがいるのがよくわからないが。。
番組に出てきた二人の例を思い出してもらいたい。
確かに今の生活は二人とも苦しいだろう

だけど、それまで何をしていたのか?という議論が抜け落ちて放送されている。
一人目のおじさんならば、前職をリストラされた際になぜ正規雇用で職を探さなかったのか(そもそもリストラされる時点で他の人より努力が足りないと思われるのだが)、現状改善のために専門的知識を得ようとしないのか?(タダでできることはたくさんある。)、というか家にネットをひいていたのでなんでもできるはず。
二人目のおはさんは、教職員の現状を知らずに自分がなりたいからなったので問題はなにもない。(本人も幸せといっているし。)、職につく前にその職と将来性を調べるのは学生でもやることだし、教職員で臨時採用しかないのは大卒世代でも変わらない。子供と関わりたいなら小学校などだけではないはずだ。
と、世間的には少し厳しいことをいったかもしれないが(全くそうは思ってないけど)、努力もしないで高度成長時代のような毎年生活水準があがる生活ができると思っている方がおかしいのであって、断じて社会が欧米化しているとか、会社がドラスティックになったのが主要因ではないと考える

格差社会とは他人との格差ではない、昔の自分(が思い浮かべた生活)と比べたときの格差だ。
仕事がないと言っている人たちは、自分ではそう思っているかもしれないが実際に仕事はいっぱいある。だけど生活水準を落とすことはできないので、仕事の幅を狭めていることに誰も気づいていない。
田舎に行って農作業をすればいい。
伝統工芸を受け継ぐのもいいだろう。
老人介護のホームヘルパーなども人手が足りていない。
楽そうに見えるor自分のなりたい(現状を知らない場合が多い)職業ばかりに憧れ、そこの利益を上げている人たちが努力していることを知ろうともせずに給料をもらおうとする人は会社にはいらない。
改めて、人はなぜ生きるのか?食事ができているだけで幸せではないのか?自分が求めているのは人並み以上の生活水準の向上ではないのか?というのを考えてほしい。
政府、国会のみなさま。
格差社会への解決法は簡単です。
人がいない地域(職業)に人を送る。それだけ。
超高齢化のこの社会、人手不足が叫ばれる時代に仕事がないなんて、甘え以外のなにものでもない。