こんにちは。
『0円引越』プロデューサーの合田英樹です。
本日二回目のブログ更新は、
今朝のブログに引き続いて、私の経験からのお話しです。
朝のブログを読まれた知人から電話がありました。
「次の新しい仕事を誰に任せたら上手くいくかな?」
って内容の相談だったんです。
「社長の本心は誰に任せたいの?」と聞く私に、
「一長一短、帯に短し襷(タスキ)に長し」と、一言。
そりゃあそうでしょう!
誰もやった事が無い仕事なんて、誰に任せればいいか?なんてわかりせんよね?
その時は私のこんな経験を伝えました。
前職で私が業務の責任者に就いた頃、既存の仕組みでは立ち行かない状況でした。
コスト面の数値管理が全く出来ていない!
そのために指示命令の根本が毎回ズレる。
評価方法が恣意的なモノになっており、好き嫌いで評価が決まる組織。
問題を発見するより、問題を見ない様になった実務者。
数値の悪化を感じながらも目を背ける体質。
そして…最悪な【傷の舐め合い】に至ります。
その頃の業務を改革する目的で実務の右腕に引き上げたのは、
会社批判も多くどちらかと言えば扱いにくい現場上がりのスタッフでした。
先頭を切って会社批判をしてきた人間、
それを業務改革の実質トップに据えたのです。
「あいつで大丈夫か?」
「あの男で全国の業務がついてくるのか?」
様々な意見がありましたが、本人にも改革する目的と方法、
そして終局的なゴールを示して頑張ってもらいました。
出来るのか?出来ないのか?なんて事は、
当時の私にも全く予想も出来ませんでした。
ただ彼に伝えたのは一つだけ。
「人間は生きていく上で大きな岐路に立つことが何度かある。
望んだことでは無いにしても、君は今、その岐路に立ってしまったんだ。
俺との仕事が嫌なら引き受けなくてもいい!でもな…
自由にやれるチャンスなんて、なかなか巡り会えるものでは無いこともよく考えろ!」
私にも確信なんてありませんでした。
声を掛けたけど、果たして上手く機能してくれるのか?
ただひとつ確信めいた事といえばこんな直感だけでした。
その彼とは現場に顔を出した時に少し話しをする程度でしたが、
いつか一緒に仕事をしたくなる様な人間だったことです。
結果としてその彼は十分過ぎるほどの成果を出してくれましたし、
彼が居なければ、私の仕事なんて半分も成功しなかったと思っています。
本当に助けてもらってばかりでした。
部長にするには、部長の仕事が出来る人間を探すのか?
課長は?係長は?主任は?
結局は【出来るだろう】の期待を込めて新しいポジションを渡すのです。
では、【出来るだろう】の根拠とは何なのか?
結局は今のポジションで成果を出している人間しかいないのです。
今日の社長にも聞きました。
「予断を排して考えてくださいね。客観的に見て誰が一番成果を挙げてますか?」
選んだ人間が社長の嫌いな人物かもしれません。
でもその人間に任せるのが、結局は組織として機能する最善の方法だと思ったのです。
その社長が一言、
「やっぱりそうやんなぁ~俺が考えてた候補も嫌いな人間になったから(笑)」
「嫌いな人間ほど大事にしないと!」
「お気に入りの社員ばっかり周りに置くとロクな事がありませんからね。」
私の話しがその方にどう届いたのかはわかりませんが、
地位が人を作るという事を実際に体験した者からは、
好き嫌いに走らずに公平な人物評価をして欲しいと願うばかりです。
私も独立してこの11月で3年が経とうとしています。
ほとんどの事をひとりでやってしまう今の事業内容も悪くありませんが、
時々は昔みたいに組織運営をやってみたい気持ちになります。
早くそういう会社にしていかないとイケナイ!
って強く感じた出来事でした。
今回もちょっと昔を懐かしんでのブログでしたが、
意外とコレはコレで楽しいんですよね~
ちょっと癖になるかも…(笑)
最後まで読んでくださってありがとうございました。