こんにちは!
『0円引越』プロデューサーの合田英樹です。
【新シリーズ】 あの引越会社が倒産に至るまで 第6弾です。
私は社長に尋ねました。
「私もサラリーマンですから人事異動は当たり前です。
しかし半年だけって期限付きでいいんですか?○○専務は了承しますか?」
社長は言いました。
「その約束で一致しているから大丈夫。半年経ったらオレが呼び戻すから!」
ありがたい事に社長から直々にそんな言葉を頂戴しました。
当時の私は本当に嬉しかった事を覚えています。
厳密にいえば、呼び戻して頂く事が出来なくなりました。
この話しはもう少し後になります。
「人事については皆さんにお任せします。」
そのあと私は続けてこう発言しました。
「一つだけお願いがあります。
ようやく出来上がった業務管理体制は、主力の金融機関も認めているところです。
大きく方向が変わる事が無いように、次の責任者には社長からその旨をお伝えください。」
社長の一言は意外でした。
「仮の後任は、△△で決まってる。」
△△は、私が業務本部の体質を変える時に一緒になって嫌な役割を担ってくれた部下です。
「それだったら安心ですね。」
そう言った私に社長は驚きの一言を発しました。
「お前はその△△の後ろで動いてくれ。幹部連中はそれを了承している。」
「○○専務は、一旦オマエを業務本部から消すのが目的らしいから。」
この一言で私は全てを理解しました。
○○専務は関東で不満の声を抑えるため、
私を業務本部から消した形を取りたかったのでしょう。
私はこれまでかなり無理矢理に関東を抑え込んでいましたので、
「これで、関東は関東のやり方でやっていける!」
と、感じたのも無理はありません。
私は一言、
「裏で動く事は考えさせて下さい。」
私が考えたところで命令は命令ですけど(笑)
「他に用事が無ければこの後は来客の予定がありますので。」
そう言うと、私は社長室を出ました。
自分の席に戻る前に、例の○○専務の席を通りました。
私は○○専務に、
「東京の約束を守れなかった人間の件、どうされるおつもりですか?」
「このままでは会議や決め事なんて意味が無くなります。○○専務の腕の見せ所ですね?」
かなり挑発的な発言です。
○○専務は下を向いて黙ったままでした。
これで私の異動は決定的になりましたね~(笑)
普通はこんな話をされた後は、かなりショックを受けるものなんでしょうが、
不思議なことに私の気持ちは晴れ渡った秋の空のように澄んでいたのです。
「ゆくゆくは独立したい!」
との思いがあった私は、これを機にあらためて営業の世界に行きたかったのです。
それも、自分で動いて自分で数字を作って。
後から思えば、この人事異動は私にとって大切な時間をもたらしてくれました。
その意味では、強固に私の異動を主張なされた○○専務には、
私は感謝しないといけないのかもしれません。
とりあえずこの辺りで一旦アップします。
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