面白い...面白過ぎる!!それがいま絶賛放送中『仮面ライダーガヴ』。

 

 

この令和にリアルが感じられる、平成初期のようなライダーがニチアサ地上波で放送されるなんて、まさに奇跡。ブログ更新サボリーマンの自分もこれは書かねばと思ったワケですが...

 

実は前番組『仮面ライダーガッチャード』。放送初期にメチャクチャ酷評したんですよね。

 

 

酷評した手前『ガッチャード』は一年通して、どんな作品だったのかを先ずはブログに残さねばと。特撮ファンのケジメということで。

 

 

 

 

  ストーリー

 

錬金術により生み出された、101体の人口生命体ケミーが解放された。

 

高校2年生の一ノ瀬宝太郎は、成り行きで九堂風雅からガッチャードライバーを与えられ、「世界を守ってほしい」とケミーの回収を託される。

 

一ノ瀬は仮面ライダーガッチャードとなり「全てのケミーと友達になって大錬金術師になる」という目標を抱くことなる。

 

  感想

 

結論からいえば、そこまで悪くなかった『ガッチャード』。放送初期の内容があまりにムゴかったので、ハードル下げまくっていたのはありますが。

 

敵ライダーとの共闘や別作品(?)仮面ライダーレジェンドの客演。そしてダークライダーとの全面対決エピソードは童心に帰ってワクワク。ライダーたちの戦闘シーンもケレン味タップリで、それなりに楽しめはしましたが...

 

とにかく作品そのものが稚拙。もうこれに尽きる!!

 

正直、これを挙げるとキリがないですが、とにかく世界観・設定がガバガバなのは許し難いレベル。

 

本作は錬金術がテーマ。作品の背骨にあたる一番重要なキモなのに、ここが全然練られていない。というか、もういい加減。

 

錬金術とは何が必要で、どうやって錬成されるのか。錬金術師に必要な素養・素質は何か。そして錬金術を統括する世界的な組織「錬金連合」の実態はどういったものなのか。

 

こんなごくごく当たり前のことが、まったくもって出来ていない。おいおい一年通して放送される番組なんだぜ。ガチで中学生が書くマンガレベルのお粗末さ。

 

あとストーリー都合の強キャラ設定崩壊。これもマジでどっちらけ。

 

幹部クラスのアトロポスが、ヒロインりんねのライダー変身回だけ、配下の怪人に怯えるただの幼女に成り下がる。冥界王の力をも取り込んだラスボスのグリオンが、その回だけ鍵がかかったただの扉を「開けてくれ!!」とガンガン叩く等、完全ご都合主義のオンパレード…

 

他にも学園が舞台なのに、メインストーリーにまったく絡まず、ほとんどの生徒がモブキャラとか、最終決戦・ラストのどっちらけ感とか、気になる(気になり過ぎる)点が多すぎた『ガッチャード』。

 

ただ...こう言っちゃなんだけど『リバイス』よりはヨカッタ(ファンの人はゴメン)。

 

ヒステリックヒロインはいないし(りんねはカワイイ♪)、何度も繰り返されるムダな内紛(兄弟ゲンカ)もナシ。凶悪犯罪者たち(三姉妹)が正義の一員に鞍替えすることを許さなかった点は褒めてもいいかなと。

 

とはいえ『仮面ライダー』という、大人をも魅了する良質なコンテンツから考えると、幼稚なお子様ランチだった点は否めない作品。

 

 

 

残念ながら、本作を将来観返す現在の子供たちはほとんどいないでしょう。

 

 

 

満足度 40点