突如、10年ぶりに地上波再登場した『獣電戦隊キョウリュウジャー』。

 

 

現在放送中『王様戦隊キングオージャー』とのコラボ、第32・33話はまさに戦隊史上に残る神回。

 

しかし、このキョウリュウジャーという作品。最期がどうなったのか、てんで思い出せない!!

 

ということで、ポイントになる話だけみて、終盤サラッと観直そうと思ったワケですが...これがメチャ面白い!! 

 

全48話ありますがその大半、かつ夏映画『劇場版 獣電戦隊キョウリュウジャー ガブリンチョ・オブ・ミュージック』まで視聴するハマりっぷり。

 

 

このキョウリュウジャーという作品の素晴らしさ、そして終盤戦のアツさをブログに残さねばと、特撮ファンの端くれとして思った次第。

 

 

「 荒ぁれぇるぅぜぇ~! 止めてみな!!」

 

 

(放送期間 2013年2月 - 2014年2月)

 

  ストーリー

 

太古の昔、宇宙より邪悪な生命体「デーボス」がデーボス軍を率いて地球侵略を開始した。

 

賢神トリンは十体の恐竜に機械の肉体を与え、超生命体「獣電竜」とし、デーボス軍に反撃。デーボスは魂を氷漬けにされ、海に封印される。

 

そして現代、デーボス軍が復活。賢神トリンは「獣電竜」との勝負に勝った若者たちをキョウリュウジャーに変身できる力を与える。

 

「強き竜の者」キョウリュウジャーとデーボス軍との戦いが始まった。

 

  感想

 

最近の異端続きの戦隊シリーズとは違い、本作はまさにオーソドックス。

 

基本メンバーは6人(フルメンバーで10人)。基地があり司令官が存在。敵組織の目的は人類滅亡。複数幹部がおり、倒された怪人は巨大化。そして最後はロボット戦。

 

王道といえば聞こえはいいが、目新しいものは何もなく、かなりマンネリチックな設定。この手の戦隊を見飽きた自分には、なんとも刺激が足りないハズなんですが...

 

どの話もマジで一定以上のクオリティ。ギャグ回ぽい話も、前話や伏線を引きずる形で展開されるので、結局最後までみてしまう。とにかくフックが上手すぎる!!

 

他にも劇場版のまるまる続編(第39話)や、全ロボット/獣電巨人が出動し世界各地で迎撃するスーパーロボット編(第41・42話)等、戦隊モノで過去観たことのないエピソードを投入!飽きさせない工夫を随所に感じさせます。

 

そして敵味方問わず、出てくるキャラクターたちのリアルでチャーミングなことといったら...

 

彼らは当然、デフォルメされてますが、その言動・行動は終始一致。実存感をガッツリ感じられるからウソ臭くないし、オトナでもハッとさせられるセリフもポンポン出てくる。

 

個人的に「キョウリュウジャー」側では(※キングは別格)、キョウリュウブラックことイアン・ヨークランド推し。

 

 

クールで二枚目の女好きプレイボーイ。いまとなっては、そんなに好きなフォーマットではないですが、親友をデーボス軍に殺された過去を持ち、実は一番の仲間想いという、かなりズルい設定。

 

しかも、戦術眼に長け、ピンチの際は撤退判断も下せる、アオレンジャー的デキるヤツ。見た目がカッコいい上に、情に厚すぎる男なんて、コイツは反則ですぜダンナ。

 

そしてデーボス軍では怒りの戦騎ドゴルド。

 

 

よくいるオラオラ系武闘派幹部ですが、その実体は意思を持った鎧。誰かに憑依しなければ存在出来ない、かなり不便な御仁。

 

そのせいもあるのかいつも怒ってるキャラですが、だんだんデーボス軍の扱いが悪くなり、終盤はなんと一兵卒扱い。まさにエクスペンダブルズ的扱いに感情移入してしまったキャラ。

 

秀逸なストーリーラインと、心底好きになれる敵味方キャラクター。ごくごく当たり前のことが出来ていたからこそ、本作はここまで面白い作品に仕上がったのではないでしょうか。

 

あと「死」という概念が、キッチリ明示されているのも素晴らしい!!

 

一見、愛嬌のある敵キャラが「人間一人殺したぐらいで、なにアツくなってんだよ」みたいな事を言うコワさをちょいちょい入れてくる。実はマジでヤバい連中という概念は、子供番組でも必要不可欠かと思います(緊張感もないとね!!)。

 

とはいえ、コレだけでは『獣電戦隊キョウリュウジャー』の魅力が伝わらない気もチラホラ…。筆力不足でスイマセン、デーボス様!!

 

長くなったので、怒涛の終盤戦は後編にて。次回もお付き合いいただければ幸いです!!

 

 

満足度は

次回後編にて