仮面ライダー作品中、一二を争う黒歴史「仮面ライダーリバイス」。

 

一言でいえばとてつもない駄作だったワケですが、TVシリーズについてはここでは省略。

 

そんなリバイスの2022年夏映画である本作。冬映画は意外にもリバイスパートが充実、かなり楽しめたのですが、本作の出来や如何に!?

 

 

 

(2022年公開 上映時間 1時間02分 監督 坂本 浩一)

 

  ストーリー

 

3,000年前、赤石英雄とともにギフと契約し、人類の存亡をジャッジするために暗躍してきた男アヅマ(ケイン・コスギ)。

 

そのがアヅマ率いる一団により旅客機がハイジャック。五十嵐三兄妹の両親と乗客たちは、現在は閉鎖された施設「エリア666(トリプルシックス)」に連行される。

 

五十嵐三兄妹/仮面ライダーリバイス・ライブ・ジャンヌは急行するが、アヅマ/仮面ライダーダイモンが立ち塞がる。

 

 

  感想

 

ちょっと前におせち料理を通販で取り寄せたら、とんでもないスカスカ&グッチャグチャで問題になったことがありましたよね。

 

本作はまさにそんなカンジ、とてもお金をとって人様に提供できないレベル。

 

B級なんておこがましい、まさにC級~Z級。中学生が書いた稚拙なストーリーを、同級生のクラスメートたちでいい気になって映画撮ってみたぐらいのご都合主義と幼稚さが、映画全体に満ち満ちているのだからタマラナイ!!

 

ちなみに子供向けと幼稚さは別もの。「子供だまし」って言葉は映像作品に通用しないと思っています(子供はキチンと見極めできます)。

 

それに加え、ただでさえ短い尺なのに、演者のアクションシーンが多すぎるバランスの悪さ!!

 

仮面ライダーたちの活躍が観たいのに、変身後のシーンがほとんどないライダーも出てくる始末。多人数ライダーが出てくるんだから、演者のアクションは、終盤の一輝VSアヅマぐらいでいいでしょう。

 

あと鼻につくのが火薬の多用。とにかく火薬。ひたすら火薬!!

 

なぜか当たらない敵攻撃による大爆発の乱発。なんだかな、これが迫力があると思ってるのかな。

 

ビッグバジェットの超大作を見慣れている観客にとって、何の印象も残らないショボい爆発。少ない予算をこんなもんにブッ込んでいるかと思うと、タメ息しか出てきません。

 

そんなどーでもいいことより、どう整合性のある話に仕上げるのか。観客に理解しやすい登場人物の行動、舞台設定にするのか。先ずはそちらに力を入れるべきでしょう。

 

ゲストライダー「仮面ライダーダイモン」の、ストーリーにまったく必要のない扱いにも辟易。せっかくライダーになれたのに、演者の人がホント気の毒。

 

この映画が初めて観る「仮面ライダー」という人も、少なからずいたかと思います。

 

そんなごくごく普通の方々に、こんなクソまずいものを提供したのですから、まさしく罪。

 

ちなみに監督はリバイス版の「ニューヨーク1997」を目指して本作を作ったとのこと。

 

 

 

中坊レベルにも届きません。

 

 

 

満足度 10点